別に私は「香山リカウォッチャー」ではないので知りませんでしたが、
先日のブログ を書く過程で、香山さんにはこんな著書があることを知りました。
リベラルじゃダメですか?(祥伝社新書) (祥伝社新書 375)
- 作者: 香山リカ
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2014/08/02
- メディア: 新書
いや、笑っちゃうくらい、「こんな本、誰が買うの?」という感じ。
「ダメですか?」こういう風に書くという事は彼女は、
自分が「リベラル」だと思っているのだろう。
そしてなおかつ、自分が嫌われているのは、「リベラル」だから。
だと思っているのだろう。
私は彼女に言いたい。
「安心してください、貴女は『リベラル』なんかじゃないですよ。」と。
「貴女は、発言が『リベラル』だから嫌われているんじゃないですよ。」と。
単に、「キモいから」、「中身がないから」です。
さらに言えば、嫌われているのではなくて、相手にされていないのです。
安心してください、香山さんだけではありません。
日本には真の「リベラル」はいないのですから。
リベラリズムは近代主義の思想で、
その歴史的起源は「啓蒙」と「寛容」にあります。
リベラリズムの中心となる価値は自由ではなく正義です。
リベラリズムの基本的な価値である正義は、他者に対してフェアであること。
正義とは他者に対する公正さです。
自分の他者に対する要求や行動が、自分の視点からだけでなく他者の視点からも
正当化されているかを自己吟味することが必要。
自分の要求を他者に押し付けることは正義ではありません。
それは偽善であり、自己満足です。
日本の「リベラル」はほぼみな、この「偽善」「自己満足」で、
国際標準の「リベラリズム」は日本にはありません。
この辺りは、日本共産党自らが白状しているから間違いありません。
「国家否定ありき」のアナキズムを一生懸命、
「日本型」リベラリズムとこじつけていています。
自己否定から入る日本の「似非リベラル」には、
他者に対する正義を貫く「主体」がないから当たり前です。
心ある「左翼」(サヨクではなく&もし、いればの話)の人は、
「右傾化がー」、「国際社会がー」と叫ぶ前に、
日本に国際標準の「リベラリズム」を根付かせることを考えたらどうでしょうか?