■テーマ/パチスロ

さて皆さん。今日は非常に大事なお話があります。

大事な…というより、大変あるいは大事件と言う方がいいかも。

え~っと。まずは、どこから話せばいいのだろうか。

とりあえず…アルゼに行ってきました。お台場にある本社に。

いやいや。そこじゃない。

待て待て。それじゃない。

ん~と…今月『21日』に創刊される新雑誌、知ってます?

パチスロ必勝ガイド『NEO』。

はい。月刊誌のパチスロ必勝ガイドがもう一冊、増えるんです。

それが過去にないパチスロ雑誌のスタイルだったりして、

コラムや連載企画が大きな目玉になっていて…いやいやいや。

タダで宣伝してどうするんだよ。

ていうか、しなくていいよ。

いや、しなくていいってことは無いんだろうけども(笑)、

とにかくテンパってます、私。

それで…え~とね。その新雑誌すなわち『NEO』の中に、

俺が担当する連載企画があるわけですよ。モノクロページでね。

んで、そのページを作成するにあたり情報収集をしよう。

企画趣旨としては、プレイヤーよりもメーカーから情報が欲しい。

ならばメーカーに頼もう。取材依頼をして、俺が行こう。

そんな感じで、取材に応じてくれるメーカーを探し始めたのね。

でも、開発に関わることを聞いたりするようになるから、

なかなかオッケーは出ないと。ていうか断られまくるだろうと。

そんな感じで、半分は諦めていたわけです。私ことガル憎。

するとね。担当編集がね。

こう言ったわけです。

お疲れ様です。アルゼからOKを頂いたのでスケジュールを…。

はあ?

ある……アルゼ?

そんなバカな。

ちゃんと説明した?

ガル憎が取材に行くって。

ライターはガル憎だって。

ああ、そう説明したの。

それでOKが出たの。

なんでだろ。どちらかと言うと俺ってアルゼの敵じゃない?

敵っていうか…ほら。文句とか言ってた時期あったからさ(笑)。

いまでこそ可能性を感じてるメーカーではあるんだけど、

まあ、俺のパンクな過去を考えれば断られて当然かな…ってね。

パチスロジャーナルでタロットマスターに『1点』をつけた、

あの毒舌気取りのガル憎が取材をさせてくれだと?

バカ野郎! させるワケねえじゃねえか! 塩まいとけ!!

ところがどっこい。OKです。

しかも…不思議なことに『ガル憎さんが来るならOKです』。

そんな返事が返ってきたとか言ってるじゃないですか。

あ~もう。意味が分からない。

でも、別にいいか。OKしてくれたのは素直に嬉しいし、

断られて当たり前と思ってた矢崎だしね。あ、矢先だしね。

そんな感じで、かれこれ何年ぶりになるんだろうか。

下手したらアステカの取材で行って以来になるんじゃないか?

だとすると…1999年以来。いやはや、8年ぶりですよ。

お台場ですよ。天下のお台場で天下のアルゼ本社に侵入ですよ。

中に入り、今回の取材に協力してくださる方と顔合わせ。

すると…あら不思議。俺のファンだと言うじゃありませんか。

昔から熱狂的なガイド読者で、同世代だと言うじゃないですか。

いや~。アルゼにそんな人がいるとは思いませんでした(笑)。

取材がOKになったのは、つまりその人が俺の大ファンで、

タロットマスターに最低点をつけたことは忘れてやる…と。

いや、別にそんなこと実際に言われたわけじゃないんだけど(笑)、

いずれにしても企画としては大助かりであり大成功であり、

こちらの聞きたいことをバンバン質問して取材を続行します。

そんでね。

ひと通り話をして、

落ち着いてくるわけですよ。

ある程度のことを聞き終えて。

ただ…ね。

取材中、ずっと気になってることがありましてね。

気になってる『こと』と言うよりは『もの』というのが正解か。

バトルシーザーあたりの実機が置かれてる取材中の室内に、

黒い布で覆われた台がある。なんだろうな、あの台。気になるな。

そんなことを考えながらも取材を続けていたわけですよ。

でも…ね。

どうしても気になる。

あの『黒い布の中身』が。

バトルシーザーを筆頭に、他の台は展示してるし打てるのに、

どうしてあれだけ『隠してる』感じなんですか???

すいません。

あれ、なんの台ですか?

思わず俺は聞きました。

空気的に『それは聞かないでほしい』って感じだったけど、

相手が俺のファンということで調子に乗って聞いちゃいました。

どうしたんでしょう。なんだか動揺してらっしゃいます。

まるで、本来そこに置いておくべき台ではなかった。

ていうか、どうしてガル憎が来る前に片づけておかなかったんだ。

そんな空気すら感じる、妙な雰囲気になっております。

いや、あれはですね…ははは。

ほらほら。なんか明らかにトボけてますって、この人っ!!

まあ、気にしないでください。

いやいや。メチャメチャ気になるっちゅ~ねん!!

また次の機会にでも…。

あらあら。次の機会ってなんですか、次の機会って!!

そんなこと言うけど、次の取材とか約束してないでしょ?

今回の取材、単発で終わりみたいな感じになってるでしょ?

明らかに逃げてます。

アルゼが逃げてます。

お台場がガル憎から逃げ切ろうとしております。

同行の編集部員も『ガルさん、それ以上は』…って感じで、

前のめりになっている俺を落ち着かせようとしてる雰囲気です。

まあ…ね。俺のせいで変に警戒されてしまうとダメだよね。

せっかく取材を快諾してくれたのに悪印象を与えちゃダメだよね。

これからの付き合いもあるしね。

はい。

分かってます。

ちゃんと分かってます。それが大人であり政治であることは。

そんなことは分かってるんですけど気になるんです。

なんでそんなに隠そうとしてるのか。ほら、ダメと言われたら、

余計に見たくなる。それが人間っていうものでしょ?

開発途中の台とかだと、そりゃまあ確かに見せられないでしょう。

でも、なにか違う。

絶対に見せないというより『見せたいけど見せられない』。

なんか、そんな雰囲気なのだ。

こう見えて俺は、人間観察が趣味で洞察力もありますからね。

勝手に相手の気持ちを想像するなら、こんな感じ。

うわ~。見つかった。でも…相手はガル憎さんだもんな。

俺…ファンなんだよな。個人的には見せてあげたいんだよな。

ていうか、どちらかと言うと見せたい。いや、見てほしい。

でも、そんなことしたら上司になんて言われるか分からないよ。

下手したら、お台場の海に沈められちゃうかもしれないよ。

うわ~。

ガル憎さん、まだこっち見てるんですけど。

あら~。

ガル憎さん、前のめりで熱い視線を送ってるんですけど。

俺の予想ではそんな感じ(笑)。

静まる室内。

重い沈黙。

続く沈黙。

しかし…俺は負けなかった。ひたすら熱い視線を送り続け、

貴方は私のファンなんでしょ? 

そんな顔をしながら、相手の目を見つめて離さない。

すると……。

ついに……。

分かりました。御覧下さい。

やりましたっ!!!!

見事にオトしましたっ!!!!

ついにガル憎がアルゼを落城させてしまったのですっ!!!!

なんて感じで喜んでたのも一瞬でしたよ、ホント。

俺の力で、ガル憎の力で口説き落としたと自慢げになってたのも、

黒い布を取った瞬間、キレイさっぱり飛んでいきましたよ。

飛んだと言うより…ええ。間違いなくブッ飛びましたよ。

ガル憎、やっちゃいました。

凄いものを見てしまいました。

俺の『なんだか知らないけど見たい』という出来心が、

出来心では消化できない大物を釣り上げてしまったのです。

皆さん。

聞いて驚かないでください。

いや。

聞いて驚いてください。

俺が見た台。

俺の執着心で外された黒い布。

中からとんでもないシロモノが顔を覗かせやがりました。

その機種名は、ズバリ……。

青ドン。

うぎゃああああああああああああああああああああああああっ!!

タイム! ちょっとタイム!

なにコレ! なんですかコレ!

見せてくれって言った俺が取り乱すのもアレなんですが、

なんですかコレわあああああああああああああああああああっ!!

新台じゃないですか!!

バキバキの新台じゃないですか!!

以前から噂されてたドンちゃんシリーズじゃないですか!!

シリーズかどうかは知らないけども、5号機のドンちゃんじゃん!!

しかも……全面液晶っ!!

リールが変なところに付いてるんですけどもっっっ!!

あ…いや。変なところというかバトルシーザー筐体なのか。

つまりボタン上の部分にメインリールがあるんですよ。

昔の俺なら『なんだコレ。テレビ付きパチスロか!!』って感じで、

非難GOGO。バッシングの雨アラレだったと思うんだけど、

少なくとも現時点では、それどころではない。次元が違います。

だってドンちゃんだよ。最新作が目の前にあるのよ。

しかも、デモ機ではなく実際に発表する台って言うんですよ。

突然そんな台が目の前に現れたらビビりますって、さすがの俺も。

だって、これって普通は編集部で聞くような情報だからね。

下手したら編集部でも一部の人間にしか教えない情報だからね。

それが俺のゴリ押しで目の前に現れてしまったんですよ。

青ドンが。

最新作が。

え~と…俺も男です。特に今年はツイてます、ハッキリ言って。

言うなればイケイケで押せ押せな感じ。ノッております。

この感動を、いつもここに来てくれるみんなと共有したいです。

分かりやすく言うと…慌てて撮った写メをUPしたいのです。

間違いなくスクープ。

恐らく、顔出しという意味では世界で最も早いかもしれない。

早いどころかフライングニードロップかもしれない。

でも…やっちゃいます。

ボク…公開しちゃいます。

デビューすれば日本中の注目を浴びるであろうビッグネーム。

ドンちゃんシリーズ最新作にして初の『5号機』なドンちゃん。

それではお見せしましょう。

緊張のあまり思い切りブレてしまいましたが、これで精一杯。

青ドン。

aodon*garublog

ド~~~~~~~~~~~~ン!!

どうですか、皆さん!! ドンですか、皆さんっっっっっ!!

公開しちゃいました。お披露目ちゃいました。ブレちゃいました。

ちなみに、さすがに『もう逃げられない』と思ったのか、

打たせてくれました。短時間ではあったけど、打っちゃいました。

まず、俺が最も目を引かれた部分が『リール配列』と『音』。

見事にハナビを…というか初代ハナビを受け継いでるんですよ。

回しながら見た感じでは、恐らく配列は初代と一緒。

少し違う部分もあるみたいだったけど…ほら。思い出せないもん。

完璧にテンパってる状態で初代の配列、思い出せないもん。

でも、一緒じゃないにしても、かなり忠実に再現されてます。

そして…音。これがねえ、昔と変わってないのよ。

♪テロリン。

♪ヒュゥ~~~っ。ポン!

まさにハナビ。あの頃を…懐かしい時代を思い出させる音。

ハッキリ言って好感触だった。変に現代風にしてないっていうか、

ある種の『守る文化』みたいな雰囲気が感じられたんだよね。

想像してください。

筐体がバトルシーザーで、台がドンちゃんなワケですよ。

そしたらね。普通は液晶バリバリで演出バチコイになりますよ。

いや、まあ実際そんな感じなんだけども、なんだろう。

台の持つ『空気』とでも言うのかな。それが独特なんだよね。

その空気を、配列や音に感じたんだよね。なんとなく。

結局そこから取材交渉っていうか取材を取り付けたっていうか、

編集部ではそういう話として進んでいったみたいで、

詳細は後日発売されるガイドに載るみたい…えっ? NEO?

ネオで大々的に載るの? あららそうですか。そりゃ良かった。

ていうか、それって誰のお陰?

俺のお陰だったら…はい。なんかくださいね。

白夜書房の社長賞とか(笑)。

いずれにせよ、こういう縁となれば注目しちゃいます。

今年に入ってからの俺の『成り上がりっぷり』を見ていたら、

あの日、あの時。あそこに青ドンがあったのも宿命だろうからね。

それをまず最初にここで皆さんにお見せできて良かったです。

あんな画像で良ければダウンロードしちゃってください。

少なくとも俺は許すので(笑)。

遅れもあったと思うので(追加)。

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