第68話 後編 | 成田家の徒然なる日々 ~15th Season

成田家の徒然なる日々 ~15th Season

来訪される皆様に支えられて15年。昭和の特撮・アニメを取り上げていきます。

↑中編の続きです。

「あぁぁ~~~~~」(ケン)

「あ~たたたたたたたた。

たたたたたたたたた。

たたたたたたたた」(ケン)

「あ~たたたたたたたたた。

たたたたたたたたたたたたた。

あたたたたたたたたた。

たたたたたたたたたた。

たたたたたたたたたたたたたた」(ケン)

「うぉぉ …」(サウザー)

「お~~~

わたぁ!

北斗有情猛翔破!」(ケン)

「はっ … はぁぁ …

き、貴様。苦痛を生まぬ有情拳を …

こっ、この俺のでさえ情けで見送るのか …」(サウザー)

「ふっ … 鳳凰の … 聖帝の夢は潰えたか …」(サウザー)

「あっ …

はぁ … はぁ …

さ、最後にお前に聞きたい事がある。

愛や情けは悲しみしか生まぬ。

なのに何故、悲しみを

背負おうとする? 何故、苦しみを背負おうとする?」(サウザー)

「悲しみや苦しみだけではない。お前も温もりを覚えているはずだ」

(ケン)

「温もり …」(サウザー)

「お前の命は最早これまで。

一番にたい所でぬがいい」(ケン)

「ふっふっふ。負けだ。完全に俺の負けだ。

北斗神拳伝承者 … 相手に不足は無かった。

うぐぉっ!?」(サウザー)

「あぁ …」(サウザー)

「見て、聖帝の顔。まるで子供の顔みたい」(リン)

「うん」(バット)

お … 

お師さん …

うっ … うぅぅ …

お、お師さん。

昔の様に …

もう一度、温もりを …」(サウザー)

悲しい男よ。誰よりも愛深き故に」(ケン)

聖帝十字陵の頂きから血が流れ出す。

「シュウの仁の星も泣いている」(トキ)

「強く生きよ、我が息子達」(シュウ心の声)

「シュウ …」(ケン心の声)

聖帝歯配下の悪党達(非モヒカン系)は争う事の虚しさを悟り武器を捨てる。

聖帝十字陵は

崩壊を始める。

「おっ、おい!? 十字陵が!?」(悪党達)

サウザーは師オウガイと共に天へ …

「ケンシロウ … 最早、私が手を貸す男ではない」(トキ)

「我が生涯の敵がまた1人 …」(ラオウ心の声)

「ラオウ … 何処へ?」(トキ)

「再び天へ …」(ラオウ)

「トキ、何れ貴様とも闘う事になろう。2人の敵、貴様とケンシロウを倒さぬ限り天は握れん」(ラオウ)

「また会おう」(ラオウ)

ラオウ去る。

トキ見送る。

「ケ~~~~ン!」(リン)

「よかった。よかった、ケンが無事で」(リン)

「あっ … あぁ」(バット)

 

週刊 北斗の拳 第68話」                  ~ The End ~