築地市場移転問題(イシハラ都政による官製地上げ=人々の安全を足蹴にして外資・大規模流通への食の根幹と共通資産の売り飛ばし)の裁判公判が今週は3回あります。

今週の火曜と水曜が公金支出返還訴訟(2回に分けて購入していますのでそれぞれの分)で、こちらは東京地裁です。

また、コアサンプル廃棄という証拠隠滅に対する差し止め訴訟は、東京高裁の控訴審は、前回、裁判所からの結審を言い渡され、今回が判決となります。

原告団からのメールを以下に転送します。

また、土壌汚染対策法違反について、東中労(東京地本東京中央市場労働組合)から、環境省、農水省への要請書もすでに先日提出されています。
部分的で恐縮ですが、日刊食料新聞の記事を後半に画像にてアップします。


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[築地移転問題]
[転送歓迎]
   「築地移転問題」汚染地購入とコアサンプル裁判のご案内

暑さ厳しき折、皆様ますますご健勝のことと存じ上げます。さて築地移転問題ですが、9月は3回の裁判があります。下記ご案内申し上げます。

(1)豊洲移転公金支出金返還訴訟(2011年購入分・第1回口頭弁論期日)
  9月4日(火) 11時30分~ 東京地方裁判所 703号法廷
(2)豊洲移転公金支出金返還訴訟(2006年購入分・第10回口頭弁論期日)
  9月5日(水) 14時~ 東京地方裁判所 522号法廷
(3)コアサンプル控訴審 判決
  9月25日(火) 13時15分 東京高等裁判所 825号法廷

2006年、東京都は「現在汚染物質は存在しない」と嘘の議案書を財産価格審議会に提出し、汚染無しの価格で豊洲の市場用地を購入しました。当然ながら、どんなに必要があったとしても、嘘を付いてまで公用地を購入して良い訳はありません。

その後の調査で、国内最大級の深刻な残置汚染が発覚したにも拘わらず、2011年、残りの土地も汚染無しの価格で購入しました。その際、汚染原因者である東京ガスは78億円を「協議金」として支払ったものの、汚染対策費の大半(3/4)は免責され、公金から支出される事になりました。 

 2006年購入分の裁判(2)は10回目を迎えますが、まだ入り口論(請求の期限が切れているかどうか)です。東京都は本論に入らせまいと必死に抵抗しています

また2011年購入分(1)は、新たに提訴した分の裁判です。汚染を隠して買った分(2)も、汚染があることを開き直って買った分(1)も、何れも汚染無しの不当に高い金額で購入しており、悪質です。

東京ガスが支払った「協議金」78億円は、2006年購入分(2)「豊洲移転公金支出金返還訴訟」の裁判を始めたことにより、実質もぎ取ったものです。この様に築地移転関連裁判は、東京都の逃げ切れない部分を押えることで、成果を上げてきました。

東京都は既にスケジュールが破綻しているにも拘わらず、2014年の「新市場」開場(?)ということで汚染対策工事も開始していますが、汚染対策不足、液状化対策不足など問題は放置されたままです。

(3)のコアサンプル控訴審裁判は判決を迎えます。この裁判は汚染調査不足の指摘など、汚染対策工事に直接影響する内容に取り組んできました。「土壌汚染対策法」環境省ガイドライン違反も発覚しています。

上記は移転を中止に追い込むための裁判ですが、傍聴がなによりの支えです。よろしくお願いいたします。

 追記:『検証!築地市場移転~「汚染地でよいのか」、食の安心・安全を考える』
(主催:「検証、築地市場移転」実行委員会)と題したシンポジウムが12月1日13時半~弘済会館(千代田区麹町5-1)で企画準備されています。併せてお知らせ致します。

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〒104-0052 中央区月島3―30-4 イイジマビル1F
 築地市場移転問題裁判原告団   事務局  TEL;03-5547-1191
 原告団HP::http://tsukiji-wo-mamoru.com/


ここから、日刊食料新聞の記事です。

$Like a rolling bean (new) 出来事録-120712日刊食料新聞


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