ワクワクの時代 | BOSSの独り言

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月刊BOSS編集長・関慎夫がつづるインサイドニュース・ブログ

この週末、テレビを見ていたら、1月15日から18日までの3日間、幕張メッセで行われた東京オートサロンを紹介していました。会場はすごい人で、3日間で25万人を動員したそうです。

これがいかにすごい数字かというと、同じく幕張メッセで昨年開かれた東京モーターショーは61万人を動員していますが、これは13日間かけてのもの。1日あたりの人数で比較すると、オート8万強対モーター5万弱と、東京オートサロンの圧勝です。

で、テレビで展示されていたクルマを見ると、モーターショーなどよりはるかに面白い。カスタムカー(特注車)ばかりなので、デザインも機能も、「あり得ない」ものばかり。それが見る人の心をワクワクさせるのです。一方のモーターショーはといえば、最近はエコカーなど地球や社会のことを考えたクルマばかりになって、勉強にはなるものの、ちっとも心がときめかない。観客数が激減するのも当然です。

このオートサロンに、消費不況を乗り切る知恵があるのかもしれません。機能の割りに価格が安い商品を市場に送り出すために、メーカーは最大限の努力をしています。だけど、それでは消費者の心はときめかない。必要最小限のものは買うかもしれないけれど、けっして消費拡大にはつながりません。もっとワクワクする商品をつくりましょうよ。