その3↑からの続きです。
キカイダー絶体絶命の体勢から放たれたハカイダー・ショットの一撃は
キカイダーではなくギンカメに命中する。
ギンカメは落下し
爆破する。
ギンカメからの映像が途絶えた時
プロフェッサー・ギルは何を思ったのか …
「ギルめ。
余程、俺が信用できないとみえる」(ハカイダー)
ジローは背後を見た後
「何故?」と呟く。
「俺は俺のやり方でお前を倒す。
それを邪魔する奴は誰であろうと許さない。
さぁ、続けようぜ」(ハカイダー)
戦闘再開という場面に
ミツコが現れる。
「ミツコさん!」(ジロー)
「ジロー!」(ミツコ)
「ふんっ … キカイダー。お前の潜在能力を最大限に出させる為のいい獲物が現れた」(ハカイダー)
「やめろっ!」(ジロー)
(愛の力で)潜在能力を最大限に発揮したジローはハカイダー・ショットの一撃をかわし
ハカイダーの懐に入り込み
ハカイダー・ショットを払い落とし
驚くハカイダーに
強烈なボディー・ブローの一撃を叩き込む。
「お …
俺が … ?」(ハカイダー)
「うらぁぁ~~」(ジロー)
「はぁっ …」(ミツコ)
「あぁっ !」(ジロー)
無防備な光明寺の博士の脳を見たジローは
寸前の所でデンジ・エンドを止めた。
「もう止めよう。こんな戦いは無意味だ」(ジロー)
「何っ!? 」(ハカイダー)
「馬鹿にするな! 本気で俺を倒してみろ。でなければ負けなど認めるものか!」(ハカイダー)
ジローはミツコの所へと歩む。
「ジロー …」(ミツコ)
ハカイダーはハカイダー・ショットに手を伸ばす。
「これがあるから本気にならないんだな?」(ハカイダー)
「はぁっ!?」(ジロー&ミツコ)
「その未練を絶ってやる」(ハカイダー)
「止めて!」(ミツコ)「止めろ!」(ジロー)
ハカイダー・ショットの引き金に力が加わる。
暴挙を止めようとジローとミツコは駆け出す。
父を助けたいという気持ちが強いミツコが先んじる。
だがハカイダーは引き金を引ききれなかった。
「何故だ! … 何故、引き金が引けない!」(ハカイダー)
ミツコとジローは一先ず安堵する。
「そうか … 光明寺め …
邪魔を … しやがって …」(ハカイダー)
何が起こっているのか分からぬまま
ミツコとジローはハカイダーを見守るだけだった。
「ミツコ …」(光明寺)
ハカイダーから出された言葉にミツコとジローは息を呑む。
「私だ。お前の父 … 光明寺伝だ」(光明寺)
ハカイダーの更なる言葉にミツコとジローは衝撃を受ける。
衝撃の展開を第11話の終幕に迎えて
最終話「夢の末路」へと続く …
「人造人間キカイダー THE ANIMATION
第十一話 夢みる機械」 ~完~