前編↑の続きです <(_ _)>
村人の生活を支える湖の水を取り戻すためにパトラの後を追うケンシロウは
南斗聖拳の継承者シンの支配下にあり南斗龍神拳の使い手であるドラゴンの居城に潜入する。
だが、そこは様々な罠が張り巡らされると同時に、人〇売買も行われる悪魔の城だった。
ケンシロウが間一髪で釣り天井の罠を抜け出した頃、〇身売買の市場ではミカを連れて逃げ出そうとしたサムがドラゴンにより傷つけられていた。
「くたばり損ないを相手に儂の南斗龍神拳を使うまでもあるまい。やれ!」(ド)
だが、ボウガンを構えた左右の部下達は何もせず、砕け散ってしまう!
騒ぎ立つ、市場の人々。
その隙にドラゴンの背後を取るケンシロウ。
「貴様~ 生きていたのか!?」(ド)
「人の生き血を啜る吸血鬼ども ・・・ お前達に生きている資格はない」(ケン)
「今度こそ〇んでもらう。やれ~」というドラゴンの命令下、ケンシロウに挑んでいく悪党さん達だが、
ケンシロウの北斗神拳の前に空しく砕け散り、屍の山を築くのみ ・・・
ドラゴンに「逃げるな」と言われても逃げていく、自分に正直な悪党さん達。
「さぁ、早くみんなを城の外へ」(ケン)
ケンシロウに言われたミカとサムはみんなの戒めを解き放ち、城の外へと逃げ出す。
「貴様~ こうなれば儂の南斗龍神拳で始末してやる」(ド)
「お前の遺言か ・・・ 冴えないセリフだな」(ケン)
パトラの幻惑術とドラゴンの南斗龍神拳による一体攻撃を図る2人。
「これは幻覚だ」(ケン)
けれども繰り出される攻撃は本物の熱さを持ち、幻覚とは思えない。
「思い知れ! 南斗龍神拳の力を」(ド)
「目で追うな。心で気配を見るのだ」(ケン)
幻覚を利用して槍で攻撃してきたパトラにケンシロウの北斗神拳が繰り出される!
パトラの水晶の首飾りが飛び散り、2人の姿が浮かぶ。
顔を押さえて苦しむパトラ。その両目には水晶が突き刺さっている。
視覚を失い、身動きできずにいるパトラにドラゴンの南斗龍神拳が誤爆する。
誤爆に気づいたドラゴンは火を噴くことを止めるが時遅く、パトラは燃えたままバルコニーから下の湖に転落する。
自分のしたことに茫然自失のドラゴン。
ケンシロウの怒りの拳が情け容赦なくドラゴンに下される。
何やら様子のおかしいドラゴンにケンシロウは歩み寄り
「経絡秘孔の1つ『全兆(ぜんちょう)』を突いた。お前の喉は詰まり、炎は体内を駆け巡る。
パトラも1人では地獄への旅が寂しかろう。お前が送っていくがいい。
〇ね!」と告げるケンシロウ。
全身から炎を吹き出す「烈火逆流拳」を受けたドラゴンは燃えながら砕け散り
その破片は城の様々な施設に飛び散り、誘爆し、炎上する。
逃げ惑う悪党さん達。
ユリアの肖像画も燃えていく。
燃え上がる城を後にするケンシロウ。
城が燃え上がるのを村人達も見守る。
「燃えていく ・・・ 悪魔の城が ・・・」(サム)
新しい朝がやってきて
川に水が戻って
田畑を潤し
ミカ達の村は平和を取り戻した。
その様子を岡の上から嬉しそうに見守るケンシロウ。
サザンクロス ・・・ シンの居城でハープを弾くユリア。
「何 !? ドラゴンもやられた !?」(シン)
「破れました ・・・ 南斗龍神拳」(ジョーカー)
「っ~ ケンシロウ ・・・」(シン)
「止めんか! ユリア」(シン)
「シン ・・・ 私はあなたの僕ではありません。
今日は何故か心が弾むのです。木枯しさえ歌声に聞こえます。」(ユリア)
不快な表情を浮かべて立ち去るシン。
「私の命 ・・・ 私の希望 ・・・
私には見える、ケンが近づいてくるのが」(ユリア)
その日を待ちわびる表情のユリア。
ユリアの弾くハープの音色はバギーで移動中のケンシロウにも聞こえた。
魂が結び合っている2人だから ・・・
「週刊 北斗の拳 第10話」 ~ End