桜庭、K-1系へ電撃移籍か?!
総合格闘技PRIDEをメジャー級に押し上げた”ファンタジスタ”桜庭和志が5月3日に行われた
HERO’S代々木体育館大会に「KS」マークの入った虎のマスクをかぶって登場した。
休憩明けのリングで、前田日明スーパーバイザーに呼ばれて来た桜庭は
「タイガーマスクです」「あっちの方から来た」とお得意のボケを連発し、観客をはぐらかせていた。
8月のHERO’S代々木体育館大会参戦には「想像にお任せします」と煙に巻いて会場を去った。
まさに電撃的だった。PRIDEで活躍した平成格闘技ブームの最大の立役者がK-1系のHERO’Sに参戦する。
2004年の大晦日3大決戦を機にPRIDEとK-1は互いの関係を断絶し、壮絶な駒の取り合いを展開。
結果、人気のK-1、実力のPRIDEという図式が完成した。
HERO’Sでは今年、ミドル級(70キロ契約)トーナメントと並行して、85キロ契約のライトヘビー級トーナメントが開催され、
タレント不足と言われたHERO’Sライトヘビー級に、桜庭和志は最大の”隠し玉”として参戦した格好。
桜庭は3月31日付を以って、所属する高田道場を退団。事実上、完全フリーランスとなり、
参戦に関して一切の障害はないが、PRIDE側にとっては経済的に大損失。
機能性を重視した新たなアパレルブランド を立ち上げたばかりで、そのラインナップの中に桜庭も入っていた。
PRIDEをメジャーに押し上げた最大の功労者が突然、敵方に寝返るという行動に、
PRIDE側からの反撃はあるのか期待される。
【追加情報】本日5月4日、桜庭選手が記者会見を行い、この場でHERO’S参戦を正式に表明しました。
PRIDE側が85キロ以下のウェルター級転向を巡り、ミドル級で戦いたい桜庭選手と意見が衝突。
丁度、PRIDE無差別級グランプリの選考からも漏れたこともあって、HERO’Sへ活躍の場を求めた模様。
桜庭選手本人は「僕は(K-1とPRIDE)両方に上がりたい。そのときのキッカケもあると思いますけど。
その前に、仲良くなってもらいたいのもあります。」と絶縁状態のK-1とPRIDEを復縁させたい思いもあるようだ。