どうも、筆が重い。


例えば、日本の前総理大臣であった「アレ」。

まあ、私が「嫌いだから」なんだけど。

徹頭徹尾の「批判」を心置きなく出来た。


保守ですが何か?

原発、東電に関しては、

保守の方にも随分、お叱りのメッセージを頂いた。

しかし、言わざるを得ないこともあります。

そう信ずるのだからしようがない。


「対韓スワップ」、「TPP」 なども、そう。


先ず「対韓スワップ」。

なんだか

・「日本の税金が使われる!」

・「復興より韓国が大事なのか?!」

的な勘違いをしている人が、


沢山いるのはどういうことでしょうか?


単純にお金を貸したとか、援助したという風に誤解、

(或いは誤解したフリ)をして、政府を叩いている。


それって実は、故中川財務相が、

IMFに一千億ドルの資金を「貸し付けた」ときに、

日本のマスコミが、「税金が、、、」「日本の借金が、、、」と

ご丁寧に「円換算」までして、

額を大きく見せて(ゼロが増えるから)、騒いだのと同じです。


故中川大臣を叩いていたマスコミと同じことを、

いま、保守系のブロガーがしているのです。


通貨スワップ協定の拡大を受け入れた理由の一つに、

韓国の外貨が不足すると、

「韓国へ輸出した日本の企業への支払いが滞り」、

日本企業が連鎖倒産する可能性が増大する。

やりたくないけど、韓国救済ではなく、

日本企業救済の側面がある、ということです。


今回の野田総理の訪韓では、

「対韓スワップ」よりも、朝鮮古文書引渡しの方が問題です。

「竹島、議論せず」の方が問題です。


その意味では、「通貨スワップ」も、
民主党のやることだから、どうせ良いことのはずがない。

というバイアスがかかってしまっているのでしょうか。

それはそれで、民主党の罪なのですが。


「TPP」についても同様で、

「TPP亡国論」のような扇情的なコピーが出回ってる。

しかし、こういった「論」が「論拠」不明確、不勉強な故に、


農業保護主義、バラマキ公共事業論などと、一からげにされ

論争のテーブルの上にすら乗らない。


ましてや、「TPP」に賛成か反対かを「踏み絵」のように使い、

「愛国」か「売国」かの判断をするなどということを、

賢明な「保守派」の方々には、して欲しくありません。


今のままの日本の農業では魅力的な産業として、

生き残ることが出来る可能性はありません。

国際競争力どころか、国内競争力がありません。

若者の参入がない産業は滅びます。

それでいいのでしょうか?


派遣切り、年越し派遣村などを社会問題化し、

「ワーキングプア」、「格差社会」などと声高に煽り、

自民党政権と「旧既得権益層」を重ね合わせた民主党は、

にせものの「マニフェスト」を使って、

まんまと、「政権交代。」を掠め取りました。


しかし、旧既得権益層の中には、「公務員」も含まれます。

「生活保護」や「医療扶助」受給者も含まれます。

政権交代で彼らの既得権益は「解放」されたでしょうか?


<異例の人勧無視、政府と連合思惑一致>

<兵庫県内の生活保護不正受給、過去最高>


「政権交代。」のための「格差」宣伝は、

格差解消のためではなく、「政権交代」そのもののため。

一体何のための「政権交代」だったのでしょうか?


TPPの参加には「公共サービス」も含まれます。

例えば、生活保護受給条件の審査が、

「外国」も含む企業に解放されたらどうなるでしょうか?


誰が困るのでしょうか?それを反対するのは誰でしょうか?

既得権益層は、「TPP亡国神話」を作って宣伝し、

自らの「権益」に躍起になっているのではないでしょうか?

それなのに、現在の状況のように、

民主党を批判する為に「TPP」推進を批判するのでは、

何が問題か?の視点がぼやけてしまいます。


じゃあお前は「TPP」賛成なのか?と問われれば、

現在は「ダンマリ派」、と言わざるを得ません。

なぜ、か?


答えは簡単。


民主党には「無理」だからです。

既得権益層がおんぶお化けのようにくっ付いている、

そんな、民主党に「駆け引き」をさせてはいけません。

これだけは確かです。


安倍元総理も石破茂さんも平沢勝栄さんも、

「TPP」賛成を表明する前に、

「ただし、交渉は私たちが政権に復帰してからね。」

と、明言して欲しかったですね。