梅之助 「あそこの交差点に街燈ないのは危険だから、市役所に設置出来ないものか聞いてみてよ」

知人の議員 「分かった、市役所に問い合わせてみる」

後日の事。

知人の議員 「役所に聞いてみたけれど、その必要を認めないってさ」

梅之助 「そっか~(ガクッ)」

 

当たり前ですが梅之助は知人議員にお金を渡すような事はしていません。違法ですからね。つまり、どこにでもある行政上の話。

ところが民進党の理屈では、知人の議員の行為は問題があるのだそうです。よってその議員を議会の百条委員会にかけるべきなのだとか・・・

森友問題で言えば、むろん梅之助が籠池泰典理事長、知人議員が安倍昭惠夫人に相当します。

 

朝日新聞デジタルより

 

元々は国有地が安く払い下げられ、そこに安倍総理が便宜を図ったのではないか?からスタートした森友問題。で、昨日あった籠池理事長の国会証人喚問で明らかになったのは、それまでに判明していた事も含めると、

 

・天皇が来園した、という偽りをHPに載せてPRしていました。

・勝手に「安倍晋三」の名前を学校に使用し、寄付金集めをしていました。

・安倍総理は学校の件で動いてはくれませんでした。

・理事長の経歴には虚偽が多く含まれていました。

・総理夫人(お付きの人)を通して役所に陳情をお願いをしたところ、ゼロ回答が返って来ました。

・学校設立の申請書類も細工をしました。

・一番恨んでいるのは会った事のない大阪府知事です。

・etc ・・・

 

というもの。

何ですかこの支離滅裂さは。

普通はこれで国会での森友問題は終結のはず。後は学校認可の書類不正行為及び土地取引の調査・検証を、大阪のローカル問題として粛々と行っていけばいいだけの話です。

大きく食い違いを見せたのは、

 

・総理夫人は否定しているけれど、確かに100万円寄付は頂きました。

 

の部分。

しかし「名簿には載せていません」「礼状も送っていません」「封筒もありません」で、あるのは訳の分からない振込用紙。

 

証人喚問当日のフジTV系「あしたのコンパス」(←これは割とマトモな報道だった)では、

 

「過去に学校やメディアが土地の値引きをされて来た事を考えると、何でこの件が国会でこんなに問題になるのかサッパリ分からない。東京ではこんなケースのオンパレード」

「お付きの人を通した陳情がゼロ回答だった事は、かえって口利きをしなかった証明なのに、野党が逆に昭惠夫人が深くコミットしたんだとするのはロジックとして変だ」(以上、政治学者・三浦瑠麗氏)

 

「寄付を受けた側に立証責任があるにもかかわらず一つも証拠らしいものがないので、もし裁判になったら籠池氏側が100%負ける」(嘉悦大教授・高橋洋一氏)

 

という出演識者の感想や見解があった事をここに記しておきます。

 

 

3月23日 「あしたのコンパス」

 

また、公開された籠池夫人と昭惠夫人のメールのやり取りもチラ見しましたが、明らかに籠池夫人側が感情的にまくし立てていて、お人好しの昭惠夫人が「教育内容に賛同して名誉校長まで引き受けたけれど、こんな人達だとは思わなかった・・・」と途方に暮れている様子がリアルに見て取れましたね。まあ、間近だった小学校開校が事実上頓挫し、資金繰りも破綻状態に追い込まれたという精神状態は同情の余地がありますが、それでも結局は籠池夫妻サイドが天皇や安倍総理の存在を勝手に利用してきた事への因果応報なのです。

 

さて、それでも民進党・蓮舫代表は、「安倍昭惠夫人を証人喚問!」なのだそうです。断っておきますが、「仮に」昭惠夫人が寄付行為を行っていたとしても、違法でも何でもありません。森友側から「お金を貰っていた」ケースの疑獄事件とは正反対なのですから。

昭惠夫人は(ここは解釈が分かれるところですが)あくまで法的には私人。その人を証人喚問乱発で引っ張り出そうとするのならば、もしこの追及が不発に終わった場合の出処進退をこの野党代表は覚悟しているんでしょうね?

かつて「民主党偽メール事件」で、率先した議員は議員辞職(後に自殺)、どちらかというと当時この件には及び腰だった前原誠司・民主党代表は引責辞任しました。蓮舫代表にそこまでの覚悟があるならば、昭惠夫人の証人喚問を主張されればよろしい。ただし、もし昭惠夫人を証人喚問しても何も得るところがなかったら(実現したとしても結果は現状と同じ水掛け論に終わるとしか思えない)、ここまで国会を壟断した責任として代表辞任だけでは済まされませんよ。

 

TVワイドショーもボロだらけの籠池氏の「寄付を貰った」発言だけを延々と取り上げたり、普通の陳情を、さも後ろ暗い「深い関与」だったような印象操作する卑劣な報道はホントやめて頂きたい。

そして同様に酷いのが、本日付の朝日新聞の配信(下左、紙媒体も同様)。

 

  

 

はぁ?

何ら法的に問題ない陳情が、どうしてこういう「意味ありげな」見出しになる?

慰安婦問題の時と全く同じパターンではないですか!

卑劣な大メディアに怒り心頭です。

 

話は変わります。

昔、統帥権干犯事件というのがありました。

1930(昭和5)年、時の政権・民政党の浜口雄幸内閣がロンドン海軍軍縮条約に調印したことに対して、野党・政友会が軍と結託して「統帥権干犯だ」と倒閣ツールに利用して騒ぎ出した事がありました。

浜口首相は、

「一応天皇が最終的な権限を持っているが、実際上は責任内閣制度なのだから内閣が軍縮条約を結んでも構わない。これが統帥権干犯ならば、外交を外務大臣がやるのは外交権干犯なのか?」

と当然の答弁をしたものの、結局は政局が混乱して国民の政党への不信感が高まり、やがて軍の国政介入と暴走を生んで戦前日本の政党政治は崩壊の道へと歩み出しました。

 

1930年、東京駅で狙撃された浜口首相 (毎日新聞社より)

 

民進党のヤクザまがいの屁理屈攻撃は、当時の日本の過ちと全く同じです。

 

あ~あ、森友問題に触れるとマジで頭に来ちゃうから出来るだけ触れないようにして来たけれど、やっぱりもう一つ記事を書いてしまったよ。

 

 

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