石ノ森章太郎さんの作品の特徴に「正義の味方は孤独である」というシチュエーションがあります。
ヒーロー自身が悪の組織で作られており(キカイダーは別ですけど)、互の立場の違い(正義とか悪とか (’’;)を除けば大きな違いはないということが作品のベースにあるのです。
だから自分の出自や正体を明かすことはできない!
自分の正体を明かすことは「自分も悪の組織の一員でした」と公表するとであり、そうした過去を持つ人(ロボット)を何の疑いや警戒もなく我々は受け入れることができるでしょうか?
更に彼ら(人造人間やロボット)は我々、普通の人間を遥かに凌駕する力を持ち、能力を備えています。
そんな彼ら(人造人間やロボット)が危険でない、安全だと誰が保証できるのでしょうか?
ですから彼らは少数の理解者(立花藤兵衛、ミツコ、ギルモア博士)などを除けば基本的に孤独です。
更に敵は自分の同類で、倒すことに最悪感も感じるとなれば彼らの苦しみは想像に絶します (@@;
そんなことを想定外にして話を進め、何の違和感も無く(多少はそれを感じさせるストーリーもあるが)人間と生活をしている鉄腕ア○ムなど呑気の極みですな~ (’’
そうした事を作品に含めて描いていた石ノ森章太郎さんの先進性(それ故に理解され難いという面もあります)は際立っていますね (^ー^)