JR山陽新幹線で、走行中の博多発東京行き「のぞみ56号」の車底にある歯車箱(ギアケース)が破損し、車内に煙が充満したトラブルで、JR西日本は8日、ギアケース内にある小歯車のベアリングの部品が外れて歯車に巻き込まれた結果、ケースを内部から突き破ったとみられる、との調査結果を明らかにした。

 JR西は「ただちに脱線や火災につながる危険はなかった」とするものの、ベアリングの破損理由は解明されておらず、鉄道総合技術研究所(東京都)の協力で調査を継続するとともに、同種の車両632両の点検を強化する。

 今回行ったギアケースの解体調査によると、ケースの中にある小歯車(直径20センチ)と大歯車(直径52・5センチ)のうち、小歯車に付いていたベアリングが破損していたことが判明した。軸を円滑に回転させるためベアリング内部に並ぶ円柱形の「コロ」と呼ばれる鋼鉄製部品(高さ2・4センチ、直径2・15センチ)は、26個すべてが脱落。ケース内に十数個が散乱し、粉々に砕けた跡とみられる金属粉もあった。

 同社は、脱落したコロの一部が大歯車に巻き込まれた上、大歯車とケースの約1センチのすき間に挟まり、アルミ製のケースを破って外に飛び出したとみている。

 さらに、ケース内を満たしていた潤滑油が破損部分から外へ漏れ、モーターなどで熱され気化。換気口から車内に流れ込み、西明石―新神戸間で白煙が立ちこめた、とみている。

 ベアリングが破損した原因について、同社は〈1〉走行中の揺れによって起きる軸のぶれ〈2〉組み立て不良――などを可能性として挙げたが、「現時点では特定できない」としている。

 問題が起きたのは新型のN700系車両だが、同じギアケースは他の車両でも使われ、同社は、これまでにベアリングが破損した同様の例はないとしている。

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