3/26~4/15に見た映画 | 悲喜籠もりの童夢

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3/26~4/15の間に見た映画を羅列します

こちらです



・フィリップ、きみを愛してる!
・ドリームハウス
・ミラーズ・クロッシング
・ウルフ・オブ・ウォールストリート
・her/世界でひとつの彼女
・ゴーストライター
・アンノウン
・真夏の方程式
・ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
・タロットカード殺人事件
・デビル
・フォロウィング
・ジャージー・ボーイズ
・ラストデイズ
・スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー
・キル・ユア・ダーリン
・マネーボール
・アンダー・サスピション
・世界にひとつのプレイブック
・グラスホッパー
・バック・トゥ・ザ・フューチャー



全部で21本です

特に良かったなーと思ったのが7本なので個人的なベスト7を書きます

こちら



1.グラスホッパー
2.her/世界でひとつの彼女
3.アンダー・サスピション
4.ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
5.フォロウィング
6.タロットカード殺人事件
7.ジャージー・ボーイズ



こちらがお勧めしたい7本ですね

ではひとつひとつ感想を書いていきます

ご覧ください



・ジャージー・ボーイズ

アメリカのポップスグループ『ザ・フォー・シーズンズ』の経歴を基にした伝記映画。あまり僕は事実を基にした物語や、ドキュメンタリー系の話が好きでは無いんですが、こちらは非常に楽しめました。実在するこのグループを僕は知らなかったんですが、出てくる曲は聞いたことある曲ばかりでした。CMに使われてたり、凄く耳に残ってる。物語自体はほんと事実に基づいてるような感じなので少し退屈ですが、主演の人の歌の上手さはとても引き込まれて、最後の後味の良さはとても染みました。こんだけ才能に恵まれていても順風満帆にはいかない。それでも最後には胸を張って良い人生だったと言えてそうな、この映画を見ただけで、そういうのが伝わってきました。



・タロットカード殺人事件

ジャーナリストの亡霊が、最近ロンドンを脅かしている連続殺人事件の鍵となる情報を、とあるジャーナリスト志望の女学生に教える、という始まりの物語。ミステリー要素、幽霊が出るという意味ではSF要素もあるが、ほぼコメディ。この映画の一番の楽しみどころはスカーレットヨハンソンの可愛さ。むっちりとした体系のヨハンソンがダサ可愛い服を着ている姿をただただ楽しむ映画。物語はオマケみたいなものだが、その物語も悪くなかった。ヒュージャックマンもかっこいいし、監督兼出演者のウディアレンもずっと味がある。海外のコメディにあまりハマらない自分にはだいぶ楽しめる内容でした。スカーレットヨハンソンの他の作品も見たくなった。可愛い。



・フォロウィング

作家志望の男・ビルは、人を尾行して観察する趣味があり、とある日それが相手にバレてしまう、という物語。有名な監督・クリストファーノーランのデビュー作。時系列をバラバラにして見せる手法をとっていてなかなか物語の本質が見えてこない。こういうぽっかりと大きい謎という穴が空いたまま進んでいく話が僕は好きで、そういう穴が空いてるだけで物語に凄く集中出来る。ノーラン監督は他の作品でも同じような手法を使ってるので気に入ってるんだと思う。僕はこういう手法を見ると涼宮ハルヒを思い出す、無駄に話数をバラバラに放送したあのチャレンジ精神。ちなみにこの映画は全編白黒で派手さも無く、とにかくコストの安さが目に見える。脚本だけで勝負してる映画なので好き嫌いはだいべ分かれるはず。70分という短い映画ですが、その中に無駄な要素が無く、伏線と謎が詰め込まれてます。ちょっとハードルをあげた言い方になってしまいましたが、基本的には画も結末も地味なのでそこまでハードルは上げないほうがいい。



・ライフ・オブ・デビッド・ゲイル

死刑廃止論者である元大学教授のデビット・ゲイルが、レイプ・殺害の罪で死刑宣告を受ける、という話。結構重たい話で全体的にドロッとしたものがあるんですが、話が凄くよく出来ていて引き込まれます。あまり情報とかは見ないまま、色々なものを疑いつつ最後まで見てほしい。捕まったデビット・ゲイルの回想がメインとなっていて、捕まるというゴールがわかっている分、少し退屈さも感じてしまったのですが、やはり真相だったり謎な部分がいくつかあるので、そこへの興味が最後まで集中して見れるポイントになってます。最初から最後まで目を離さす見てほしい一本です、デビットゲイルは果たして救われるのか、そして真相はいかに。



・アンダー・サスピション

港町サンファンでは連続少女レイプ殺人事件が起こっていた。やがて事件の最有力容疑者として、地元の名士であるヘンリーハーストに見当を付ける。という話。ほとんどが会話劇です、会話というか取り調べ。事件が明確になりそうでなかなかならないという、その曖昧さを楽しむ映画なのかなと思う。登場人物の中に良い人間というのが居ない、全員が色んな意味で欠点のある人物。全員を疑えて全員を怪しめる。一応ミステリーのジャンルに入りますが、あまり真面目にミステリーとして捉えてはいけない映画だと思います。詳しい理由もネタバレになるので言えませんが、「ミステリーはこうあるべき」というそれぞれの「こうあるべき」に当てはまらない人もいる映画かなと思うので、そこは注意。僕は好きでした。



・her/世界でひとつの彼女

近未来のロサンゼルス。セオドアは他人の代わりに想いを手紙に書く代筆ライターの仕事をしていた。妻と別れて悲嘆に暮れていたある日、人口知能型OS・サマンサを手に入れる。そして生身の女性より魅力的なその人口知能に心を奪われていく。という話。これは凄い映画だった。ジャンルでいうとSF恋愛映画。そのSFに凄く説得力があるんです。近未来をうまく表していて、決して未来過ぎないその丁度いいお洒落なインテリアがまぁ綺麗。細かい部分が全部お洒落で、実際近未来ってこんな感じなんだろうな、と思える説得力。滅茶苦茶お洒落だったなぁ。あとギャグセンスの高さ。大体映画での「ここ笑わせたい」っていうポイントって凄く冷めるんです。登場人物だけが笑ってて、こっちは真顔になってしまうような。結構初めのほうでテレフォンセックスをするシーンがあるのですが、女側が「猫の死体で首を絞めて……お願い、猫の死体でわたしの首を絞めて…」と懇願するシーンがあって、いやいやどんな性癖だよ、と。今まで見た映画で一番ギャグセンスがあると思いました。そういうシーンもうちょい欲しかったなぁ、もう冒頭からこの脚本はセンスがあるってのが伝わってきて、素晴らしかった。それに加えてあの画の綺麗さなんで、かなり良い。あとは肝心の物語が少し説明不足な部分があったり、唐突さを感じたり、というのがマイナスなくらいですかね。基本的に恋愛映画とかあまり好きになれないタイプなので、ここまで良いものに出会えたのはよかった。ぜひ見る場合は隅々のインテリアに注目しながらご覧ください。



・グラスホッパー

恋人を殺した犯人への復讐に燃える元教師、人の心を操り自殺に追い込む殺し屋、その殺し屋の命を狙うナイフ使い。それぞれの思惑が交差する物語。こちらベスト7の中で唯一の邦画。どっちかというと僕は邦画の方が好きで、よく知ってる俳優さん達を見てるほうが興奮出来ますね。特に生田斗真くんは好きなんで見てて楽しい。あとナイフ使い役の山田涼介くんがかなりかっこよかった。演技うまいなぁ。これだけ書くとただのジャニオタみたいになりますが、本当によかった。洋画ばかり見てたんで、それと比べると演出や表現に安っぽさを感じる部分もあるんですが、役者のそれぞれの配役に悪いところが全く無くて、菜々緒はしっかり悪役を任されてるし、吉岡秀隆さんも物静かな雰囲気に華があって、みんな良かった。ストーリーは結構重たいんですが、アクションの多さや展開の早さがそこまで重たさを感じないようにしてくれてる。物語の展開もとても好み。評判はあまり良くなかったので、きっと好き嫌い分かれるのかなと思いますが、豪華なキャストがそれぞれに合った役をしっかり演じてるので、見応えはあると思います。一番マイナスな部分を挙げるとしたら冒頭ですかね。つまらなそう~と思いながら最初は見ちゃいました。ハードル下がって逆によかったのかなぁ。



はい、ベスト7の感想でした。

あとは残りの映画の感想をサラッとだけ書きます。

ご覧ください



・フィリップ、きみを愛してる!

ゲイムービー。脚本の力を感じる部分もあったが、ちょっと下品過ぎるかな。実在する天才詐欺師の実話をもとに作られたらしい。脱獄方法の数々は確かに凄い。



・ドリームハウス

ストーリーは結構好みでランキング的には8位かな。何故ギリギリ入らなかったかと言うと、やっぱり似た題材の話を見過ぎたせいかもしれない。同じパターンの映画を何本か見てしまうと、新鮮味が無くなる。もっと早く見てたら滅茶苦茶好評価だったかも。動機や辻褄合わせの部分がしっかりしていて、良い脚本だと思う。



・ミラーズ・クロッシング

マフィア達のいざこざが絡み合って、物語が展開していく。「ロック、ストック&トゥースモーキング・バレルズ」に似ている。正直悪い部分はほとんど無くてよく出来た物語だと思うが、いまいち印象に残りにくい。あまり人物像で魅力的な人がいなかったからかもしれない。



・ウルフ・オブ・ウォールストリート

時間が長い。薬やりすぎ。ラリりすぎ!



・ゴーストライター

面白かったけど全体的に地味で少し退屈。政治が絡んでくると小難しく感じて、苦手意識が出てしまう。ただ後半へいくにつれて引き込まれるので良質なミステリーだとは思う。



・アンノウン

自分好みのストーリーなのにやたらカーアクションとか「要らないなぁ」というくだりが多かった気がする。こちらもだんだんと引き込まれていくタイプで、後味はよかった。



・真夏の方程式

よく出来たシナリオ、綺麗な夏の風景。悪いところはあまり無いが、一作目のように重たさを含んだ作品のほうが夢中にはなれたかなぁ。ストーリーは良いのに全体的に軽い印象。後味は……東野圭吾らしい感じ。



・デビル

ドリームハウスが良かったのでホラーのジャンルからまた選んでみたのですが、悪魔とかが出てくる系ってやっぱりなんか冷めますねえ。分かってて見たのになぁ。



・ラストデイズ

何も書くことがない



・スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー

あえてそうしたんだろうけど凄く古臭く感じるアドベンチャー映画。冒頭のほうでのヒロインの察しの悪さはある意味ギャグでそこはめちゃくちゃ笑えます。あとは平凡。コメディの王道みたいなオチは好きです。



・キル・ユア・ダーリン

ラドクリフくん目当てに借りたけど、予想した以上のホモホモしさがあった。行為とかじゃなくカメラ割りとか「間」の問題でね。サスペンス要素あると思ったら全くなかった。むむむ。



・マネーボール

面白かった。弱小球団を成長させていく過程は見てて盛り上がる。オデブちゃんのキャラが凄い物語を引っ張っていた。ウルフオブ……のやつとは真逆のキャラ。



・世界にひとつのプレイブック

後味は一番良いかも。ヒロインの人もスタイル良くて綺麗だし。ただダメ人間しかいない物語なのがマイナスかな。まぁ逆にまともな人間が一人でもいたらバランス悪いかもしれない。一人の人間が更生していく姿は見てて気持ち良い。



・バック・トゥ・ザ・フューチャー

映画といったらこれ!という映画。今更初めて見ましたが、やはり王道だなぁという印象。細かい伏線の多さだったり、展開の早さはさすが。タイムパラドックスを扱った作品達の元になるだけの作品だなと思う。ただ現代の映画を何個も見た後に見ると、やはり元になりすぎて古さを感じてはしまう。あと友近が料理コントする時の音楽があって、友近のせいで笑ってしまう。



以上です

良い映画が多かった。