オバマ米大統領は5日、大統領令による銃購入の規制強化を発表し、「行動しないために言い訳を続ける」のは止めなくてはならないと涙ながらに訴えた。大統領令は議会承認を必要としない。
これに対して、共和党の有力支持団体、全米ライフル協会(NRA)は
オバマ氏の演説を 「感情的で見下すような説教はいらない」と評しました。
まあ、オバマのこの涙は「無念さ」ゆえの涙なんだろう。
いずれにせよ、米国における銃規制を難しくしている最大の理由の一つが、
「人民の武装権」を定めた米憲法修正第二条の存在である。
原文は、「A well regulated Militia, being necessary to the security of a free state, the right of the people to keep and bear Arms, shall not be infringed
(規律ある民兵は、自由な州の安全にとって必要であるから、人民が武器を所持・携帯する権利は、これを侵してはならない)」
この条文の解釈には異論があり、
銃擁護派は「個人が銃器を所持する権利を保障している」と解釈し、
「銃所持は不可侵の人権」と主張する。
一方、銃規制派は
「民兵となって州の自由を守る戦いに参加することが前提となっており、
銃器の『自由な』所持を認めるものではない」として、
まったく別の解釈をとっている。
いずれにせよ、人民が自ら「抑止力」を保持する権利を
保障していることに変わりはありません。
これに対して、大統領の「涙ながらの訴え」を
「センチな説教はいらない」と一蹴したのは、
合衆国国民として当然のことではないでしょうか?
まあ、こんな国に、
「平和を愛する諸国民の信義に信頼して」、
武器を持たないことを約束させられた日本人はいい迷惑だ、
って事にもなるんですけどね。