過激組織「ISIL」とヨルダン政府の交渉が続いています。
イスラム過激派組織「イスラム国」とみられる組織がヨルダンで収監されている死刑囚を釈放しなければ、後藤健二さんを殺害するとした画像と音声をインターネットに投稿してからすでに24時間が経過しました。
ヨルダン当局は死刑囚を釈放する用意があるとしていますが、交渉は難航しているもようで、後藤さんに関わる新たな動きや情報は確認されていません。
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これ、本文では「みられる組織」と言っていますが、見出しでは
「イスラム国」になってますよね。
見出しは短いから省略した?
じゃあなんで「ISIL」とか「ISIS」という表記にしないんでしょう?
それよりも気になることは、昨日あたりからNHKでは、
「ヨルダン国旗」と「ISILの黒旗」を並べて映すことが多い。
その画像を背景に、アナウンサーが原稿を読む。
これ私としてはすごく違和感があります。
国際社会は「ISIL」を国とは認めていません。
ですから、ニュースなどでも「いわゆるイスラム国」と、
「いわゆる」付きで表記、呼んでいます。
でも、最近NHKは、ヨルダン国旗とISILの黒旗が「=」同等に扱っています。
日本の公共放送がそれでは、まずいのではないでしょうか?
「ISIL」に対する、欧米メディアの共通した扱いは、
・「ISILの広報ビデオは流さない」
・「ISILの主張に一切の正当性はない」
・「ISILに同調することは危険」
というものです。
「国」とは認めていない。
テロ集団、ならず者集団なのです。
それに比べ、NHKのこの扱いは「無神経」だと思います。
まあテロ組織に「同調」したかのような「報道ステーション」 は論外ですけどね。
今回、安倍総理が中東を歴訪し、イスラエルで演説しました。
その際、イスラエル国旗と日本国旗に挟まれて演説したことを取り上げて、
「ISIL」を刺激した、「宣戦布告」だ、などと批判する向きがあります。
そもそも、「宣戦布告」などと非難するとは、
やはり相手をちゃんとした「国」と認めているのでしょうか?
批判する人たちって、そんなに「国旗」が大切な人だったんでしょうか?
要するに「批判」出来れば何でも良いんですよね。
池内恵(東京大学准教授)は、
イスラエルに行ったからテロの対象になった、という批判は
「日本社会に無自覚に存在する「村八分」の感覚とないまぜになった
反ユダヤ主義の発言」で、
「もし国際的に伝われば、先進国の一員としての日本の地位が疑われる」
「揺さぶりに負けて原則を曲げる、先進国の中の最も脆弱な鎖と認識され、
度重なるテロとその脅迫に怯えることになるだろう。」
と言っています。