昨日、久しぶりにタイ語のレッスンをしていたのですが
その中でいわゆるクッション言葉のようなものがありました。
タイ語は日本語ほど緻密ではなく、文法もある程度ゆるくて(笑)
それほど気にしないで話せる言語です。
それでも、ビジネスシーンでは敬語に近いものがあったりしまして
ちょっとした言葉遣い、例えば”失礼ですが”といったものもあるんだとか。
こういった表現があるのは当たり前なのですが、
なにしろ、日ごろが何に限らずゆるいので、ちょっと新鮮でした^^
それと比べると、日本ではなんでもきちんとしているな、と思います。
時間を守り、約束を守り、仕事も言われたことをきちんとやる。
そして、言語もまたきちんとしていますね。
毎年新人さんにも敬語を教えているのですが、
今時の新人さんは、基本の敬語の文法はおおむねわかっている人が多いですね。
恐らく授業とか、就職対策で習っているのですが、
一部、気になる言葉があります。
それは、
・ら抜き言葉
・さ入れ言葉
ら抜き、はもう何十年も前から言われているものですが、
”食べれない”のように、”ら”が抜けている表現のこと。
正しくは、”食べられない”ですよね。
さ入れ、は同様に入れる必要のないところに”さ”が入る言葉。
”明日は休まさせていただきます”
・・・なんか変だと思いませんか?
正しくは”明日は休ませていただきます”ですね。
この”さ”が入る表現が、テレビを見ていてもとても多いのです。
言葉に詳しい方とか、関心が高い方は
聞いていると、とても気になるという方が多いですね。
何が困るかというと、
言葉遣いが気になってしまうと、話している内容がきちんと入ってこなかったり
内容に関する信憑性が下がったりしてしまうこと。
それでは、折角頑張って話しているのに、もったいないですもんね。
日本語は恐らく他の言語と比べても、かなり難しいと思います。
日本人でもなかなかきちんとつかえている人は少ない。
それでも、
頑張って、緻密に、正確に、いいお仕事をしているからこそ、
ちょっとした表現なども、それに見合うレベルで正しく、美しく遣いたいものですね。