11月号(序) | ガンバボーイ2号のGuerrilla Radio

11月号(序)

この秋クール(10月~12月)はTV三昧になりそうだ。その理由は3つある。


りぼんな話と言うカテゴリーの都合上、まず1つは10月1日(月)にテレビ東京系で放送が開始された

「チョコミミ」 のTVドラマ。

第1話(10月1日放送済み)を見て、4コマ感が全然なし。

完全にドラマの空気やわ。でも、(CGによる)漫画的な装飾効果は余計やね。

タケちゃんを演じている諏訪太郎がいい感じ。ヅラ勝ち。

ドラマとフラッシュアニメ半分半分を期待していたが、大半がドラマで、ちょくちょくアニメって感じ。
侍犬シフォンはアニメパートで良かったぜよ。

そのいい感じの原因を作ったのが、トルネードフィルムとDLE。

前者・トルネードフィルムは「キラーコンドーム」「アメリ」「えびボクサー」「いかレスラー」といった

カルトムービーの配給&製作にかかわった叶井俊太郎率いる映画配給会社である。

一方の後者・DLE(ドリームリンク・エンターテイメント)。

主にフラッシュアニメのプロデュースを手がけ、「秘密結社鷹の爪」で知られる蛙男商会を、

この会社はパートナーシップ提携を組んで成功に導いた会社である。
変わりモノ好みの人は受け入れやすいと思う・・・はずないか。

2つ目は10月16日(火)午後10時より日テレ系で放送されるテレビドラマ版「有閑倶楽部」。

第1報として武闘派メカヲタの松竹梅魅録をKAT-TUNの赤西仁が演じることは先月伝えたが、

他のキャストも明らかになった。ではメンバー全員を紹介しよう。


松竹梅魅録>赤西仁(KAT-TUN)
菊正宗清四郎>横山裕(関ジャニ∞)
美堂グランマニエ>田口淳ノ介(KAT-TUN)
剣菱悠理>美波

白鹿野梨子>香椎由宇

黄桜可憐>鈴木えみ


横山裕は男性陣最年長で、いかにもオッサン臭ありそうな清四郎にぴったり。
田口の金髪は・・・

あ、香椎由宇はいい感じで来ているかも。


もともと1話完結エピソードのため、内容の良し悪しで視聴率が上下する。

ま、ワタクシに言わせれば、「有閑倶楽部」の全てのエピソードに外れはない。

無論、「有閑倶楽部」を発表していなかったら、70年代に築き上げた定説が通用せず、

いち早くりぼんを去って、YOUかぶ~けに移っていただろう。

それぐらい、「有閑倶楽部」は一条ゆかりの新たな一面を引き出すきっかけになった作品である。


3つ目はアニメ「キミキス Pure rouge」
昨年5月に発売されたPS2用のゲーム ですが、高山箕犀の描くヒロインと

ヒロインたちを演じる声優の豪華さで人気爆発。

無論、コミカライズ作品も多数出ているが、最も強烈なインパクトを与えたのが

ヤングアニマルで連載されている東雲太郎版でしょう。

元々、成人コミック出身だけあって、成人指定スレスレの描写(でも露骨じゃない)で迫ってきて、

こってり豚骨風味で、普通のシーンでも、破壊力はハンパじゃなかったです。

1巻(水澤摩央編)の内容 <見所は指フェラ&夜這い

2巻(咲野明日夏編)の内容 <見所はジャグジーキス!

(一方、チャンピオンREDいちごで連載されている糸杉柾宏版はあっさり醤油風味。)


閑話休題。

作品のテーマはもちろんかわいい女の子との「キス」までの物語。

ゲームでは学園祭までの1ヶ月間が舞台だが、今回のアニメ版では春の新学期からスタート。

キャスト&スタッフも原作ゲームの持つ世界観を無限に膨らませることに意欲満々。


と、他にもいろいろあるけれど、これらの流れ、いやこれらのタイアップ企画やトリビュート企画に

りぼん編集部は乗ろうとしない。というよりしなかった。

再起のチャンスはいくつかあった。だが、それを編集部のオッサンどもはことごとく跳ね除け、

昨今の出版不況の恐怖から、(アニメ化前提による)利益重視のコンテンツ攻勢、

ベテラン排斥と急激な若返り、豪華な付録攻勢で攻めてきたが、これが裏目に出たにもかかわらず、

編集部は赤字になることを知りながらこれらの行為を繰り返した果てに積年の負債となり、

今や集英社の第1編集部は”不良債権”の山。

まさに因果応報。悪事を働けば、必ず天罰を受けるんだよ!ざまあみろ!

だから学習能力のない編集長の首を早く切っていれば、事態はそれ以上悪くならなかったはずだ!

 ’02年の「満月をさがして」がTVアニメ化された際、視聴率低迷でテレビ局、玩具メーカー、広告代理店が

 サーッと血の気が引いた時、他のりぼん掲載作品についても同じような目で見られ、

 テレビ局、スポンサー、広告代理店、ソフト製作会社の各種クライアント関係各位からも

 「りぼんは危ないんじゃないか」と手を引かれてしまった。

 さらに、「アニマル横町」がTVアニメ化、「生物惑星WoO」「出ましたっ!パワパフガールズZ」との

 タイアップが決まった際、りぼん編集部はクライアント各位に「紳士同盟クロス」の方が利益があがると

 圧力をかけたが断られ、それに対する報復として編集部からの(企画協力などの)アライアンス縮小や、

 「アニマル横町」でのりぼんのCMで「アニ横」や新連載作品そっちのけで「紳士同盟クロス」を

 前面に押し出すと言う暴挙に打って出やがった。

だからこそ、今こそ信頼回復のチャンスの時。

犯した過ちを見直し、思い切ったことをやればいいんです!


「有閑倶楽部」は元々りぼんで、読切や短期集中連載の形で1話完結で掲載された作品だから、

いろんな漫画家が、数々のエピソードをカバーするトリビュート企画をやってもらいたい。

範囲はりぼんだけでなく、集英社の各カテゴリーの漫画雑誌まで広げる。

 手塚治虫の代表作である「ブラックジャック」が日テレ系でTVアニメ化(’05~’06)された際、

 週刊少年チャンピオンを初めとする秋田書店の各カテゴリーの漫画雑誌で

 「ブラックジャック」の数多のエピソードを様々な漫画家がカバーする企画が頻繁に行われた。

たとえば、「こち亀」の秋本治が、「花より男子」の神尾葉子が、「天上天下」の大暮維人が、

「ToLOVEる」の矢吹健太郎が、「ハチワンダイバー」の柴田ヨクサルが、

週刊少年ジャンプで始まったばかりの「初恋限定。(ハツコイリミテッド)」の河下水希が描いたら、

どんな「有閑倶楽部」になるだろうかワクワク感が高まるだろうし、

オリジナルとの比較を見て楽しむのも良し。


「キミキス」はメインヒロインの星乃結美(図書委員)視点なら、感情移入も可能で、

結美の性格が恋に臆病とあって共感を得られやすい。

(ゲームユーザー人気投票1位をとった二見瑛理子もいいという声もあるが)

描くなら”キスシーンの魔術師”として注目されている若手有望株の優木なちを起用してみては。

(ワタクシの持論ですが)原作つきは若手有望株の育成に役立つと確信している。

これを扱うのは反発を招くのではないだろうかと思われるでしょうが、
現在、女子のコスプレーヤーが増加し、同人誌即売会やコスプレイベントに頻繁に登場していることを。

22歳基準の場合、約10年前に見た「カードキャプターさくら」「おじゃ魔女どれみ」などの

変身ヒロインアニメを見ていた女子の変身願望が、大人になって覚醒したのではないでしょうか。

成人になったことで、アルバイトで収入源を確保し、衣装アレンジ技術も向上している。

だから、コスプレにハマれる環境が整ったといっても過言ではない。

想像してみろ、「サクラ大戦」の人気ヒロイン・真宮寺さくらのコスプレをメタボ体系の男性がやったら。
キモ!って感じるでしょ!
女子もハマれる作品が増えたことと、映画やドラマにもなった「電車男」の影響で

サブカルチャー文化が一般レベルまで肩を並べるようになった。

というように、りぼんが「キミキス」を扱うと言うことは、この例えのようにあれということ。


いっそのこと、漫画家全員は編集部に直談判し、思い切った展開に走った方がいい!

自分たちが実行に踏み切らない限り、変化は生まれない。

この際、先輩後輩は関係ない。生え抜き・外部は関係ない。

妥協を捨て、遠慮せずに実行に踏み切ってくれれば本誌の活性化につながる。

よく考えてみれば、漫画はファンあってのビジネス。

例えどんな事情があろうが、保ってきた品質や築き上げた歴史を壊すことは許されない。

ワタクシ自身「ときめきトゥナイト」と出会ってから、りぼんと言う漫画雑誌を愛してましたし、

本物のファンが向かう居場所がなくなるのは避けたい。

日本の漫画界、出版界にとって、りぼんの休刊は大きな損失になると思う。

スタイル、マーケットのバランスも完成の域に達していたし、

本物の愛読者全部が他の雑誌に流れてくることはありえない。

日本の漫画の勢力分布図がグチャグチャになるのを見たくもありません。

少女漫画という日本が生んだ文化を守る上でも、漫画家みんなが一致団結してやっていかないとダメ。

りぼんが中心になってと言うのではなく、集英社(あるいは一ツ橋グループ系出版社)の

各カテゴリーの雑誌と一致団結してやれる環境が出来れば、更なる進化が遂げられると思うね。


ま、これを読んでいる頭の悪い連中は小島よしおヨロシク「そんなの関係ねぇ!」だろうな。

「紳士同盟クロス」と「チョコレートコスモス」だけを読むためにりぼんを購読し、

他の作品に目を向ける余力なんて残っていない。
君たち下等生物は雑誌の役割を理解しているのか?

それを知らない連中にりぼんっ子を名乗る資格はない!大迷惑だ!

「ジョジョの奇妙な冒険」的例えなら、こんな連中は

ドチンポ野郎

もしくは

ビチグソ

「りぼんっ子」より、そっちの方がお似合いとちゃうの?

今月の表紙の「いつもいつでもオンナノコ支持率№1」が浮いてるわ。


◆「チョコミミ」(園田小波)

表紙を見て、「ふしぎ星のふたご姫」を連想させてしまった。

今回は巻頭カラーと別冊付録のダブルパンチ!

本誌編はアンドリュー(本名:安藤竜之介)の誕生日ネタ。
いきなりアンドリュー、気持ちがあさっての方向に行ってるぞ・・・。

ピッチョコの写真や安藤少年の恥ずかしい過去の歌CDは本人萎えるわ。

バンビに同感。ワシもサンドバッグがほしかったわ。

最も優れていたのがカラーの使い方。これがとても秀逸なんだよな!

園田小波、さすがだぜって感じで。

一方のめちゃめちゃ★ギャグブック編は白黒感で満腹。

ムムちゃん、お前は三代目魚武濱田成夫か!

アンドリュー、おまえよっぽどさみしがりやだったか・・・。
◆「株式会社ラブコットン」第9話(樫の木ちゃん)

大型ショッピングセンター登場でラブコットンがピーンチ!と思いきや、

何と、大型ショッピングセンターのオーナー、話わかる人でよかった!

まさか、ここで逆転タイムリーとは・・・。って、話出来すぎやん!
◆「月光クロネコ屋」第1話(彩原その)

待ちに待ってました!彩原そのの初連載!

悩みがある人だけに見える古ぼけた小さなお店・クロネコ屋。

このお話はこのお店の主人・トアと、飼い猫・にゃんたが悩める子羊ちゃんに救いを与える

1話完結方式のオムニバス・ストーリー方式をとっている。間違いない!

記念すべき第1話のお客は広瀬はつき。

親友のゆきの片思い人・中原を恋してしまった彼女の前に現れたのがクロネコ屋。

ここでトアは、相手が匂いを嗅ぐとかわいく見えて好きになっちゃう香水をはつきに貸し出した。

後半、一気に畳み掛けるところがツボに来ている。


このお話の名セリフはトアの言葉。


だって・・・気づいたんだ

ぼくにとって一番大切なのは

お金や権力なんかじゃない

ドーナツだって・・・さ


報酬がドーナツだというクロネコ屋らしいセリフだと思うね。


このクロネコ屋の主人であるトアと飼い猫にゃんたは以前登場したことがある。

RMC「天国の切符」に収録された「Dear☆ガールズ」(初出・’06年の夏休み超びっくり大増刊号)。

なりたい姿に変身できるカチューシャをはめた少女・真央が巡る憧れと現実の物語で、
トアとにゃんたはそのカチューシャを求めにいくのだが、

登場の仕方が鏡台の引き出しから登場・・・ってドラえもんか!


今回は連載と言う形でバンバン活躍出来そうですね。

来月からは本領発揮となりますか。(あ、次号はプチ大増36p!)

◆「HIGH SCORE」(津山ちなみ)

あえて言おう。

おっぱいは100%脂肪で出来ている。

腸詰めおっぱいなんて怖すぎる・・・。

◆「なぜなに!?恋愛調査隊」第1話(萩わら子)

一言、言わせておこう。
萩わら子よ、柴田ヨクサルを見習え!


「ハチワンダイバー」を読んで、なぜこんなにアドレナリンがたぎるのか、なぜテンションが駆け上がるのか、

自問自答しろ!


続く。