現在、クロコダイル革業界では有名な話ですが、
スモールクロコに引っぱられる形で
全種類値上がりしています。
前々からブログでお話しているように
大きな原因としては
①サプライヤーである養殖場が減ってしまったこと
②スーパーブランドが買い占めに走っていること
です。
簡単に言うと、強力な需要に供給が追いついていない状況なのです。
このまま行くと果たしてどういう状況になってしまうのでしょうか？
以前オーストリッチがそうであったように
クロコダイルも素材としての価値が地に落ち
取り返しのつかない状況になることだけは避けたいです。
職人技 比留間のマチなし長財布
最近良くお客様から聞かれることは：
「○○ブランドのクロコダイルのバックは何故そんなに高いの？」
「おたくの革とどこが違うの？」
私の答え：
「スーパーブランドはクロコダイル革が高い以上にブランドとしての付加価値が高いのです。」
「革自体はまったく同じものを使用していますが、スーパーブランドは自分たちの製品用にキズのまるっきりないスーパー1級の皮を集めているのです。」
付加価値が高いからスーパー1級の皮を集められるのですが・・・
一方、そういう疑問をお持ちのお客様の心の中で
果たしてスーパーブランドにそれほどの付加価値が現在もあるのか？
言い換えれば「もういいんじゃない」という気持ちが
芽生え初めているようにも感じます。
それだけ物が溢れていて、本当に価値があるものは何なのか？
広告宣伝に踊らされて、皆が買うから買うでいいのか？
真剣に考え始めている方が増えてきているように感じます。
革がどんどん値上がり続けている現在
我々もの作りに従事している立場の者たちは、
浮ついた価値観ではなく
その素材が最高に生きるような製品を作り続けるしか方法はないですね
長い間愛し続けてもらえるような
そんな製品をこれからも世の中に送り出していきたいです。
今売れているから必死に皮を集めているスーパーブランド
売れなくなればいとも簡単に扱わなくなる筈です。
彼らにとってはその程度の素材なのです。
そこが私たちとは違うのです。
クロコダイルレザーショップ/ガウディ http://www.gaudie.jp/
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