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古代ローマに視る現代ニッポンの未来-0015

古代ローマに視る現代ニッポンの未来

あくまで私が「書ける範囲」で書いてます。
(ご意見多数あるかと・・・ご意見はお待ちしてますが、攻撃はカンベンしてくださいね^^)


『ローマ人の物語』



ローマ人の物語

私にとってはもはやバイブル的存在であります。
というだけでなく、いまの日本・・・いや先進国で生きる上でのバイブルだと思います。

昨年は『ローマ人の物語』が4時間半のテレビ特番になってました。

歴史は繰り返す

それは何千年たってもヒトの心理、マインドは変わっていないからなのだと私は思います。


古代ローマ。

農民を中心とした兵士が戦争に勝ち、ローマの領土は広がっていきました。

しかし、農民は一生懸命戦ったのに、帰ってきてみたら農地は荒れ放題。

(当然といえば当然ですよね、耕すヒトがいないのですから)

さらに戦争で得た利益は一部の富裕層へ。
それにより物価も上がってしまい戦争で稼いだお金の価値は半減する始末。


さらに追い討ちをかけるように、自分たちが拡大した領土から「安い麦」が輸入されるようになってしまった・・・。


最終的に兵士=農民=国民は、自分の土地売ることでなんとか生活の糧を得る状況となってしまったのです。

その土地は、ご想像のとおり、一部の富裕層が買い取りました。
結果、農民は「雇われの農民」となり、自分の資産がまったくなくなってしまったのです。

戦争に行くか、安い賃金で働くかを選択するしかない人生。

じゃ、賃金が高ければいいのではないの?


でも安かったのです。

賃金が安い理由

それは、自分たちが戦いで勝ちとった領土から輸入される安い麦と価格競争しているから。


まさに悪循環ですね。

一生懸命、領土拡大して帰ってきたのに・・・しかも、まだまだ未開の地や他国との戦争も耐えない・・・ しかもモチベーションの低下からか負け戦も増え始めたのです・・・

疲弊に疲弊した彼ら(国民)の夢は、領土拡大から、お腹一杯の『食事』と安心して暮らせる『平和』となっていったのでした。

そのオモイ、願いを受けて、ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)がついに登場となります。

『農地改革』という貴族やお金持ちの土地や資産を、国民に再分配するという政策を実施しようとしました。
ところが、共和制化だったローマの有力者は当然のことながら、そのお金持ちや貴族たちばかり

共和制=選ばれたヒトたちの多数決制。ということは当然、却下です。


そこで、カエサルは独裁者になることで、無理やりにでも国民に再分配しようとしたのであります。

なぜ、カエサルは強行しようとしたのか・・・それはそれが国の繁栄、継続のためには絶対に必要だとカエサルは信じていたから。

何を根拠に?なぜ仲間たちを敵にまわしてまで!?

それは、最終的に戦うのは国民のみんなだからです。

貧乏だろうとなんだろうと、資産があろうとなかろうと、彼らが弱くなったらローマ帝国の軍隊弱くなってしまう。


そして結果として、ローマ帝国は終わってしまうからです。


国が終わってしまったら、貴族もお金もクソもないではないですか。

本末転倒な政治家達・・・


でも結局カエサルは、強行に強行を重ねた挙句、ご存知のように暗殺されてしまうんですよね・・・

「ブルータスお前もか・・・」

国がなければ、誰も資産を護ってはくれませんよ。

それになにより国は、国民が元気であることがなにより重要です。


この後ローマは、カエサルの意志を継いだオクタビアヌスが、策に策を重ねた結果、見事「独裁制もどき」の政権を創ることに成功しました。

皇帝もどきになることでカエサルの悲願だった国民に『平和』と『食事』を安定供給することに成功。

国民が元気を取り戻したことで、ローマ帝国は復活しました。

(なぜ「もどき」か「どうやって平和と食事の安定供給に成功したかは、是非「ローマ人の物語」を読んでくださいね、相当深いですよ。)


ローマ人の物語

その後、さらにその国としての強さを活かし、自国のみならずローマと同盟するすべての国に『平和』と『食事』を実現したのです。

それが『パクスロマーナ』です。

ちなみにローマの初代皇帝はカエサルではなく実はこのオクタビアヌスなのであります(おー、トリビア!)。当然のことながら、カエサルのビジョンがそしてたくさんの実績があったればこそのオクタビアヌス政権ですが。

『平和』と『食事』の安定供給、維持

数千年たった現代でも、それは変わらず『社会』にとっては究極の目的、ミッションであります。

ながながと力説(?)してまいりましたが、やっと今日の本題であります。

ちょうど高度経済成長後である今の日本と似てると思いませんか!?

領土獲得戦争がビジネスに変わっただけ。


2000年たっても人間の心理的な要素なんてさして変わっていない

今の日本でも、富の再分配すればいいじゃない?って・・・それは・・・どうなんでしょうかねぇ、皆さん・・・麻生総理の給付金はそれに近いのでしょうか?・・・どうなんでしょうか・・・。


2000年たった今、当時よりも、文化も知性も成熟している。情報化社会でもある。

つまりは情報があっという間に広まり筒抜け状態。情報統制している国でも、ほころび始めているくらいですから。

そのような状況の中では、いくら心理戦にたけたカエサルやオクタビアヌスでも、昔と同じように国民を操作、誘導して独裁政権を築いていくのは至難の業かと思います。

ただ、やはり、ある程度の独裁(もどき)的リーダーシップは不可欠のように思います。

至難の業というのは、数千年前のカエサルやオクタビアヌスと同じ方法では難しいというだけで、現代には現代の英雄が必ず現れる。

いまの社会を活かせる英雄が。

しかしいずれにしても、ローマ時代の農地改革のように、富の再分配なんて他力本願な都合のいい展開はありえないって私は思ってます。


『現代版農地改革(再分配)』が仮に現代では不可能なのだとしたら、社会に助けを求めたって、社会に希望を求めたって無理であり無駄ということ

ではどうすればいいのか・・・

個々のクオリティの向上。個人個人が自立して強くなること。

私はこれしかないと思うのです。

これが一番いいという根拠は、心理的には同じでも、2000年前とはそもそもおかれている環境が違うヒトもモノもカネも情報(教育や理論などなど)も階級社会でもない。

つまり、ローマとの圧倒的な違いはチャンスは皆平等にある時代だということ。


社会的な救済、奇跡が無理であっても、個人的な救済、奇跡はいつでも可能です。

それに、個人が積み重なったものが「社会」ともいえます。

平等にチャンスはあるのだから、ひとりでも多くの「個人」が強くなり繋がれば、「社会」も強くなる。

結果、同じことが実現できるのではないか。

カエサル(+オクタビアヌス)は『平和』と『食事』を『独裁政治』という社会的な方法で実現しました。


私はそれを『個』という個人的な単位で考え、その個を支える『会社』というチームレベルのクオリティの向上で実現出来るのではないかと考えているのです。


日本が平和だからこそ、みんなバカなことばかりやっていられる。

中途半端に皆が頭デッカチになってしまった現代において、日本の『平和』と『食事』を維持したいのであれば、カエサルのような他力本願でも助けてくれるタイプの英雄の登場を待っても無駄かと。

たとえ出てきたとしても、昔のように操作し誘導するのは現代においては無理かと。


だって、みんな、そんなにバカじゃないでしょう?

バカではないことがアダになるのです。だって、たとえ出てきても、きっと、みんなで難癖つけてそいつをつぶすでしょう?

独裁政権は『悪』だと思っているし、たしかに危険な面もありますからね。潰しにかかるのが正しい行動だと思いますよ。

たとえ、皆をハッピーにする目的にためだけに立ち上がったヤツがいたとしても、結局、そのまわりが悪いやつって場合もありますし・・・ねぇ(笑)

さてさて、長文あしからず、まとめますね。

以上のことから、他力本願=国に頼って・・・では、残念ながら充実した人生は送れない時代になっていることがいえるかと思います。

他力本願がかなうのは独裁政治が可能な時代までだったのです。


テレビやインターネットをはじめとしたメディア、情報化社会において『正義のヒーローは現れるのではなく、自分しかいない』のです。

国民総自力本願

これしかない!

その積み重ねが『平和』と『食事』の維持を実現する。


どうすれば自力本願するほどのクオリティが手に入るかって?

それはまずは「ローマ人の物語」をご参考あれ!!!


ローマ人の物語

そして、私の著書「愛!暇!・・・


おあとがよろしいようで(笑)

日本を元気にしたい!
私も愛暇金パワーを活かし以下のようなコンテンツを創造しております。まだまだ微力ではありますが。皆様応援、よろしくお願いいたします。

元気→[E]スタイルスタジオ
食事→日本オイスター協会


あと、いま『チューブス』という、すべての生命の繋がりを表現することで、繋がりのチカラを感じ、意識し元気になるアートプロジェクトを開始する予定でおります。

ジャージ社長☆げん

何位 ↑のイベント ^^と牡蠣職人 !?の !!の会社


2009/02/12再編
2008/01/21