\大学駅伝/は不可能を可能にする。人気コンテンツ創造のコツを僕なりに導きだしてみた
元旦にも実業団駅伝が走っているわけだが、圧倒的に大学駅伝の方が人気だ。もはや国民的行事といっても過言ではない。実力や面子からいえば、実業団駅伝の方が格段に上だ。当たり前だが、過去の大学駅伝の英雄たちも勢ぞろいしている。山の神と騒がれた柏原君も実業団駅伝にいた。
毎年みるたびに漠然となんでだろうな?と…きっと分析して整理すればヒントがあるんだろうな…とか思いながら流してしまっていた。が、今年は奇しくも母校である青学が…しかも圧倒的大差で優勝した…ウチってそんな気合入った校風だったか??そのあたりどうでもいいのでさておく。
どん!と母校が日本を制したことで、いつも以上に大学駅伝に注目、その結果、漠然と思っていた疑問の答えが垣間みえた。あとはこうやって文章にしたためていけば整理され、これからマーケティングしていくときなどに役立つだろう!と、自分のためにこれを書いている次第。
というわけで、なぜ実業団駅伝より大学駅伝の方が人気があるのか。Facebookに母校が優勝した!的なことを投稿したところ、なぜか僕に「おめでとう!」というコメントが入ったのだ…そう!観ている時もおもったのだが、大学ってのは不思議なもので、たいして思い出や「しがらみ」がなくとも卒業生はみなファミリー!
つまり、一族の栄光!ということになる。青学だけでものすごい数の卒業生がいる。そして、すべての出場校に膨大な卒業生がいるわけだ。
ちょっと視点を変えてみる。テレビ…ただひたすら人が走っているのを見続けることになる…が、その実況中継にもポイントがあると気づいた。
走っているだけだから実況する情報が少ない…がゆえに選手のどうでもいいプライベートにいたるまでのエピソードを呪文のように聴くこととなる…いつのまにかキャラに感情移入してしまっている…お姉さんが震災で亡くなったのか…がんばれ!とか。
そして、ゲームのルールが非常にわかりやすい。早く走る!ただそれだけ。老若男女問わず誰でも理解できる。視聴者にはわかりやすいが、それだけではなく、実はこのゲームよくできている。
20kmという微妙な距離。それを10分割。選手は最低10人必要なようになっている。山道(坂道)、景色など、絶妙に飽きの来ない要素を散りばめてある。かつ不確定要素…つまりはハプニングを孕む仕様。
相手は学生なのだ。まだ未熟。プレッシャーで普段通りのチカラが発揮できない…なんてのはあまり前…だってまだ子供なのだから…最後までなにがあるかわからないスリル…ドキドキ感を視聴者に与え続けることとなる。これは高校野球においても同じことがいえる。
まだまだあるだろうが以上の5点の要素が僕が特に気になった点だ。これを整理してみると、以下のようになる。
1、ファミリー
自分のことのように思える
2、感情移入
キャラクターなど情報をすり込み
3、観戦しやすい
観る側の鑑賞視聴に必要なルールが簡単
4、飽きさせない仕掛け
プレイヤー側にはハードルの上がる厄介なルール
5、結末が読めない。
いつ大ドンデン返しがあるかわからないというスリル=ドキドキ感
このチェック項目は、分野を超えて人気コンテンツを創る際のいい指標になるのではないか。以上【大学駅伝】は不可能を可能にするっていうお話。今後の自分のクリエーションのために分析整理してみました。
<G>2015-01-05