「世界征服を狙うショッカーの大幹部、死神博士は
新しい年の夜明けと共に全地球の火山を一斉に噴火させようという作戦計画を立て、まずその実験を日本の九州に決めた。
ヨーロッパで活躍していた仮面ライダー第1号である本郷猛からの連絡で
仮面ライダー第2号、一文字隼人は九州に向かう。
死神博士は超人スノーマンを向けたが猛、隼人のライダーコンビの前に
スノーマンは倒れた。
しかし九州火山地帯にショッカーの手は伸びているのであった。
マグマ怪人ゴースター桜島大決戦」
(ナレーション)
「おい、どうだった?」(猛)
「別に異常はない」(隼人)
「よし、この辺りを調べてみよう」(猛)
「よし」(隼人)
「これだけでは足らん。もっと大噴火させるのだ。ゴースターを呼べ」(死神)
「ゴースターと呼ばれる、この改造人間は5000度の高熱でも自由に動ける恐るべき怪人なのである。そして、この耐熱怪人によってショッカーはマグマを利用させているのであった」(ナレーション)
「う~ふ~、う~ふ~」
(ゴースター。以下『ゴー』で)
「気を付けろ」(隼人)
「あぁ …」(猛)
「行くぞ」(隼人)
「おぉっ!」(猛)
「おい、この地震は只事じゃないぞ」(猛)
「やはり、この火山地帯にも異常が起こりつつあるのか」(隼人)
「あぁ …」(猛)
「ゴースターよ。桜島と、えびの高原を結ぶトンネル工事はまだ完成しないのか?」
(死神)
「う~ふ~。トンネル内の温度が高くて作業員の身体がもちません。う~ふ~」(ゴー)
「人間が足りなければドンドン補充しろ」(死神)
「こちらは地震観測所です。硫黄谷が大噴火を起こすおそれがあります。硫黄谷が大噴火を起こすおそれがあります。ホテルの皆さん。こちらは地震観測所です。硫黄谷が大噴火を起こすおそれがあります。
ホテルの皆さんは直ちにバスに乗って下さい。非常に危険な状態です。早くバスに乗って下さい。こちらは地震観測所です。硫黄谷が大噴火を起こすおそれがあります。急いで下さい。
ホテルの皆さんは直ちにバスに乗って下さい」(所員①)
「子供は後だ」(所員②)
「乗せて。乗せてくれよ」(五郎)
「滝兄ちゃん」(五郎)
「おい、止めてくれよ運転手さん」(立花)
「乗せてくれ!」(五郎)
「母ちゃん」(達治)
「母ちゃん」(達治)
「ちくしょう。あいつら、きっとショッカーだな。そうだ、隼人兄ちゃんに知らせなくちゃ。ねぇ君ちょっと待っててくれよな」
(五郎)
「うん」(達治)
「お願いです。あの子も乗せて下さい」
(達治母)
「うるさい。年寄りと子供には用はない」(所員)
「おい。儂らを一体どうする気なんだ?」(立花)
「黙れ」(所員)
「貴様ショッカーの回し者か?」(滝)
「ぐるるるぅ~~」
(アルマジロング。以下『アル』で)
「やっぱりそうか」(立花)
「愚かな人間共よ。今からお前達は偉大なるショッカーの為に働くのだ」(アル)
「お願いです。息子の所に返して下さい」(達治母)
「化け物め。ちきしょー」(一般人)
「逆らう者は皆、〇すぞー。うるる~」
(アル)
「もうだめ。何ていう事に。達治」
(達治母)
「しっかりするんだ奥さん。辛抱すりゃ、きっと助けに来てくれる」(立花)
「スピードを上げろ。ショッカーの地下トンネルに運び込むんだ」(アル)
「母ちゃん。一体どこ行っちゃったんだよ母ちゃん」(達治)
「坊や、どうしたんだ? 坊や腹でも痛いのか?」(猛)
「男のくせにメソメソするな」(隼人)
「母ちゃんがどっか連れてかれたんだ」
(達治)
「お前のお母さんが?」(隼人)
「坊や、詳しく話してみないか?」(猛)
「隼人兄ちゃ~ん。大変なんだよ~。隼人兄ちゃ~ん。どこ行っちゃったんだろうな?」(五郎)
「ちくしょう。ショッカーのやりそうな手口だ」(隼人)
「うん … 待て隼人」(猛)
「どうして止める?」(隼人)
「止めはしないが追跡は1人でいいだろう」(猛)
「分かった。じゃ、どうやって決める、お前と俺?」(隼人)
「好きな方を」(猛)
「おいおい。両方、表なんてコインを使うんじゃないんだろうな?」(隼人)
「俺を信用しろよ」(猛)
「よぉーし、表だ」(隼人)
「残念だったな」(猛)
「俺はあの坊主を家まで送る。落ち合う場所は?」(隼人)
「桜島の展望台にしよう」(猛)
「よし、坊や、おいで。滝やおやっさんにも連絡つけておくか」(隼人)
「あぁ」(猛)
「頼んだぞ」(隼人)
「一文字、悪く思うな。お前の言った通り、コインは両方とも裏だ。はっはっは」(猛)
「イー。さっさと歩け。早くしろ。グズグズするな。イー」(戦闘員)
「おい、こんな所に連れてきてどうするつもりだ?」(立花)
「お前達はここで桜島までのトンネルを掘るのだ」(戦闘員)
「何だと!?」(滝)
「お願いです。家へ帰して下さい」
(達治母)
「静かにしろ」(戦闘員)
「イー。怪しい奴が近づいて来ます」
(戦闘員)
「何!?」(死神)
「この近くにショッカーのアジトがあるはずだ」(猛)
「本郷猛。え~、はるばるスイスから追って来たな。地雷原に誘い込んで吹っ飛ばせ!」(死神)
「あ~」(猛)
「イー」(戦闘員)
「イー。いない? 探せ!」(戦闘員)
「ここだ!」(1号)
「あそこだ!?」(戦闘員)
「仮面ライダー。イー」(戦闘員)
「とうっ!」(1号)
「とうっ!」(1号)
「アジトに案内してもらおうか」(1号)
「知らん。言うもんか」(戦闘員)
「言え!」(1号)
「イ~~」(戦闘員)
「うるぅぅ~~」(アル)
「仮面ライダー、〇ねぇ」(アル)
「出たなアルマジロング」(1号)
「うおぅ~、くたばれ仮面ライダー」
(モグラング(以下『モグ』で)
「待てぇ~」(1号)
「うふ~」(ゴー)
「貴様、ショッカーの新怪人か?」(1号)
「俺の名はゴースター。仮面ライダーどっからでも来い! う~ふ~」(ゴー)
「行くぞ!」(1号)
「とぅっ!」(1号)
「うふ~」(ゴー)
「とぉっ!
ライダーキック!」(1号)
「ライダーキックは俺には通用せん」
(ゴー)
「あぁっ …
くそぉ。熱い。くそぉ」(1号)
どうなる1号? その2↓へ続く。
仮面ライダー 第41話 その1 End