もう1ヶ月前のことですが、2月18日の東京都経済港湾委員会で、日本環境学会の畑先生が参考人としてお話をされました。
以下に、その際に使用された資料の一部から、豊洲新市場予定地(東京ガス工場跡地)の地下水位がどれだけ高いかを示す、あるいは地下水位がゼロにまで上がってくることはどんなものなのかを写真を、先生ご許可の元で掲載します。
2007年頃、ゆりかもめ「市場前駅」の様子です。
こちら↓はクリックでさらに拡大します。
この土地は地下水位が極めて高いため、これはコップのように堅牢な地盤の上で雨水が溜まった状態などではない、ということは自明ですよね。
ここに多少の盛り土をしたことで、雨が降った時、ここまであからさまかつ剛烈に地下水により沼地化するという、誰がどう見ても不都合な状態を絆創膏を貼るようにカバーしようとしたようですが、それでもしばしば地下水位が高くなるため、局所的に沼が発生していました。(その、別の写真も存在しています)
そして地下水には複合汚染がそのまま残ります(専門家会議で座長が認めています)。
さて、この図のような状態を、お東京都様は、現場にいるわけですから、過去からずっと知っていました。
嫌がる東京ガスから汚染された土地を「時価」で買収した時にだって、承知していることは明らかです。
なのに安全だ安全だ詐欺発言を繰り返すのみで、その神経回路のつながりはどうしても理解できません。
この写真を受けてのお東京都様の反応を予測するのは容易です。
・いや、あれですね、窪地になっていたという異常事態ですべて雨水だと「考えている」
・今は盛り土をしているから地下水が上がってくるはずなどないと「考えている」
・しかも地下水は常に汲み上げて一定の高さに来ないように管理することが可能だと「考えている」
・遮水壁を作ることも対策になるはずだと「考えている」
そんなことが実現可能でしょうか?
では、2月18日の経済港湾委員会の畑先生の説明から関連部分を抜き書きします。
この点以外にも、議員からの鋭い質問に、重要な指摘が数え切れないほどありましたが、当時、恐ろしいくらいこのことは報道されませんでした。
では、畑先生の、この写真に関する説明に関する箇所の一部を抜粋します。
そして、この中にある、遮水壁そのものが実績がないことは、今からおよそ1年半くらい前に書きました。
(お東京都様想定反応:「その時代から1年半でぐんと技術が向上したから必要に応じては使う」などと強弁(汗))
40ヘクタール(上の写真の5街区はそのほぼ1/3)という広大な土地で、簡単に上がってくる地下水を組み上げ続けようということの無謀さがよくわかります。
しかも、この土地には18000本の杭が埋設されていることも伏せられたままでした。
よくこれで汚染処理試験(成功したと書けという空前絶後の契約)の中間報告を安全であるがごとく、各メディアに報道させたものです!!!
しかも、埋土をしたり一部を煮たり焼いたりすればいいってわけじゃありません。
先日この土地(豊洲6丁目)が、東京湾河口の底質の浚渫土(ヘドロ)で作られています。
ここに生鮮市場を作れば、働く方の健康被害の恐れと、食品汚染の恐れ、また、地下水をスクランブルすることによって、これまで安全な暮らしのあった近隣への被害が拡がる懸念だってあります(財産と健康への損害です)。
いくら築地を官製地上げして誰かさんに売り飛ばすお約束と大手外資のための流通カイカクのお約束がセットになっていたとしても(そしてそこに、たとえば都知事の首がかかっていたとしても)、こんな迷惑で不合理な開発は、中断でなく、断固として完全中止にしなくてはなりません。
~~~
上記が書き置きしていたもので、ここからは昨日のニュースです。
民主党はマニフェストに書いてしまったばかりに移転反対しているとか、共産党は反イシハラだから反対しているだとか、そういった矮小化ないしネガティブキャンペーンが、真実を前にすればおよそ意味のないたわごとだというのは、今回のこの写真からも、改めてご理解いただけることと思います。
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以下に、その際に使用された資料の一部から、豊洲新市場予定地(東京ガス工場跡地)の地下水位がどれだけ高いかを示す、あるいは地下水位がゼロにまで上がってくることはどんなものなのかを写真を、先生ご許可の元で掲載します。
2007年頃、ゆりかもめ「市場前駅」の様子です。
こちら↓はクリックでさらに拡大します。
この土地は地下水位が極めて高いため、これはコップのように堅牢な地盤の上で雨水が溜まった状態などではない、ということは自明ですよね。
ここに多少の盛り土をしたことで、雨が降った時、ここまであからさまかつ剛烈に地下水により沼地化するという、誰がどう見ても不都合な状態を絆創膏を貼るようにカバーしようとしたようですが、それでもしばしば地下水位が高くなるため、局所的に沼が発生していました。(その、別の写真も存在しています)
そして地下水には複合汚染がそのまま残ります(専門家会議で座長が認めています)。
さて、この図のような状態を、お東京都様は、現場にいるわけですから、過去からずっと知っていました。
嫌がる東京ガスから汚染された土地を「時価」で買収した時にだって、承知していることは明らかです。
なのに安全だ安全だ詐欺発言を繰り返すのみで、その神経回路のつながりはどうしても理解できません。
この写真を受けてのお東京都様の反応を予測するのは容易です。
・いや、あれですね、窪地になっていたという異常事態ですべて雨水だと「考えている」
・今は盛り土をしているから地下水が上がってくるはずなどないと「考えている」
・しかも地下水は常に汲み上げて一定の高さに来ないように管理することが可能だと「考えている」
・遮水壁を作ることも対策になるはずだと「考えている」
そんなことが実現可能でしょうか?
では、2月18日の経済港湾委員会の畑先生の説明から関連部分を抜き書きします。
この点以外にも、議員からの鋭い質問に、重要な指摘が数え切れないほどありましたが、当時、恐ろしいくらいこのことは報道されませんでした。
では、畑先生の、この写真に関する説明に関する箇所の一部を抜粋します。
(略)まず、地下水位のことに絞っているので、他の重要点は省略しています。
それで10ページですけれど、これは実際には2007年くらいだと思うんですけれど、ゆりかもめ駅の前、市場前駅から、この5街区を、このような状態なんですけれど、こういう形で大きな溜め池ができました。
その後、東京都はこれを埋め立てたんですけれど、やはり大雨が降りますとほんとど水浸し、泥田状態ですね。水田の田植えの時の。
そういう状態になりますから、地下水位がゼロになるんです。
(略)
それから、海抜2mに地下水位を保つことは、プールの水位を下げることは簡単なんですけれど、土壌中の水分を搾り出すことは非常に難しいです。
だから、こういう地下水位に非常に変化のあるところでは、かなり狭い範囲で遮水壁を一杯作って、地下水を汲み出していかないと、水位を低く下げることはできません。
(略)
それと、深いところに汚染土壌が残る限り、地下水を基準以下にすることは困難です。これは地下水汚染やっている人の常識なんですけれど。汚染土壌が残りますから、地下水を環境基準以下にするなんて、僕は絵に描いた餅だと言ってるんですけれど、非常に難しいことですね。
(略)
そして、この中にある、遮水壁そのものが実績がないことは、今からおよそ1年半くらい前に書きました。
(お東京都様想定反応:「その時代から1年半でぐんと技術が向上したから必要に応じては使う」などと強弁(汗))
40ヘクタール(上の写真の5街区はそのほぼ1/3)という広大な土地で、簡単に上がってくる地下水を組み上げ続けようということの無謀さがよくわかります。
しかも、この土地には18000本の杭が埋設されていることも伏せられたままでした。
よくこれで汚染処理試験(成功したと書けという空前絶後の契約)の中間報告を安全であるがごとく、各メディアに報道させたものです!!!
しかも、埋土をしたり一部を煮たり焼いたりすればいいってわけじゃありません。
先日この土地(豊洲6丁目)が、東京湾河口の底質の浚渫土(ヘドロ)で作られています。
ここに生鮮市場を作れば、働く方の健康被害の恐れと、食品汚染の恐れ、また、地下水をスクランブルすることによって、これまで安全な暮らしのあった近隣への被害が拡がる懸念だってあります(財産と健康への損害です)。
いくら築地を官製地上げして誰かさんに売り飛ばすお約束と大手外資のための流通カイカクのお約束がセットになっていたとしても(そしてそこに、たとえば都知事の首がかかっていたとしても)、こんな迷惑で不合理な開発は、中断でなく、断固として完全中止にしなくてはなりません。
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上記が書き置きしていたもので、ここからは昨日のニュースです。
時事通信
用地費削除の修正案提示へ=築地市場移転予算で-都議会民主
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2010032300860
東京都が進める築地市場(中央区)の移転計画をめぐり都議会最大会派の民主党は23日、2010年度中央卸売市場会計当初予算案から豊洲新市場予定地(江東区)の用地取得費約1260億円分を削除する修正案を提出する方針を決めた。24日の議員総会で決定した後、各会派に提示する。
新市場用地取得費の予算計上には、共産党なども異議を唱えており、民主の修正案が提案されれば26日の予算特別委員会で可決され、移転計画は一時中断となる公算が大きい。(2010/03/23-18:41)
民主党はマニフェストに書いてしまったばかりに移転反対しているとか、共産党は反イシハラだから反対しているだとか、そういった矮小化ないしネガティブキャンペーンが、真実を前にすればおよそ意味のないたわごとだというのは、今回のこの写真からも、改めてご理解いただけることと思います。
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築地移転問題の全体を記した、英文のB4版チラシです。
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掘っただけで液状化する豊洲新市場予定地土壌(ここにたっぷり汚染)。
スライム(いわゆるヘドロ)をなぜか土壌サンプルケースに素手で詰める様子。
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英文解説へのリンク↓です。
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