海賊艦ヴァリャーグ④【海賊党インターナショナル】 | ロバ耳ブログ 

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1991年、ソ連崩壊で空母ヴァリャーグの建造も頓挫します。
ウクライナはそれでも細々とは工事を続いたそうですが、資金が途絶えます。
それを中国が買ったのが遼寧なんですね。

そしてこの遼寧、東シナ海に配備されていますが、尖閣と、半島有事にも備えているようです。しかし調べていて、面白い事がわかりました。

この遼寧、つまりヴァリャーグですが、以前にここに来ている…。それも百年前に…。

いやどういう事かと言いますと、日露戦争の時にヴァリャーグという戦艦が、韓国沖で日本海軍と交戦していたんですね。もちろんその戦艦は、空母ヴァリャーグとは別の戦艦ですよ。ファイル3655.jpg煙突を四本備えた、石炭火力エンジンの戦艦です。

巡洋艦とともに、僅か二隻で日本艦隊と交戦し、見事に沈没。というか、負けを認めて自ら沈んだというか…。

しばらく海底に沈んでいたのを、日本海軍が引き上げて修理。宗谷として生まれ変わって、一次大戦後にロシアにまた戻るという逸話があります。

初めヴァリャーグはアメリカで建造されたんですけど、そんな事より名前。ヴァリャーグとは、ロシア語でバイキングの事なんです。バイキングですよ。

海賊やん!

…。

ロシアがバイキングの名を持つ戦艦をアメリカに造らせ、というかアメリカのバイキングが売りつけたのかも知れません。いずれにせよ、新しくバイキングのキーワードが出てきましたね…。
日露戦争で交戦した相手がバイキングで、実はバイキングはイギリス海軍に押さえ込まれていた、中世の海洋貿易組合だった…。

バイキングたちは、スカンジナビア半島を中心に、バルト海など広く活動していたので、南下して黒海やカスピ海の辺りにまで勢力を伸ばしています。

それがウクライナで、バイキングの名を持つ空母を造っていたなんてね。しかも何の因果か、名前を変えて再び東シナの海に返り咲くとは…。

ここで見えて来たのは、イギリス海賊が北のバイキングを抑えていた対立構造…。これってオランダVSイギリスの構造でもありますよねえ…。
オランダ色はオレンジ。オレンジ革命とはバイキング?

びっくりしたのは、西ウクライナの極右政党に、国際海賊党連盟なんてのがいること…
ファイル366500010001.jpgもしかしてこのオッサンは全てを把握してる!!?