どうも、がううです。

ここ数年になって、「就活」に乗っかって「婚活」という言葉が台頭してきたのはご存じの通りだと思います。職を得るための就職活動、旦那を得るための結婚活動、とりあえず体裁を整えて行動をしている実感に浸る文化は実に日本らしいですね。

就職も結婚も困難な時代であることは、肌感覚としても正しい見解でしょう。その理由を言おうとすれば、雑誌やネットの記事に多く掲載されているように、いたちごっこになりがちです。さすがに、江戸時代ではないので、いつまでも昔の遊びをして喜んでいるわけにはいきません。

本質はたった一つなのです。就職も結婚も市場が縮小している中で、自由化時代に突入したということです。自由化時代というのは、競争社会であるため、勝者はますます勝ち続け、敗者はますます負け続けるのです。強い者にとっては都合のよいシステムであり、弱い者にとっては都合の悪いシステムであるとも言えますね。

高度経済成長期の頃は、就職したいと思えば、学校の先生や先輩らが働き先を紹介してくれたり、就職協定などの保護規制があったお陰で、職を得るのは比較的容易でした。ところが、労働市場が縮小し自由化時代に突入した現代では、そうしたシステムが機能不全に陥ってしまったのです。その結果、就職情報を探したり、スキルアップをしたりして、自分を売り込まなくてはいけなくなりました。 逆に良い点を言えば、選択の幅が広がったのです。能力と努力次第で、しがらみ無く自由に職を選べるようになりました。

結婚についても同じことが言えます。かつては、結婚をしたいと思わなくても、お節介にも上司・先輩らが相手を紹介してくれたり、恋愛は結婚を前提にしなければいけないという社会道徳の縛りもキツかったので、関係が継続されがちでした。ところが、結婚市場が縮小し自由化時代に突入した現代では、そうしたシステムが機能不全に陥ってしまいました。その結果、情報収集やスキルアップに励んだ上で、結婚へ向けて自分を売り込まなければならなくなったのです。逆に良い点を言えば、選択の幅が広がったのです。出会いの場は格段に広がり、数多くの恋愛を経験することが悪とされることもありません。多くの異性とセッ○スをエンジョイできる時代なのです。

しかしながら、大きく違なる点もあります。就職活動に関しては、優秀な人からどんどん採用されていくのですが、結婚活動に関しては、美人な女性がかなり多く余ってしまうのです。なぜでしょうか?

実はこの原因は、「魅力的な男性と魅力的な女性の分布」にあるのです。まずは、下図の分布をご覧ください。

$東大生『がうう』の社会で生き抜くための術

横軸が異性から見た人間の魅力を点数で表したもので、縦軸がその点数における相対的な人数になります。

異性から見た人間の魅力というのは、男性の場合は、「お金」、「容姿」、「知性」、「ユーモア・センス」などの総合点で、女性の場合は、「容姿」をメインとしてその他の要素が加点されるいく場合が多いのではないのでしょうか。

男性の場合は、極僅かな魅力的な人がいて、いわゆる普通の人もそこそこいて、テストで言うと赤点つまり恋愛対象外の人が多く存在することになります。一方で、女性の場合は、普通の人が大半を占め、美人度合いやブス度合いが平均値から外れれば外れるほど、その人の存在確率は低くなってきます。

学校でも職場でもその他あらゆるコミュニティーでも、この図のような魅力的な人の分布が当てはまると思います。いわゆるダメな人というのは、決まって男の集団ではないでしょうか。優秀な人の割合も女性の方が高く、中央値も女性の方が大概高いのではないでしょうか。しかしながら、超優秀な人となると、男性が多い印象があります。

自由化時代では、自分が可能だと思える範囲の中で、より高い点数を持つ魅力的な異性をGETしようと思うのは、合理的ですよね。ただし、男性側・女性側共に同じことを考えるとどうなるのでしょうか?マクロな視点で考えると、自分の点数(魅力)と同じ位の異性とマッチィングしていくことになります。

まずは、80点以上の魅力的な人(モテ男・モテ女)について見てみると、圧倒的に女性の人数の方が多いのです。男性女性共に、無意識のうちに分相応な相手を見つけ出そうとする心理的な動機付けや判断力、予測力、闘争心が働くので、結果として女性が余ってしまうことになります。

そして、20点~80点のいわゆる普通の人について見てみると、男性の人数の合計と女性の人数の合計がほぼ等しいことが分かります。つまり、余ることなくマッチィングすることになります。皆さんの周りでも、いわゆる普通より少し上位の人(いわゆる中の上あるいは上の下)が、恋人を絶やさなかったり、結婚していたりするのではないでしょうか。その理由は、自分にマッチィングする人が多く、かつマクロな視点で考えて女性の需要と男性の供給が合致しているからです。

最後に、20点以下の赤点組ですが、当然男祭りになります。数多くいる赤点男性は、数少ない赤点女性を見つけてくっつく場合もありますが、大半の場合は男性も女性も一生余り続けることになります。恋愛・結婚という選択肢を人生から外していることも稀ではありません。

このように考えると、「魅力的な80点以上の女性」と「赤点組の20点以下の男性」が大量に余ることになるのですが、実際このペアが恋人になったり、結婚したりすることはほとんどありません。女性側は、妥協することができずにいつまでも分相応な王子様を探し続けますし、男性側はそもそも高根の花に挑戦する気さえ起きません。

20点~80点の普通の男性が、分不相応にも魅力的な80点以上の女性にアタックし運よく結ばれるか、この指標では計測できない外国人男性と魅力的な80点以上の女性が惹かれ合うかになります。しかしながら、こういったケースは多くありません。

従って、多くの美人女性が余ってしまうのは、彼女らに相応しい魅力を持つ男性が圧倒的に少ないからというのが、筆者の結論になります。もちろん、赤点男性も大量に余っているのですが、こちらは当然なので脚光を浴びることが無いのです。

婚活市場におけるマッチング問題をご理解頂けたでしょうか。ここで、よくある話を2つ論破させて下さい!

「美人×野獣」カップルは多いけれど、「ブス×美男子」カップルは少ない

「美人×野獣」カップルは多いけれど、「ブス×美男子」カップルが少ない理由を、男性の方が女性よりも異性の容姿を重視するからだと言う人がいますね。男性の方が女性よりも異性の容姿を重視するというのは正しいのですが、それだけでは容姿におけるカップルの偏りの理由としては不十分です。「美人×美男子」も少なければ、「普通女×美男子」も少ないじゃないですか。美人に比べて美男子の絶対的な人数が少ないので、必然的にそうなってしまうということです。

「高学歴で仕事もバンバンできる女性は結婚できない」

冴えない男性が「高学歴で仕事もバンバンできる女性は結婚できない」と言いたがるのは、条件付き確率論としては正解なのです!ただし、なぜ結婚できないかについては、的を得ていません。多くの男性は、「プライドが高いから」とか「人柄が魅力的でないから」と思いたいみたいですが、ただ単に彼女たちに相応しい男性が、他の女性と結婚していて既婚者であるからというだけの話なのです。

男性にとって、収入、学歴、出世、身長、自由、などの切り口で他人と比較して自分が劣位にあることが最も避けたい事実なのであり、優位にある人の粗さがしをすることで自分の精神を安定させたいだけだということは言うまでもないと思います。

「私はイケてるのになぜかモテない」と嘆いている女性の皆さん!あなたに魅力が無いわけではありません。ちょっと運が悪くて、同じように魅力のある男性が他の女性に占拠されているだけなのです。ほんの少しだけでもハードルを下げてみれば、意外な幸せを見つけることができるかも知れません。

ではでは!


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