仮面ライダー 第40話 その2 | 成田家の徒然なる日々 ~15th Season

成田家の徒然なる日々 ~15th Season

来訪される皆様に支えられて15年。昭和の特撮・アニメを取り上げていきます。

↑その1の続きです。

「ここは鹿児島県桜島の地震観測所である」(ナレーション)

「おい岡田、見てくれ」(観測員)

「何だよ大きい声出して。

この針の動きは新しい地殻変動を示しているぞ」(岡田)

「桜島がまた活動して大噴火を起こすかも知れん」(観測員)

「よし、東京の本庁に連絡だ」(岡田)

「お~い、その船待ったぁ~。

スイスからの客人だぁ」(立花)

「待ってくれぇ~」(五郎)

「待ってぇ」(ユリ)

「間に合ったぁ」(立花)

「本日はカーフェリー、セントポーリアにご乗船下さいまして、ありがとうございます。この船は川崎から九州日向まで887kmを時速20ノット、37km、所要時間は25時間で到着致します。

皆様、快適な船旅を満喫して頂ける事と思います」(船内アナウンス)

「会長、どうだったの?」(五郎)

「いやいやぁ~、確かに隼人と滝はこの船に乗っているはずなんだがなぁ~」(立花)

「船客名簿には載っていないのよぉ」

(ユリ)

「えぇ?」(ミカ)

「じゃ、帰ろうか?」(五郎)

「馬鹿ねぇ。もう船は動いちゃっているのよ。九州まで何処にも止まらないんだから」(ユリ)

「泳いで帰る訳にはいかないし … そうだ。九州まで観光旅行としゃれこもうか?」

(五郎)

「まったく子供は無責任でいいや」(立花)

「え? 何か言った?」(五郎)

「困ったわねぇ」(エミ)

「うん。あの書類を隼人さんに渡さないとねぇ」(ミカ)

「うん」(エミ)

「あの女達やっぱり現れたな。しかし一文字隼人が姿を現さないのはどういう訳だ?」(死神)

「会長。本当に隼人兄ちゃん達はこの船に乗ってんのぉ?」(五郎)

「おぉ。しかし、どうやって探す? こんな、でっかい船じゃ探すのは一苦労だぜ」

(立花)

「構わないまよ。船室を1つずつ覗いちゃお」(ユリ)

「じゃ、すぐ行こう」(五郎)

「おい」(立花)

「待ってぇ」(エミ&ミカ)

「今度は下を調べよう」(五郎)

「うん」(ユリ)

「こっちだよ」(五郎)

「イー」(戦闘員)

「ここは違うでしょ。ここは女の人でしょ … あっ! 空っぽだ。

え~と、ここはロッカーだし。最後に残ったのは、この部屋1つ」(五郎)

「うん … ロイヤルルーム。こんな立派な部屋に隼人さんがいる訳ないわよ」(ユリ)

「ども念の為に」(五郎)

「うん」(ユリ)

「どうぞ …」(??)

「お邪魔します」(五郎)

「何か、ご用かな?」(死神)

「すいません。部屋を間違えたんです」

(ユリ)

「ま~、いい天気ですねぇ」(五郎)

「やっぱり、いなかったねぇ」(五郎)

「今の人、薄気味悪かったわねぇ」(ユリ)

「でも気にしない、気にしない。さぁ、行こう」(五郎)

「まずいなぁ。下手に動かれると奴等に感づかれる」(滝)

「そうだ。スイスの本郷猛からの連絡だとショッカーの大幹部が九州に向かっている」(隼人)

「そういつが、あの部屋にいるという訳か」(滝)

「まず間違いないなぁ」(隼人)

「それよりスイスから来たお嬢さん達が持ってきたショッカーの秘密書類を早く受け取ったらどうだ?」(滝)

「今はマズい。彼女達は監視されている。今、俺達が出て行ったら … 俺達の目的が奴等に感づかれるだけだ」(隼人)

「スノーマンよ。スノーマンよ現れよ」

(死神)

「ぬわぁ~~。死神博士、この船を沈めてしまいますか?」(スノー)

「待て。早まるな。お前の任務は第一に我がショッカーの秘密書類を奪い返す事だ。しかも絶対に感づかれてはいかん」(死神)

「んぬわぁ~~」(スノー)

「へぇ、ミカ姉さんトランプ占いやるんだ」(五郎)

「黙ってなさい。精神を集中しているんだから」(ユリ)

「はぁ」(ミカ)

「スペードのエース」(エミ)

「どうしたの?」(五郎)

「何だか気になるわ今度の旅」(ミカ)

スノーマンが部屋の様子を伺っている。

「これを隼人さんに渡すまでは気になって夜も眠れないわ」(エミ)

「私が預かってあげる」(ユリ)

「でも …」(エミ)

「あら、信用しないの? あなた方が本郷猛の助手なら私は一文字隼人の助手よ」(ユリ)

「それじゃあ、お願いするわ」(エミ)

「あれ?」(立花)

「いっけねぇ、また間違えちゃった」

(五郎)

「滝!?」(立花)

「滝兄ちゃん!?」(五郎)

「し~~」(滝)

「どうして?」(五郎)

「さぁ中に入れ」(滝)

「隼人はどうした? 随分探したんだぞ」

(立花)

「訳がありましてね。それよりスイスにいる本郷から預かってきた秘密書類は?」(滝)

「そんならユリ姉ちゃんが預かっている」(五郎)

「ユリが?」(滝)

「うん」(五郎)

「あ~ いい気持ち。あ~ぁ、何だが眠くなってきちゃった」(ミカ)

「あ~ぁ私もよ。アレをユリさんに預けたせいかしら?」(エミ)

「まぁ、ひどい」(ユリ)

「ははは」(エミ)

「でもいいわよ、先に休んでも」(ユリ)

「じゃあ、お先にね」(ミカ)

「じゃあね。行こ」(エミ)

「イー」(戦闘員)

「イッ!? イー」(戦闘員)

「誰かいたみたい?」(ユリ)

「イー」(戦闘員)

「何故あの女を狙ったんだ?」(隼人)

「言うんだ」(隼人)

「言うもんか」(戦闘員)

「イ~~」(戦闘員)

戦闘員は何者かに始末される。

「あっ!? しまったぁ」(隼人)

「イー」(戦闘員)

「くっそぉ。待てぇ」(隼人)

「イー」(戦闘員)

「ショッカーはユリを狙っていた。滝、みんなを頼む」(隼人)

「お前は?」(滝)

「俺は船が着いたら先に、えびの高原へ向かう。そこで落ち合おう」(隼人)

「25時間の船旅を終えて船は九州、日向港に着いた」(ナレーション)

「やぁ何てこった隼人の奴は。一度も姿を見せないうちに消えちまいやがって」(立花)

「隼人なら、えびの高原のホテルで待ってますよ」(滝)

「じゃあ行こう」(五郎)

「姿を隠しても無駄だ一文字隼人。嫌でも引きずり出す」(死神)

「うわ~、すごい。きれいだ、写真撮ろ」(五郎)

「ねぇ早く」(ユリ)

「こっちの方だよ」(五郎)

「待って」(エミ)

「待ってぇ~」(ミカ)

「滝さぁ~ん」(ユリ)

「んっ!? うぇっ!? どうしたんだい、その格好は?」(滝)

「んふふ。着慣れないものってダメね。取り替えちゃった」(ユリ)

「へぇ~ 一体、誰と?」(滝)

「ねぇ~ 似合うでしょ?」(エミ)

「うん。とっても可愛いわよ。

あ~ぁ。私もエミみたいにジーパンにすればよかった。後で私にも貸してね」(ミカ)

「いいわよ」(エミ)

「あっ … キャ~~」(ミカ)

「どうしたの、ミカちゃん!?」(エミ)

「んぬわぁ~」(スノー)

「あぁ~~」(エミ&ミカ)

「イー」(戦闘員)

「捕まえろ!」(スノー)

「あ~! いやぁ」(ミカ)

「ミカちゃん!?」(エミ)

「誰かぁ~ いやぁ~」(エミ)

「う~~」(スノー)

スノーマン、エミの腹に情け容赦なく思いっきりパンチ(当身)。

「んぬわぁ~」(スノー)

ユリと間違えミカを連れ去る。

「イー」(戦闘員)

「ミカ姉さぁ~ん。エミ姉さぁ~ん」

(五郎)

「あっ!? ミカ姉さん。お姉さんってばぁ。ミカ姉さん。お姉さん!?」(五郎)

「あっ!? 五郎ちゃん!? エミが … エミがいないわ。ショッカーが!?」(ミカ)

「ショッカー!?」(五郎)

ろせ、この女を」(死神)

「しかし、この女を囮にするのでは?」

(スノー)

「よく見ろスノーマン。着ているものは一文字の連れの女と同じだが顔は違う」(死神)

「死神博士。直ちにこの女を始末し、改めて一文字の連れの女を連れて参ります」

(スノー)

「今度失敗したら許さんぞ」(死神)

「んぬわぁ~」(スノー)

「ぬわぁぁ~~」(スノー)

ミカどうなる!? ↓その3へ続く

 

仮面ライダー 第40話 その2 End