東京都杉並区で扶桑社の「つくる会」歴史教科書が採択されてしまいました！
時事通信
「つくる会」歴史教科書を採択＝４年前に続き２度目－東京・杉並区
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009081200640
東京都杉並区教育委員会は１２日の定例会で、２０１０年度から２年間、区立中学２３校で使用する歴史教科書として「新しい歴史教科書をつくる会」が中心になって作成した扶桑社版を、賛成多数で採択した。同教委は０５年に初めて同社の歴史教科書を採択しており、採択は２度目。
委員会は公開で行われ、４人が賛成し、１人が反対した。扶桑社版について、賛成した委員の１人は「事実の列挙だけではなく、当時の人々の考えを読み取ることができる」と評価し、反対した委員は「日本の歴史を学ぶ上で重要なアジアとの関係を示した記述が少ない」と述べた。（2009/08/12-17:13）
反対署名も、審議での反対意見も、今回のものものしい空気の中で事実上、無視されたとも聞きます。
まさに「小さな独裁国家」の状態です。
教育委員の選定に特定の目的に基づく情実人事を持ち込む、というやり方は、全国悉皆学力テストにただひとつの自治体として不参加だった犬山市教育委員会に、メンバーの強引な（と言っていいと思います）すげかえが行われ、全国横並びにさせられたのと共通する手法です。
さらに、今回の場合、その人事たるや、
2009-07-31
山田宏区長（ネットカフェへのAV配信社長を教育委員に推す）とか、あの中田宏氏が都知事選出馬？とは
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10310723542.html
から再度引用しますが、
ネットカフェにAVを配信する会社の社長を教育委員に推して
当然ながら保守側にも却下され頓挫するといった無様さ
などもあるわけです。
ヤマダ区長の肝いり（オトモダチ）教育委員は、（思想は措いたとして）人的な高潔さなどとも一切無関係であることがよく分かります。
多くの区民の非難のもとに選定された教育委員が統一教会との関係が深いことなども以前お知らせしました。
2008-11-26
【緊急】 「つくる会」教科書のヤマダ杉並区長、またもトンデモ教育委員を推薦！（今日中に採決？）
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10169740887.html
のエントリーより：
このFAX番号は2008年時点での山田区長宛のようです。
言うに及ばずですが、子どもたちが義務教育で受けたことに対して、容易に「学びなおし」は効きません。
強く大きな反対意見を封殺してまで、特別な（というのも採択率が0.4%だそうですから）ことをする理由がありません。
こと教科書に限らず、「腕力の強い者が勝つ」「長いものには確実に巻かれてしまえ」という教育をこの区長などは身をもって学習させたいということとしか思えません。
「なに、それがいやなご家庭は私立に通わせればいいじゃないか」、とアソー氏なら言うでしょうか（空想です）。
～～～
どこまで大資本による搾取が可能かの実験場として多くの地方都市が選ばれました。
また、都会の市民の無関心をいいことにどこまでの専横が許されるかを実験するモデル地区が杉並区であり、東京都全域、また隣接する県や市で、いずれでも「それなりの」首長が配備されています。
さらに、自公政権にNOを言い渡す民意にまんまと便乗し、つまりは二股をかけて最後に「勝ち馬に乗ろうとする」、ハシモト知事やヤマダ区長やナカタ市長のような者たち（なんちゃって保守）が、したり顔で首長として君臨していることは、まったく考えるだけで非常に腹立たしいばかりです。
ただ、そういったなんちゃって保守の存在と、大きな時代のうねりは別のものです（ずっと自民と民主を両天秤にかけていました）。
この大きなうねりを経る際に、政治に対して意見を持ち関わり声を上げることを「野暮ったいこと」「垢抜けないこと」として長期政権がでっちあげてきた空気＝観客意識を吹き飛ばし、主権者が継続的に関わっていくことが必須であることは、これからも自戒しておきたいと思います。
そして、18日公示の衆議院選挙で、この杉並（東京8区）では、イシハラ伸晃候補と保坂展人候補がまさにつばぜり合いの状態にあり、絵空事でなく野党共闘での運動が実現しています。
ワッペン画像は、http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10212888311.html より。
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