昨晩の東電の会見(テレビでは放映されない)での福島第一原発の深刻な事態について考えるほどに平静でいることは難しいですが、そちらはTwitterでも展開します。

こちらの液状化した甚大な汚染地域である東京ガス豊洲工場跡地について、自由報道協会の都知事会見では。ここに建物があれば液状化しないと言う、べらぼうな見解が出ました。また、液状化への対応がという発言もありました。
 
Like a rolling bean (new) 出来事録-1103豊洲新市場液状化_1

まず1点め。
この液状化の実情を見学したいと申し出た、築地鮮魚仲卸の東卸組合に対して、移転推進理事だけに現場を視察させて、反対する理事の申し出を東京都は却下しました。
下記は関係者からプレスに24日にわたっている連絡です。

23日、東京都中央卸売市場が、築地東卸組合の移転派の中村(暫定)理事長、移転派理事長候補 伊藤淳一
氏、事務方を含め計3名だけに豊洲液状化視察の便宜をはかったことが分かりました。24日、同組合の移転反対派の町山監事が市場に対し、反対派の理事に視察の案内が無かったことの抗議を行いました。さらに町山監事は反対派にも液状化の視察を行わせて欲しいと申し入れたところ、それを断られたということで、明日、都中央卸売市場(都庁本庁舎)に抗議に行く予定だそうです。
 今日築地で組合の理事などの集まる会があり、反対派の理事たちも現地視察の要望が相次いでいる様子。明日の抗議行動は、他の理事なども加わり、複数で行われることになると聞いています。
時間などは明日の朝に決定します。

大里課長は液状化の調査に触れて、「汚染のあったところのみ、調べる」と述べていたそうです。また、東卸しの伊藤順一理事は30箇所程度の液状化(噴砂)であったとしていますから、液状化調査もその範囲内で汚染都の重なりの部分のみ、とするつもりの様です。表層に出なくても、内部での流動化も相当有るのではないか、また、10mの区画を超えるような動き方をする点について、説得力のある裏付けが欲しいところです。
東京都、これまでに輪をかけての(ずっと液状化で汚染物質が噴出する危険を訴えていたわけですから)、まったく信じがたい行為です。

さらにこれに関連して、東京都の東卸組合への横槍がありました。

これまで東卸組合では移転賛否をめぐり、理事会投票で理事長が決まらなかったので方策を検討しながらも、「震災のため1ヶ月はアクションなし」としたはずでした。しかし、なんと、震災当日に、イシハラ都知事が下記のような書類を配布しています。何ですかこれ?

総会による投票を求める移転反対(絶対的な多数は移転反対ですから)と、少人数で切り崩しも実際に可能である総代会(代表による投票)、判断は当面震災のこともあり判断しないことになっていたのに、この横槍です。


Like a rolling bean (new) 出来事録-なんと3月11日付け

TwitterでのAkira50さんのツイートから:
震災で休戦していた築地水産仲卸組合の理事長選挙に都知事が横槍。よりによって震災の日に直々認可。理事会が否決した総代会開催を強制。規則を破って組合の事務肩に準備させる悪辣さ。総会より数の少ない総代会で個別切り崩しを狙う移転強行策 http://twitpic.com/4eal51

posted at 23:31:54

石原都知事による火事場泥棒的な水産仲卸組合に対する豊洲移転推進派支援。同日申請された総会請求は却下。数の少ない総代会なら個別切り崩しで移転推進派に勝機。組合理事会が震災の危急時だからと理事長選棚上げを決めたどさくさにこれだ... http://twitpic.com/4eal51

posted at 23:24:54

火事場泥棒、という言葉以外が見つかりません。

液状化について再掲しておきます。
画像はお持ち帰り(ダウンロード)の上、皆様ブログやTwitterなどの各種SNSなどで拡散してくださると幸いです。
この状態が見られた後に都がブルーシートを掛けて、液状化を隠しました。その数は90か所はあります。

~~~3/20分転載

イシハラ都知事出馬に向けて、被害状況を見せたくなかったのかもしれませんが(邪推でしょうか????)、かえって「少なくとも数10地点はあからさまに液状化しています」と宣言しているようなものです。

では、東京ガス豊洲工場跡地の震度5の揺れの後の液状化の状況を示します。

まず1枚め、もちろん降雨後ではありません。液状化です。
Like a rolling bean (new) 出来事録-1103豊洲新市場液状化_1


これが2枚めです。
Like a rolling bean (new) 出来事録-1103豊洲新市場予定地液状化2_広角_500


(こちらはクリックで拡大):
Like a rolling bean (new) 出来事録-1103豊洲新市場液状化_2


3枚め、噴出部分の拡大図です。
Like a rolling bean (new) 出来事録-1103豊洲新市場予定地液状化3_噴出部拡大_500

クレーター状になっていることがわかります。
こうしたところから、地下水が噴出して表面に油膜が見えているという件は東京新聞の記事にもありました。


4枚め、護岸の側方流動が明確に見られます。
護岸が海側に移動したために内側が連続して陥没しています。
Like a rolling bean (new) 出来事録-液状化その4護岸側方流動と陥没_500



(クリックで拡大します)
Like a rolling bean (new) 出来事録-1103豊洲新市場液状化_4護岸側方流動と陥没

東京湾岸の埋め立て地の側方流動については、NHKの"MEGAQUAKE"でも伝えられていました。
先日Twitterでも伝えたとおりです。

http://twitter.com/rolling_bean/status/11255971497
側方流動により護岸が最大7m海側に動き出しタンクが倒壊。埋立地1万2000リットルの油分で2ヶ月東京湾封鎖され、生活に大きな影響。阪神淡路大震災 の10~15倍以上の被害が出る。準備しないともう間に合わない。東京都は護岸補強工事をしているが100mに3億円(前回も書いた数字です)


また、この豊洲新市場予定地が震度5強で液状化する、ということそのものも、6年前の東京都の委託調査、「地盤解析報告書」の簡易的な調査でも判定されています。

2008-10-29
【重要】 豊洲新市場の地質調査捏造の証拠(東京都自身の「平成18年地盤解析報告書」から)
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10157581149.html#main
 
イシハラ都知事は、都知事選でショック・ドクトリンの手法を駆使し、「こうした時こそ復興では実績ある現職」というキャンペーンを広げてくるかもしれません。

しかし、イシハラ都政は、この軟弱地盤の汚染地域において他者の検証を拒み、危険性の指摘を無視し続け、実際に液状化が発生してもコンクリートで固めれば 大丈夫だとし、万一噴出した土壌や水は建設機械で取り除けば済む(専門家会議)としてきました。その上、実際に発生した液状化をブルーシートで隠したこ と、これらは、「震災は天罰」(※)と同様に、忘れるわけにいきません。


(※)「天罰」発言、謝罪して済まない問題です。ご参考まで。
『石原慎太郎君、君は 「謝って済む」 立場にない。』弁護士 澤藤統一郎
http://www.news-pj.net/comment/2011/sawafuji-20110317.html


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