「天皇の料理番」も、初めは”ろくでなし”だった! | ガンバボーイ2号のGuerrilla Radio

「天皇の料理番」も、初めは”ろくでなし”だった!

TBSテレビ放送開始60周年記念企画として作られた「日曜劇場 天皇の料理番」の第1話を見て、
気合入ってんな~って思ったわ。

宮内省の大膳職司厨長(料理長)を務めた秋山徳蔵をモデルに描いた、
杉森久英の小説の3度目のドラマ化。

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’80年、堺正章主演で連続ドラマ化。
’93年、”ロイヤル特別企画”として、高嶋政伸主演で単発ドラマスペシャル化。

そして、’15年、佐藤健を主演に据え、
石丸彰彦プロデュース、平川雄一郎監督以下、
「ROOKIES」「JIN-仁-」「とんび」のチームが再集結。

舞台は明治37年(1904年)、正月の福井県から始まる。

福井の秋山家は、父・周蔵を筆頭に、弁護士を目指す長男・周太郎も帰郷し、
家族一同希望に満ちていたが、唯一の心配の種が・・・

次男の篤蔵である。

何をやっても長続きせず、仏門に修行に出たんですが、
酒を飲んで酔っ払い、墓場の坊主墓を落とす悪行をしでかし、破門。

呆れた周蔵は、篤蔵に鯖江の昆布問屋・松前屋(高浜家)の婿養子の話を取り付け、
篤蔵が、高浜俊子の顔を見た途端、婚約を決意。
嗅覚が優れていた篤蔵にとって、昆布問屋の仕事は天職かと思われたが、
篤蔵が鯖江連隊に配達に行った際、
(当時)この世とは思えない美味たる匂いが厨房から漂ってきて、
厨房を任されている田辺軍曹の調理に目を奪われ、
田辺軍曹の作ったカツレツを食した時、篤蔵は生まれてから経験したことの無い強い衝撃を受けた。
これが篤蔵の今後の人生のターニングポイントとなり、
後に”天皇の料理番”となる彼の、料理人としての第一歩を歩み出した。

外交の成否を左右する”天皇の料理番”を任されることになった秋山篤蔵も、
初めは親もあきれるくらいの”ろくでなし”やった。
後の人生に影響を与えた人物との出会い、出来事との遭遇があってこそ、
本当の生き甲斐が生まれるんだよね。
TBSで放送された伝説の学園ドラマ「スクールウォーズ」や、「ROOKIES」も、
夢を失い自暴自棄だった不良たちが、情熱をもった教師との出会いで、本当の生き甲斐を見出した。
「天皇の料理番」は、「スクールウォーズ」や「ROOKIES」に通じるものがあるわ。

「天皇の料理番」の料理は、
「腹を満たしてくれる料理」ではなく、「心を満たしてくれる料理」だ。
このドラマが、視聴者の「心を満たしてくれる料理」になる事を願う。


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