今日は、東京都の豊洲新市場の汚染・土壌の状況の証拠隠滅を差し止めるための裁判、「豊洲コアサンプル廃棄(汚染証拠隠滅)差止請求訴訟」の公判が朝10時から行われます。

昨日、フリージャーナリストの岩上安身さんが、小澤環境大臣の一般会見で、この築地市場の移転問題について質問されました。
Ustreamの動画があり、そこからメモ書きをしました。
http://www.ustream.tv/recorded/9409982

なお、この状況まとめは、岩上さんのTwitterにもあります。
http://twitter.com/iwakamiyasumi

では、こちらが一般会見からの関連部分メモです。

~~~

100907小沢大臣会見_環境省
http://www.ustream.tv/recorded/9409982

岩上安身さん(以下、「岩上」と記載)
築地の移転について。
豊洲東京ガス向上の土地で非常に汚染が懸念。
なかなか見通しが見えてこない
都がいろいろデータ隠し、信用がなくなっている。
これはいち地方の問題でなく、全国の消費者国民の口に乗る大きな問題。
まず1点。
もともと土壌汚染対策法という国の法律26種類のうち移行期間であっても7種しか検査していない。
そのうちでも(実際には土対法対象外ですが猛烈な発がん性のある)ベンゾピレン115倍、
シアンは検出限界の930倍、ベンゼン43000倍と、とてつもない。
今なら国の基準で他の物質もあわせて検査できないのか、汚染対策費586億円、
2~3月に東京都の実験で(注:中間報告)ベンゼンで43000倍が基準値以下と発表されたが、
最初開示した情報は初期値墨塗り、公開したら基準値の2.7倍のサンプル。
最初の発表が嘘だった。
(参考 弊ブログエントリーではhttp://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10478804480.html
こうした失敗が連続して信用がなくなっている。国民全体の公衆衛生、健康に関わる。
国としてどう対策するか。

小澤環境大臣(以下、「大臣」と記載)
法改正である程度広げたが今後は直接的にやれるところも増えてくる。
現段階で見通しは直接的にはない。
で、今みたいな数値は・・・あとでまた・・・

岩上
他にも問題点いっぱいある。7月21日朝日で土対法で盛り土をする、それで被害を
食い止める。土対法の50cmよりも、2.5mとずいぶん厚く盛ったが再汚染されていた。

大臣
汚染された土と、あと下からも(注:地下水で)?

岩上
東京都の「技術会議」というものがあり、再調査しなくてはと。
地下水が汚染されている(ここで大臣うなずく)、毛細管現象地下水から汚染、と専門家が
言っているが、都は大丈夫と言い張っていた。
もう手の打ちようがないんじゃないかと、お手盛りの会議ですが、トップはロボット工学の
専門家であるような(注:それでも問題と指摘)。
これは非常に深刻な事態、途方も無い予算をかけて対策するという。
これを放置してもし生鮮市場を持っていったら全国に汚染された魚が流通される。

大臣
最終結論を出す前に現場を確認させてもらっているので、その上で結論を考えなくては。

政務官?(大臣の右側)
再三再四、東京ガスの跡地だったところ、川内議員を始め法改正。
そもそも論では、これは東京オリンピック招致で築地移転の話があった。
都議会議員の皆さんに話を聞くと、移転することは適切でないというのが都議会の声。
数値など詳細についてはまだ承知していないが、東京都自体がどういった経緯と意図で
安全性を担保されているのか、必要に応じて説明を受ける。
今、盛り土のところで科学的根拠が間違っているかを掌握できないので
具体的結果や投信をうけて検討をする余地があると思う。

岩上
都の問題、いまは被害はないがもし移転さたら最後予想される被害が、汚染が現実の通り、
あるいは再汚染された、それは都だけでない国民全体のことに。

大臣
一ついろんなデータは隠している。盛り土してもだめだったと。
東京都の報告書にも・・・

岩上
環境省としてどんな対応をするかは考えていることはある?

環境省職員?(後席)
状況はよく聞いている。土壌汚染対策法の中に入ってくる可能性も。

大臣
改正後の?

後席
そうです。きちんと手続きを踏まえるようにやっていきたい

大臣
どのような手続き?

後席
仮に豊洲の土地で市場をつくるということで、形質変更だと3000平方メートル以上で
届け出がなされる。

後席右隣
調査も。
ボーリングも含めて・・・

大臣
いずれにしても今のところ環境省が具体的に何ができるかということはないが、
深刻であるということは十分把握している議論する。

岩上
都が移転ありきで、専門家会議、技術会議会議を開いたが、ここには、環境学会
などの専門家がいない。
日本環境学会がこれは非常に危険と学会を挙げて声明を出している。
こうしたヒアリング、公開討論、大臣に直接説明する機会など、ともかく都に
専門家としての意見を聴いて欲しいといっているが聞く耳をもたない。
大臣として(聞くことは)可能か。

大臣
権限なくしてもやることは可能だが権限がないとやっても意味がないという見方も。
専門家が入っていないというご質問に対しては、誰が専門家かには意見があるので
調べさせてください。

~~~

動画をご覧頂くといっそうよくわかりますが、小澤大臣が危機感を受け止めて聞いていた模様からすると、よくある「大臣答弁の検討します、調査しますは問題先送り」ということとはだいぶ様子が違うように思えました。

===

ブログランキング
(よろしければクリックをお願いいたします。ランキング:ニュース全般)