なぜ根拠のない予言と安保関連法案への感情的な嫌悪感が

広がってしまったのか(8月30日の国会周辺デモ)




 2015年8月30日に、安保関連法案の廃案を求める大規模なデモが国会周辺で行われた。安保関連法案を批判する人々の熱情はエスカレートして、感情的な叫び声が鳴り響いている。一部の声は、もはや理性的な主張の域を超えてしまった。

 テレビ朝日の報道番組「報道ステーション」が安保法制に関する憲法学者へのアンケート調査として、「一般に集団的自衛権の行使は日本国憲法に違反すると考えますか?」という質問をだした。これに対して井上武史九州大学准教授が、「憲法には、集団的自衛権の行使について明確な禁止規定は存在しない」と答え、「それゆえ、集団的自衛権の行使を明らかに違憲と断定する根拠は見いだせない」と述べると、その後になんと怒りの感情をあらわにした誹謗中傷の書き込みがあいつぎ、中には殺害予告や、あるいは所属する大学を「退職させろ」という脅しのメールなども来たようだ。


************************


ニューズウィーク「日本版」コラム

「国際政治の読み説き方」細谷雄一

<安保法制論争を「脱神話化」する>   より抜粋 


続けて、引用します



それでは、なぜこのようなことになってしまったのか。それは、安保関連法案に批判的な学者や文化人の人たちの多くが、実際の条文を丁寧に読むことさえせずに、イメージやイデオロギー、そして現政権批判という政局的な行動から、日本国民を安保法制への感情的な激烈な嫌悪感へと誘導したからだと思う。


***********************


まさに、から騒ぎです。


このから騒ぎも参議院の採決によりようやく終わります。

「強行」などという、神話も語られるでしょうが、

そうした声も、やはり理性的な主張の域を越えるものです。


この採決が「葬り去るもの」は、

「民主主義」でも「立憲主義」でも「戦後平和日本」でもありません。


戦後70年間、日本社会に巣食い君臨してきた、

敗戦利得の上に胡坐をかいて、非理性的なイデオロギーを、

さもありがたいご託宣のように振りかざしてきた「文化人」「学者」。


この採決が葬り去るものこそ、戦後70年間日本を、

自分の都合のよいイデオロギーに閉じ込めてきた彼らです


必死になるのも当然ですよね、

彼らの存在価値そのものが「否定」されようとしているんですから。

法案採決により、せいぜい自分の無力さ、

これまでの主張・行為の無意味さ、有害さを呪って欲しい。


今週末、日本は歴史的な転換点を迎えます。

いまからワクワクしています。