記念すべき第１回は
です ヾ（’_’)
「平和な夜だった。 ・・・ 気温も快適。湿度も快適。
さすが夜更かしの東京もスヤスヤ眠っている夜だった。」（石坂浩二氏ナレーション）
ところが非常呼集がかかり、作戦室に集合する科学特捜隊の隊員達。
「防衛基地から連絡があった。東京上空に強烈な電波を発する物体が飛来ので警戒中、突如、電波を感じなくなったのだ」（村松キャップ。以下「キャップ」で）。
「つまり空飛ぶ円盤でも飛んできたんですかね？」（イデ）
「あるいは隕石の仕業かもしれませんね」（フジ）
「いや、それよりキャップ、現場はどこですか？」（アラシ）
「パトロール中のハヤタ君に直ちに防衛基地に急行してもらった」（キャップ）
「キャップ、こちらハヤタ。電波の止まった位置は北緯３５度４３分、東経１３９度３８分。なお詳しくは電子計算機が調べております」（ハヤタ）
「やや？ 東京のど真ん中じゃないですか？」（イデ）
「ん～」（キャップ）
「パリの本部から返事がありました。現在、人工衛星を打ち上げている国は世界中、どこにもないそうです」（フジ）
「うん」（アラシ）
「電子頭脳の計算が出ました。ぼたん山です。科学センターのある、ぼたん山が怪電波の消えた地点です」（ハヤタ）
ちょっとしたアレコレはあったものの、アラシ隊員がムラマツ・キャップに命ぜられて、ぼたん山の科学センターへ向かう。
「早朝の街をアラシ隊員が科学センターへ急ぐ間に、羽田を飛び立ったジェット機がマッハ５の驚くべき速度で走る火の玉を見たという報告が入っていた」（石坂氏ＮＡ）
いつの間にか乗り込んでいたホシノ少年と共に科学センターへと向かうアラシ隊員。
ホシノ少年を通信員として待機させ、１人で科学センターに向かうアラシ隊員。
科学センターに設置してある電話に誰も応じないのを不審に思うアラシ隊員。
何と警備員は緑色になって硬直していた。
胸の危機探知機が異常な電波が発せられていることを知らせる。
「ホシノ君。科学センターに異変が起こっていると連絡してくれたまえ。異常な電波が出ている」（アラシ）
安全を確かめつつ上の階へ向かうアラシ隊員だが、
階段の途中で謎の宇宙人に襲われ、緑化して硬直する。
光学分身をするバルタン星人（初出）。
防衛基地からやって来たハヤタ隊員が、科学センターから戻ってこないアラシ隊員を心配して向かう。
硬直化した職員を確認しつつ先へと進む防衛隊員達だが、
柱の中から突如現れ、分離したバルタン星人により、同じようにされてしまう。
合体して、再び柱の中に戻るバルタン星人。
ハヤタ隊員はアラシ隊員が硬直しているのを発見して、救出に向かうが
バルタン星人の存在に気づき、スーパーガンで攻撃。
油断せず、後方に現れたバルタン星人も攻撃する。
「フォフォフォフォフォ」という不気味な声を残し、消えていくバルタン星人。
「奇怪な奴らだ ・・・ 一体、何者だろう。ホシノ君、手強い相手だ。一旦、退却した方が良さそうだ」（ハヤタ）
「防衛会議が招集され、宇宙人らしいものの正体、攻撃の方法に論議が集中したが宇宙船の所在も掴めない現状では、どうにも結論が出なかった」（石坂氏ＮＡ）
「すると科特隊として何か策があるのかね？」（長官）
「今の所、ありません。・・・ が」（キャップ）
「『が』と言うと、何か考えていることでも？」（長官）
「はっ。（不安そうに周りを見回し）しかし ・・・」（キャップ）
「言いたまえ、どんなことだ？」（長官）
「彼らと話し合ってみたらどうかと考えています」（キャップ）
「何を言っているんだか」（幹部Ａ）
「そんな悠長な事を言ってる場合じゃないですよ君」（幹部Ｂ）
「真面目になろうじゃないか、ムラマツ君」（幹部Ａ）
「真面目にそう思っているんです」（キャップ）
「しかし奴らは君、何か見た事もない恐ろしい武器を使ったというじゃないか。一刻も早く奴らの宇宙船を発見し攻撃を加えないと、とんでもない事になるんじゃないのかね？」（幹部Ａ）
「そうだ、そうだ …」（幹部多数）
「宇宙船の在り場所さえ確認できれば、直ちに『核ミサイル はげたか』を撃ち込むんだが ・・・」（幹部Ｂ）
「『はげたか』で破壊できるという確信がおありですか？ もし最新兵器の『はげたか』が通用しなかったら、その時はどうするんですか？」（キャップ）
「『はげたか』は大丈夫だよ、君」（某無責任幹部）
「ざわざわ ・・・」（幹部多数）
「だからこそ、まず連中の欲しい物を知り、もし与えられるものなら与えて、そして帰ってもらうんです」（キャップ）
「そんなバカな！」（幹部Ａ）
「奴らに降伏しろと言うのか、そうじゃないか、君が言っていることは！｝（幹部Ｂ）
「さわざわ ・・・」（幹部多数）
「会議は更に夕刻まで続けられたが、結局、これといって確実な方法が見当たらず、ムラマツ隊長の意見が一応、採用された」（石坂氏ＮＡ）
「キレテ ・・・ コシ ・・・ キレキレテ」（イデ）
「何て言ったの？」（フジ）
「『僕 ・・・ 君 ・・・ 友達』って言ったんだけどな」（イデ）
「自信あるの？」（フジ）
「いや、そりゃあ、僕は宇宙語に関してはかなりキチ〇イさ」（イデ）
「けど、本当の宇宙人と話した経験はないからね？」（イデ）
「行こう」（ハヤタ）
「宇宙人と話し合うという重要任務を命じられたイデ隊員が科学センターに向かう
一方、万一に備えて最新兵器『はげたか』
の発射準備が進められていた。」（石坂氏ＮＡ）
科学センターへ向かうイデ隊員とハヤタ隊員。
「ご苦労様。私の合図１つで、いつでも『はげたか』が飛び出しますから
一つ安心してかかってください」（防衛隊員）
「はっ。では！」（イデ）
科学センターへ向かう両隊員。
「んっ」と気合を入れるイデ隊員。
「スパイダーのエネルギーは大丈夫でしょうね？」（イデ）
「ん !? 大丈夫、満タンだ」（ハヤタ）
「最初に現れるのは囮だから相手にしない。２人目に現れるのが本物だから、それを相手にする。そうでしたね？」（イデ）
「そう」（ハヤタ）
「あの ・・・ 話がコジれたら頼みますよ」（イデ）
「コジれるほど通じれば大したもんだ」（ハヤタ）
結局、一緒に入ってもらうイデ隊員。
途中で「じゃあ、僕は下で見張っていよう」（ハヤタ）
「頼みますよ～」（イデ）
「任せておけ」（ハヤタ）
センター内を進む途中で発せられるイデ隊員の悲鳴。
けれども、それは宇宙人ではなく、鏡に映った自分に驚いたものだった ・・・。
同じように硬直化している他の警備員。
「キ ・・・ キレテ ・・・ コシ ・・・ キレキレテ」と宇宙語で話しながらオッカナビックリ進むイデ隊員。
後編 ↓ に進みます <(_ _)>