(今日は前回 の続きです)
株主総会の当日、僕は毎朝、熱いシャワー浴びて、クリーニングしたばかりのシャツとスーツを着て、それこそ戦場に赴くような気持ちで株主総会の会場に向かいました。
その朝に、必ず立ち寄ったのが、新橋駅前の靴磨きのおじさんのところだったんです。
よろいをまとうような気持ちで、スーツを着ているわけですから、さながら、武器に磨きをかけてもらうような気持ちで、靴磨きを御願いしていたのかもしれません。
そのおじさんの仕事ぶりが、本当にすばらしくて、夏の暑い日でも、汗びっしょりになって、一心不乱に、それこそ、靴がぴっかぴかになるまで磨いてくれて、靴紐がすこし傷んでいれば、交換もしてくれて、かかとが磨り減っていれば、かかとの修理までしてくれるんです。
おじさんがいるから、僕は、準備万端整って、思い残すことなく、株主総会に立ち向かっていけたわけですよ。
...でもよく考えてみるとそのおじさんに僕が払っている靴磨きの代金って、たったの500円なんですよね。
たったの500円で、僕は、年に何回かある重要な会議に望む心の準備ができて、しかも、その日一日いい気分でいられる。
それって、すごいことだなって、あるときから気づき始めたんです。
しかも、おじさんのところは、いっつも列ができている。
多くのビジネスマンがきっと僕のような考えで、気持ちよく500円払っているわけです。
そこで、ある日僕はその靴磨きのおじさんの仕事ぶりをみていて、仕事に関するある重要なことに気づかされたんです。
僕が気づいたことって、何だとおもいますか?
次回に答えをかきますが、もし、何か思いついた方はいつものようにコメントくださいね。
春日原森