TBやコメント、ご紹介をありがとうございます(相変わらずたてこんでいてお返事できず申し訳ありません)。


築地市場という都心のまとまった土地の官製地上げを試みるために、


・オリンピックが来る来ると喧伝しメディアセンターはここじゃなくちゃダメなんだもんと大騒ぎしてみたり

・狭いとか汚いとかアスベストがだとか、およそ本質外のことをさも致命的かのように述べ立て

・あげくの果てに「水道管や大江戸線が通っているから再整備できない」、などお笑い沙汰のいちゃもんもつけ

・さらに敷地をわざわざマッカーサー道路(環状2号)で真っ二つに分断する計画で使いにくさを演出し、


そして、


・わざわざ(もともと東京ガスも売りたくなかった)かつて廃棄物を垂れ流した日本最大級の汚染地域に

・「大資本のための流通センター」を作り、


そうして


・あらゆる面での大儲け・丸儲け、おまけにしてたったりの達成感もあって笑いが止まらない、


というのが、イシハラ都政を使っての代表的な悪巧み=税金をブラックホールに捨て、人々の健康と文化をぶち壊す築地市場の豊洲東京ガス跡地移転計画でした。


操業時はこんな感じで煙を出し放題(そして産廃は埋め放題)でした。


(8月11日の記者会見の画像から拡大)
Like a rolling bean (new) 出来事録-工場操業時写真(記者会見)

ちょっと分かりにくいでしょうか。


これも画質はよくないですが、コークス炉やナフサ炉がいかにも昭和らしく元気よく煙を出しています。
Like a rolling bean (new) 出来事録-工場操業時写真


こうした悪巧みの重要な実態を科学的観点から明らかにする物的証拠、「ボーリングコア」(土壌)サンプルを、どさくさにまぎれてお東京都様は廃棄しようとしています。

そうした暴力的な行為に対する差し止めの提訴が8月11日になされました


(提訴の記者会見画像再掲)

Like a rolling bean (new) 出来事録-090811築地市場問題での提訴記者会見



だから、「いくらなんでもこの期に及んでコアサンプルは当面棄てられないだろう」、と考えるのですが、どうやらそうして安心するということも、お東京都様相手ではままならないようです。


というのも、金曜日に都庁に確認した方からの情報によると、お東京都様の管理職は、もうサンプル処分業者を決定した、あとは運搬業者を決定する(運搬業者が決まっていないからまだ置いてある)、と話したそうですから!


考えられませんね!


なぜそこまで大いに慌てて廃棄するのでしょう。

あるいは、提訴の可能性を見て、滑り込みセーフを図ろうとしていたのでしょうか。


まったく、このことからも植民地政策を思います。


つまり、「個々の都民や仲卸などは、情報量や大掛かりな戦略を持ち合わせないだろう」とみなして(そのことを官吏自らの自尊心の拠ってたつところにもできます)、そして権力側(本来は公僕)だけが素晴らしくトータルでのバランスの取れた「文明的な」アイデアを持つことができるのだとして、委譲された権限を拡大解釈し、あるいは科学的な意匠をまとった粉飾をもこらした上で、都合の悪いことをすべて隠蔽して力でねじふせる、という手法です。


コアサンプルの最近のものです(見学時撮影)。

掘っただけで液状化する新市場予定地土壌(ここにたっぷり汚染)。
Like a rolling bean (new) 出来事録-5街区_液状化顕著な部分_コントラスト補正


~~~

参考データとして、1年前にまとめた本件に関する年表から、イシハラ都知事就任あたりの経緯をもう一回引用しておきます。


2008-08-11
【内容確認と転載希望】 東京の都市計画と築地立ち退き関連年表(拡大版)・イシハラ氏の動きとともに
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10125747752.html


(略)


1999年(平成11年)
1月 イシハラ氏、ソニーの盛田氏との共著『「NO」といえる日本』を刊行
2月 築地市場再整備推進協議会再開
 平成11年2月から再開されていた築地市場再整備推進協議会において「現在地再整備」、「移転整備」についてあらゆる角度から(管理人: どんな角度でしょうか?)比較検討した結果、同11月、「現在地再整備」の困難性が確認され、「移転整備へと方向転換すべき」との「検討のとりまとめ」をした。
4月 イシハラ氏都知事就任
9/1 イシハラ氏、築地視察を契機に突如、狭い、汚いなどの誹謗をし始めたり、処理完了に近いアスベストの危険性を大げさに蒸し返して、豊洲移転方針の正当化に向けて暴走開始
<副知事濱渦氏が折衝に回り、イシハラ氏は「自分のせいじゃなくてもっと前から決まっていた」と嘘をついたことが以下の記事に明記されています>
 http://www.jcptogidan.gr.jp/html/menu4/2007/20070329185417.html
11月 豊洲に移転すべきとの検討とりまとめ <だから早すぎますってば!>
11/10 東京都中央区 築地市場再整備に関する抗議(平成11年11月)

2000年(平成12年)
6/2
 土地所有者の東京ガスが市場移転に難色を示す文書送付 ★(1) <土壌処理などを表明>
以下の記事から、翌年には都の費用負担まで示して合意にこぎつけています。
 http://www.jcptogidan.gr.jp/html/menu4/2007/20070329185417.html
 (略)濱渦副知事(当時)がいやがる東京ガスに無理やり受け入れさせるために、「築地市場の豊洲移転に関する東京都と東京ガスとの基本合意」(2001年7月)で、防潮護岸の整備経費は区画整理事業の事業費から除外し、「開発者負担金については、負担の仕組みを見直す」ことを取り決め、600億円と見こまれた防潮護岸整備事業費のうち、東京ガス負担分の免除するという「補償」をおこなったことを証明する(略)
9/1 イシハラ氏、東京都防災訓練にて銀座中央通りに戦車を走らせる

2001年(平成13年)
◆現市場長の比留間氏、西東京市から「教育庁人権・企画担当部長」・「教育庁学務部長」
2月 豊洲移転での東京ガスと東京都の基本合意 <やっぱり都の費用負担が利いた?>
4/18 東京都卸売市場審議会答申で豊洲移転方針をアピール
平成13年4月18日開催の第55回東京都卸売市場審議会「答申」の中で、築地市場の整備計画については、「早急に豊洲地区を候補地として移転整備に向けた検討を進めるべきである。さらに、移転するまでの間、現在地の市場の機能を維持し、流通の変化に対応するための整備が必要である。」とされた。
7月 東京ガスと東京都が「豊洲地区開発整備に係る合意」 <結局は、あらゆる意味で「飲まされた」わけだな、と思います>
7月 築地市場再整備推進協議会 <正式に地権者=東京ガスとの合意>
 平成13年7月開催の築地市場再整備推進協議会において、(1)移転までの築地市場整備方法の進め方、(2)新市場の基本計画づくりの手法と手順(案) を説明 し、了承されるとともに、同月には築地市場の豊洲移転に関する東京都と東京ガス(豊洲地区の地権者)との基本合意がなされた。
11/7 東京ガスの汚染データ発表、ベンゼン1500倍 <これじゃあたしかに嫌がるはずです>
 http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/press/press2001/60bb6300.htm
12月 第7次東京都卸売市場整備計画で移転決定 <汚染があるのに勝手に決定を宣言!>
 平成13年12月の第7次東京都卸売市場整備計画において、築地市場の豊洲地区移転を決定した。

(略)




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築地市場移転中止の請願署名用紙(募集中!)

JPEG(A4相当、クリックで拡大します。連絡先も記載されています)
Like a rolling bean (new) 出来事録-築地署名用紙



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