保守ですが何か?


「情弱」を考える。


「情報弱者」という言葉は、もともとは、

「情報」機器の操作に「弱」い「者」 という意味で、


私のように、アイフォンとスマートフォンの違いも分からない

そんな人を指す言葉でした。

それがいつからか「情報」そのものに「弱い」、

つまり、「(モノを)知らない」人を指す様になってきています。


確かに「正確な情報を知る」事は大切です。

しかし、情報を知らないからといって、

その人を「情弱」の一言で片付けてしまうことには、

現在のように、ネット情報が氾濫する中、

特に今回のような「災害時」には、危険が伴います。


海外の大衆紙などでは、

福島第一原発から漏れ出した放射能の危険を

実態以上に誇張し、

恐怖心をあおるような報道ぶりも目立つそうです。


そして、ミュージシャンの「坂本龍一氏」が

「ポカ」をやらかしました。


坂本氏は東日本大震災後は反原発の立場から

積極的に原発に関する呟きを頻繁に投稿していましたが、

5月5日、「本当なら由々しき事態」として、

「福島から避難した静岡の病院で小学5年生が亡くなりました」

というブログ記事へのリンクを投稿してしまいました。

「脱原発の日々」という名前のブログで、

福島県の小学校5年生の子どもが、

福島第1原発の水素爆発で被爆し、

「鼻出血など放射線障害の急性期症状」

で静岡県の病院で死亡したという内容だったそうです。


その後、その日のうちにブログ記事は削除され、

削除理由についてブログ主は、

親族のプライバシー保護などのためと説明しますが、


5月11日現在、放射線被ばくが原因で

子どもが死亡したという報道はなく、デマでした。

このソースが環境保護団体のメーリングリストなので、

「原発は怖い、悪い」という思い込み、

先入観がそうさせたのでしょうか?

故意に「デマ」を拡散させたとしたら、「悪質」です。


坂本龍一氏は「犯罪」の片棒を担いだことになります。


「新聞やテレビではわからない」

「新聞やテレビはウソばかり」


ネットをやっているとそんな言葉をよく目にします。

ある意味で本当だし、ある意味で間違っていると、思います。


「なぜ分からない」のか「どこが嘘」かまでの言及が無ければ、

「信じない」「どうせ嘘」の類の「頑迷」なだけの石頭です。


ではネットに「真実」があるかといわれれば、

これにも「ない」と答えるしかありません。

「メルトダウン」


この言葉も随分、故意か思い込みか分かりませんが

一人歩きしてしまいました。

本来、映画「チャイナシンドローム」由来の言葉で、

学術用語ではないそうです。


そのような言葉にこだわり、「あったか、なかったか?」

はては、「なぜそう言わないのか?」


東京電力が3月15日時点で、

一号炉の損傷割合を70%との推定を「公表」している。


今現在、マスコミは「今頃になって、なぜ『メルトダウン』?」

という論調で、東電叩きに余念がない。


6月号の月刊「WⅰLL」

「テレビでは言えない福島第一原発の真実」で

東京工業大学の澤田助教が、


「プルサーマル」「再臨界」「メルトダウン」

この三つを「流言トップ3」としている。


こうした言葉を「多くの一般人が興味を持って語ること自体が

ある種、異例の事態である。

あたかも言霊が降臨し、宿ったかのようである。

しかも、語られる内容が誇張と混乱に満ちており、

根拠の曖昧な風説に基づいている。」


と書いています。


福島の「真実」はまだまだ、明らかにならないでしょう。

真実はおそらく「現場」にしかありません。

「現場」を検証できない以上、

自分が憶測であれこれ考えるのはいい、というか勝手ですが、

周りに迷惑、影響を及ぼしてはいけません。


ネット情報の羅列はそれ以上でも以下でもありません。

鵜呑みにして、坂本龍一氏のような「ポカ」を、

やらないようにしなければなりません。


もっとも、彼の場合「確信犯」だったのかも知れませんが、、