英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄(祥伝社新書)

ヘンリー・S・ストークス(著)





「私は日本が大英帝国の植民地を占領したことに、日本の正義があると思った。それを戦後になって、まるで戦勝国が全能の神であるかのように、日本の罪を裁くことに違和感を感じた」。

イギリス人ジャーナリストの立場から、それぞれの国から見た太平洋戦争の正義の意味が異なることを指摘し、日本はどのように歴史と向かい合い、「戦後レジームからの脱却」を位置づけるべきかについての自説を述べた本。著者は『フィナンシャル・タイムズ』『エコノミスト』の東京特派員、『ロンドン・タイムズ』『ニューヨーク・タイムズ』の東京支局長を務めてきた経歴を持つ。

「侵略が悪いことなら、世界史で、アジア、アフリカ、オーストラリア、北米、南米を侵略してきたのは、西洋諸国だ。しかし、今日まで、西洋諸国がそうした侵略を謝罪したことはない。どうして日本だけが欧米の植民地を侵略したことを、謝罪しなければならないのか」。


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今朝のNHKのニュースでも、「戦後70年」の「安倍談話」に関して、

アメリカ、中韓の「懸念」を報道していました。


年明け早々から、連日焚きつけています。


中韓が日本に対し「歴史修正主義」というレッテル貼りをするのは、

彼らが「反日ファシズム」国家であるからですが、

欧米までもがそれに呼応するのは、

自らを正当化する戦勝国史観を突き崩されるのを恐れているからです。


本書は、「共同通信」が、

翻訳者が著者に勝手に「無断加筆」したとの捏造報道をしてまで、

販売を妨害したほど、

戦勝国史観、自虐史観、反日メディアにとって都合の悪い本です。


戦後70年談話をめぐる報道の過熱を前に、

是非読んでおく必要がある本だと思います。