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ふう。



お待たせしました。



激痛激闘記の「後編」です。



三部作とかにしても無駄に長くなるだけなんで一気にいきます。



時間がある時や開店待ちのヒマな時間にご覧ください。



まずは収録時間が変更できないということで強行出動した日。



さすがに「もうヤバい」という思いがあったんで、



収録が夕方で終われば最寄りの総合病院に行くことにして自宅を出発。



病院に関しては撮影スタッフが撮影中に調べてくれた。



昨日よりは少し楽になったものの所詮は少し。



相変わらずお爺ちゃんのような歩き方で収録地へと向かう。



が。



収録が押してしまい病院の時間内受付は終了。



結局は前日までに何度も何度も挫折した救急外来に行くしかなくなってしまった。



症状について話す機会があった塾長が「救急外来なら絶対に大学病院がいい」と言うので、



都内の某有名大学病院に電話。



しかし「急患で混んでいるので対応は難しいです」と相変わらずのクール対応。



俺だって急患だよっ!



風邪とかでも平気で来るような急患よりも急患だよっ!



しかもまた症状を細かく聞きやがって!



有名かつ名門という部分に望みを抱いた自分の甘さと混雑という名の現実に挫折。



しかし俺はどこの大学病院がいいかなんて分からないので再び塾長に相談。



教えてもらった病院に電話連絡をすると、



オッケー。



あざす。



本当にあざす。



病院にあざす。



塾長にあざす。



病院が急患を診てくれることに感謝する世の中もどうかと思うが、



ワラにもすがる思いだったので文句はナシ。



やっとの思いで病院に到着し右足に重心をかけながらゆっくり歩いて受付へ。



しばらく待って呼び出されたので診察室へ行く。



行く前にだいたいの病状は説明していたんだけど改めて詳しく話す。



幸か不幸か病院という病院に何度も話してるので説明が上手くなってる自分がいた。



すると内科の先生が「状態が心配なんで心電図をとりましょう」。



おお。



ついに来たよ。



最もらしい言葉と対応がついに来たよ。



少し安心しつつ、



たまに痛みで絶叫もしながら先生らの手を借りて仰向けになる。



先生「だいぶ痛そうですね」



ガル「痛てててて」



先生「背中の痛みが腰のあたりに下がったんですよね?」



ガル「そうです痛てててて」



先生「ちょっと急ぎめでやろう!」



ん?



先生。



急ぎめってなんスか?



やや不安を感じながら上半身を裸にされ心電図のヤツ(名前は知らない)をペタペタ貼られる。



しかも急にテキパキした動きになっている。



上を向いててハッキリとは見えないがプリントされたであろう結果の数値を数名の先生が集まって見始めた。



先生A「これ、ちゃんと計った?」



先生B「ちゃんと★★★に付けましたけど(場所の話をしてたが覚えてない)」



先生C「でもこの数値はおかしいですね」



先生A「とり直そう!」



なにやらザワつき始める先生たち。



先生A「すいませんけど確認でとり直しますね」



え?



症状がヤバい時に医者が使いそうな「必要以上に優しい口調」にも聞こえ緊張が高まる。



心電図をとり直し出てきた結果を先生たちが再チェック。



先生A「いや~コレ。同じだな」



先生B「コレって、でも」



先生C「本当に★★★ですか?」



先生A「そう出てるな~」



ハッキリ言って俺は動揺していた。



さっきも似たような感じだったが★の部分なんて専門用語で分からなかったし、



そもそも医者の会話なのですべてを正しく聞き取ったワケじゃない。



なので雰囲気で読んでくれればいいのだが、



俺の「ざわざわタイム」は加速。



説明してもらえない怖さもあって心臓の鼓動も早くなる。



先生A「え~と。ちょっと電話しよう!」



先生B「俺がしましょうか?」



先生A「CTと胸部、いや。できれば腹部レントゲンも撮って!」



まるで先発ピッチャーが前触れもなく打たれ始めた時のベンチのように慌ただしくなる診察室。



どうやらすぐにCTとレントゲンを撮る電話をした模様。



そこに登場する車イス。



え?



たしかに背中は痛いし車イスなら楽だけど、



この展開からの車イスなんか恐怖以外の何ものでもないんですけど!



さすがに怖くなってきた俺は先生に聞いた。



ガル憎「なにかあるんですか?」



先生A「そうですね」



ガル憎「ハッキリ言ってもらって大丈夫です」



先生A「ちょっと心筋梗塞の可能性があるんで急ぎましょう」



ガル憎「えっ?」



ええええええええええええええええええええええええええええええっ!



はい。



この時はあまりのショックで上のような絶叫はできませんでしたが、



まさかの言葉。



心筋梗塞。



もうね。



一気に血の気が引くのが分かりました。



いくらヤバそうだと言ってもそこまでの心配はしないでしょ?



まさか自分がそんなことを言われるなんて想像できるハズが無いでしょ?



そうこうしてる内に車イスが到着。



先生たちが一気に俺の周りに集まって注意深く車イスに乗せる。



なんだか知らないが点滴も始まっていた。



いま思い出せば「造影剤」とかいうレントゲン用の薬で、



特定の組織を強調して撮影するための点滴らしい。



そしてCTとレントゲンを撮る場所まで連れて行かれたのだが、



レントゲンを先にやろうとした先生に対し、



先生Aが「急ぎなんだからCTを先に撮らせろよ!」的なことを言って怒鳴った。



その怒鳴りが俺の不安をさらに増長させた。



もはや「言われるがまま」。



あまりに衝撃的な展開に頭が追いつかないというのが正しい言い方か。



そしてCTを撮って直後に胸部と腹部のレントゲンを撮り、



再び診察室に戻って採血をして尿検査もした。



看護婦が「結果が出るまで待合室でお待ちください」



ん?



待合室ですって?



あれだけ急いでCTとレントゲンを撮ったのに待合室?



ここまでの急展開とは裏腹な展開。



考えてみれば検査結果が出るまでは時間が掛かるだろうし、



その検査結果について俺のいる場所では分析にしくいというのもあったのだろう。



だが。



俺の頭の中は混乱と不安が混在。



だが「恐怖」に支配されるかと思いきや逆に冷静。



いや。



冷静というよりは頭の中が真っ白になって放心状態といった方が適切か。



その待ち時間はこれまでの人生の中で最も長いものだった。



心筋梗塞。



そうじゃないにしても心筋梗塞が疑われるレベルだから無事ということは無い。



入院?



手術?



最悪の事態もあるのか?



妙に冷静な頭の中でいろんなことを考える。



正直なところ待ち時間がどれくらいだったかは分からない。



名前を呼ばれ車イスを押され再び診察室に。



すると。



他の先生が立っている中でひとりだけ座っている先生。



さっきまで先生Aだったのに、



さっきまでいなかった違う先生が座っていたのだ。



まるで「宣告」を受ける直前の気分。



ではない。



もはや「宣告」を受ける覚悟の気分。



ふと右上を見ると壁のライトボックスにCTとレントゲン結果が貼られていた。



貼られていたワケじゃなく差し込まれていたのかもしれないが、



この際どうでもいい。



テレビなんかでよく見る例のアレだ。



先生「わたくし整形外科の★★と申します」



さっきまで内科の先生たちがいたのに今度は整形外科?



ガル「はい」



先生「結論から申しますと心筋梗塞の疑いは晴れました」



ガル「え?」



あまりにもあっさりとした結論に拍子抜けする俺。



だが。



この拍子抜けは「人生で最も嬉しかった拍子抜け」であり、



全身に覆い被さっていた不安感が一気に消え去っていくような感覚になった。



ただ。



心筋梗塞の疑いが晴れたからと言って安心はできない。



他の先生たちが引き続きCTとレントゲンの結果を見たりしてるし、



妙に大人数の先生がいるのも気になる。



先生「まずどうして心筋梗塞の疑いが出たかについて説明します」



ガル「はい」



おそらく俺はビックリするほど素直な返事をしていたと思う。



話を聞くと、



心筋梗塞の疑いがある場合に高くなる数値というのがあり(もしかすると低くなるのかもしれないが展開が展開なので覚えてない)、



俺の心電図をとった時、



まさにその数値がバキバキに高く(低く?)なっていたと。



さらに。



背中に痛みが出るというのは内臓疾患を含む大病の可能性があり、



しかもその痛みが「移動」するのもまた心筋梗塞の前に出る代表的な症状。



もっと言えば俺の歩き方もそうだったという。



で。



その時に出る数値。



じつを言うとこれは健康な人でも同じような、



つまり心筋梗塞などの可能性があるような数値になる場合があり、



血圧などと違い、



心電図というのは普段から定期的にとるようなものじゃないから判別が難しい。



そう。



つまり俺は後者であり、



心電図の結果や症状あるいは歩き方など、



分かりやすく言うと「状況証拠」のような感じで心筋梗塞の疑いが出て、



細かい検査の結果それが否定されたというワケだ。



先生「残る可能性ですが」



うわ~~~。



うわ~~~。



心筋梗塞じゃなかった安心感に包まれてるのに残る可能性って。



んあ~~~。



んあ~~~。



ハッキリ言って頭が追いつかないのだが頑張って聞こうと耳を傾けた。



先生「こういう場合は様々な内臓疾患の可能性を検査結果と照らし合わせて消去法のようにして否定していきます」



はい。



ええ。



先生「結論としては急を要するような内臓疾患の可能性はほとんど否定されました」



ガル「え?」



先生「完全にというワケではありませんが大丈夫だと思います」



ガル「本当ですか?」



先生「そして今日ひと通りやった検査なんですが」



オイオイ。



安心させておいて怖いこと言うのか?



先生「ハッキリ言って」



オイオイ。



先生「ちょっとした人間ドック並みの検査といっても過言ではありません」



ん?



先生「つまりそれくらい細かく調べたということです」



え?



ガル「じゃあ安心していいんですか?」



先生「ええ」



う。



う。



うわああああああああああああああああああああああああああああっ!



先生「良かったですね」



俺は先生の笑顔を見てマジで泣きそうになった。



他の先生たちも「良かったですね」とか「僕たちも安心しました」と言ってくれている。



冗談でもなんでもなく奇跡の村で何人ものトキに囲まれているような気になった。



先生「ただ」



え?



先生!



ちょっと先生!



安心させといて「ただ」って!



なんスかそれ!



先生「内臓疾患などの可能性は否定されましたが私は整形外科ですので」



ガル「はい」



先生「今度はそちらで診た方がより確実かなと思われます」



ガル「え?」



再び谷底に突き落とされたような感覚になったが、



そうではなかった。



内科の先生たちによって心筋梗塞や内臓疾患の可能性が否定され、



さらに命に関わるような状態でもないことが分かり、



そうなると「あの痛みの正体は?」となり、



他の可能性を探るために整形外科の先生が来たということだったのだ。



さて。



ぼちぼち結論を書かねばなるまい。



もはやここまで読ませておいて引っ張る必要など無い(最初から無かったけど流れだけは伝えておきたかったので)。



考えられるのは「ヘルニア」。



コレである。



整形外科の先生が来たのもそれが理由である。



極めて低いながらも循環器系疾患の可能性も残されているというのだが、



痛みが少し落ち着いてきたというのもあり、



知識は無いながらも懇願していた「MRI」による検査。



先生はその必要性も低くなったと言う。



ふう。



ようやくここまで書けた。



でも続ける。



とりあえずこの日は鎮痛剤と座薬を出してもらい帰宅、



翌日の午前中に改めて整形外科の診察を受けることになった。



先生「明日は私がいますので私が診ます」



ガル「はい」



先生「すぐに診られるよう言っておきますので安心して来てください」



ガル「はい」



先生「焦らないでいいんで気をつけて帰ってくださいね」



ガル「はい」



素直に返事をしてるというよりは涙を堪えてる返事。



そんな感じ。



安心させてもらった上にアフターケアもバッチリなこの感じ。



とにかく先生が俺を安心させてくれようとする姿勢を全身で感じたのだ。



まさにトキ。



所詮は「無事な身体が無事であると証明されただけ」なんて思わない。



安心こそ最大の喜びなのだ。



もしかするとこれを読んだ人の中には「これだけ心配させといてヘルニアかよ!」。



そう思う人もいるかもしれない。



でも。



逆に心筋梗塞や内臓疾患だったら大問題なワケであり、



それこそ命にも関わるワケであり、



こうして無事だったことを報告できること自体が、



こうして長々と覚えている範囲で詳しく書いていること自体が、



心配してくれた皆さんへの「お詫び」。



本人である俺だってそう。



俺自身「これだけ心配して結果がヘルニアかよ!」。



嬉し泣きしながら言いたい気分なのだから。



というか、



逆に心配どおりの結果になっていたらショックで報告できないよね。



報告できる精神状態にならないよね。



ちなみに。



翌日になると背中の痛みが半分以上は治まっていて、



診察に行った時も「昨日の夜に心配されたようなことがあれば痛みは治まっていないハズです」と言われ、



さらに安心。



それに輪をかけて「個人的には急いでMRIに行く必要も無いと思います」。



安心の上乗せ。



ただ。



ここまで来たら俺も本当の意味でスッキリしたい。



だから先生に「それでもMRIを受けさせてください」と言った。



先生に言わせると、



MRIは痛みがある(強い)状態の時こそ必要性が高くなり、



痛みが引いてきた俺の状態ではそれほど大きな意味を持たないようなのだ。



少し迷った。



何秒間か下を向いて考えた。



でも「お願いします!」と言っていた。



その日の夕方。



すぐにMRIをとってくれる池袋のスキャンセンターを紹介され、



パンツ一枚で紙製の服のようなものを着てMRIを受け、



ついでに言うと顔に付いてるピアスをすべて外し(金属類はNG)、



検査結果を病院に送ってもらう形で終了。



その日は時間的にできなかった部分のMRIは後日、



ゴールデンウィーク明けにトキ先生がいる病院で受けることになり、



もしこの日に送られた検査結果に不安な点があれば俺に連絡が来るという形になった。



よって「ヘルニア確定」ではなく、



まだ循環器系疾患の可能性も少しだけある。



あるのだが急を要する事態ではない。



ヘルニアはヘルニアで困るが以前から不定期で軽度の腰痛はあったので、



ある意味では納得。



と。



そんな感じで現在のガル憎は痛みもほぼ無くなり、



ごく普通に生活を送り仕事をしています。



長くなりましたがこれが今回の「激痛激闘記」です。



いきなり心筋梗塞という強烈な言葉を聞いてからの検査で頭がパニックエイトくらいになっていたので、



書いてる内容に(医学的な)間違いがあるかもしれない。



最後にそれを付け加えさせてください。



いずれにせよ本当の意味で安心できるのはゴールデンウィーク明けになりそうですが、



心配をお掛けしました。



これからは健康診断どころか、



年に一回は人間ドックに行くなどして身体を大事にしていこうと思います。



以上、



深夜というか未明の更新になりましたが、



後編を書くにしてもこれが最速だったと断言できる忙しさだったので、



どうかお許しを。



ふう。



この更新で皆さんに細かな報告ができて安心しました!





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