難民が押し寄せるヨーロッパで、その処遇について物議が、
デンマーク議会は26日、警察が難民申請者の所持品を検査し、現金や所持品が1万クローネ(約17万2千円)を超える場合、超過分を没収し、難民の食費や住居費に使えるようにする法案を賛成多数で可決しました。しかし、オカネを持っている難民は飛行機で移動して、ホテルに滞在しており、難民滞在施設で暮らしているわけではありません。親類宅に身を寄せている人もいます。
嫌がらせとしか思えない法案です。(木村正人 在英国際ジャーナリスト)
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この人は英国に住みながら何を見ているのだろうか?
そもそも、ヨーロッパで難民を受け入れているのは、なぜでしょう?
「可哀そうだから」ではありません。
難民を産み出す「紛争」の当事者という自覚からです。
「産み出す」という言葉に語弊があるのなら、
「難民を産み出す紛争を解決しようとしている当事者」と言い換えててもいいでしょう。
さらに言えば、「その紛争を作り出した」当事者でもあるのです。
中東の数々の紛争の火種は、中東の石油をめぐる欧米の権益争いでした。
上の「図」は、「対『イスラム国(IS』有志連合に参加する国々」を表したものです。
紛争の当事者だから、このような「有志連合」に参加もするのです。
当事者としての責任ということです。
難民受け入れに関して、「ヨーロッパに学べ」式の発言をする人は、
「有志連合」参加に関しては、おそらく当然、反対の立場の人たちでしょう。
日本は紛争解決の当事者になれるのでしょうか?
現行の「憲法九条」を解釈すれば、
「個別的・集団的自衛権とその軍隊と交戦権を保持している」のですが、
サヨクの(嘘)イデオロギーに捻じ曲げられ、
国連軍への参加もままならない解釈になっている現在、
紛争解決の当事者になることができません。
当事者でないのなら、「難民受け入れ」もできないはずです。
「可哀そう」なのではなく、「出来ない」のです。
日本で「難民を受け入れよ!」と叫ぶ人たちには、
「では日本も紛争解決の当事者にならないとね。」といってあげましょう。
そうしたら、「話し合いで解決できる世界を目指す」と言うでしょうか?
そうしたら、それまで「難民受け入れはお預けですね」。
まあ、そういう夢の世界が実現したら、難民は生まれないのですけど。
つまり、サヨクさん解釈の「憲法9条」の世界では「難民」は存在しない。
だから、日本に「難民を受け入れよ」と言う前に、
シリアやIS支配地域に「憲法9条」を布教に行く方が効果があるのではないか?
その時には当然、日本を含めても「武力」による警護はなしですよね?