長いタイトルですが、2種類の対極的な報道についてお知らせします。


サンデー毎日に豊洲新市場予定地の超軟弱地盤の実態と、それを隠蔽してきた東京都の卑怯さを伝える記事が掲載されましたが、(それに対抗するかのように)4月8日、NHKでは、築地の移転を覆せない決定事項であるかのような、卑劣な印象操作の虚偽番組が流れたそうです!


8日の朝8時半からの「生活ほっとモーニング」では「築地の美味まるかじり」とあり、築地と佃特集でしたが、都のやらせかと思えるトンデモな解説がありました。

番組中ほどで「2026年築地市場は豊洲移転に向けて準備中」と解説しています。

2026年自体間違っているのですが(H26年の間違い)それに加え、


「場外は一致団結して移転はしないとがんばっている」として場外以外は移転の方向が既製事実かのように紹介されました。


場外と場内を分断しておいて、場外は残るから「美味しい築地は残る」と印象付けているところが悪質です。


また、豊洲に土対法が被ることも衆院の論議で方向付けれ、移転が可能かどうかの結論がまだであること、農水省の市場の許可も下ろされた訳でもないこと。

都の環境アセスは豊洲の汚染のためにストップしている状態であり、再開したとしても、都市計画審議会を経て、都市計画決定しなければ、移転が確定する訳でもないこと。


など不確定な要素がまだまだあるのに、移転が既成事実の様に喧伝するのは、事実に反することを報道したことになるのではないかと思います。

これは、東京都のやらせ企画としか思えませんでした。


NHKコールセンター 0570―066-066

製作部門への抗議はFAX 03-5453-4000


それにしても・・移転に反対しているのは、場内の方が圧倒的に多いのに!

最新状況では、場内の移転反対が9割だということだというのに。


NHKは、ごくごく最近だけでも、それも主だったものだけでも、


 ・ガザ攻撃での人権侵害を正当化して伝えたり、
 ・民主党小沢代表の「自白」虚偽報道を垂れ流し、

 ・ソマリア「海賊」報道は政府広報番組で、

 ・オリンピック国家財政保証の虚偽でアピールし(IOCにも伝えるべきですね)、

 ・「ミサイル」に関するセンセーショナルで執拗な報道も、

 ・さらには、食の安全がどうなってもいいと考えるイシハラ都政の言いなりも、


いずれを見るにつけても、平凡に生きるこちら側などまったく向いていない、その気もない、完全なるプロパガンダ機関に(少なくともニュースとこの種の情報番組については)成り果てたのだと断言できます。


北朝鮮への日本批判に対して、「…と挑発した」という原稿を抜け抜けとニュースで読んでもいます。


この「生活ほっとモーニング」という番組は、連続ドラマの次の時間帯で、子育て中の母親(父親)や、主婦層や引退者層などの視聴者が多いことでしょう。


官製地上げにより、市場の食の安全とも連鎖する食文化破壊という取り返しのつかない事態が発生しますが、そこで世界的な「民意」が高まることをあらかじめこうした場所で叩いて諦めさせておき、さらには築地という地域自体を、場外・場内にあえて分断させようとしています。


移転賛成反対ということでなく、明確な悪意を持つ権力者の意向を汲んだ虚偽(あえてあいまいな印象操作をするということです)を、公共放送がすることそのものが、口がすっぱくなりますが、あってはならないことです。


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一方で、(抗議を送ることもとても頻繁な)TV朝日では、8日の昼のテレビ朝日の「スクランブル」で、豊洲新市場の移転問題を紹介したのだそうです。

キャスターが「都は2年で沈下が収まるとしているが、そうは思えない」と語っていたとうかがっています。


そして、同じ日発売の日刊ゲンダイには、この豊洲軟弱地盤を的確に取り上げた記事が掲載されています。


もう、本当に全国紙を読むと朝から頭痛がしてとてもではないですが、すがすがしさを覚えるひと時もない中、日刊ゲンダイさんの社会報道は、ペンの力を民主主義のために使っていらっしゃる稀有な存在だと感謝します。



日刊ゲンダイ 2008/4/8発売

1年で42センチ 豊洲新市場 地盤沈下の恐怖


  土壌汚染に続き…
  都民の安全は無視 (←イシハラ都知事写真の横のコメント)
  (小見出しとして) 地震が起きたら食料供給ストップの恐れも


やっぱり「白紙」に戻したほうがいいんじゃないか。
東京都がごり押しする築地市場(中央区)の移転計画のことだ。


新市場予定地の豊洲埠頭(江東区)は、深刻な土壌汚染が指摘されている"いわくつき"の土地だが、今度は、地盤沈下の恐れまで指摘されている。なんと「1年間で42センチも沈む」というから衝撃だ。この問題を取材しているジャーナリストの池上正樹氏が言う。


「都がHPで公開した豊洲の地質調査報告書などによると、仲卸の売り場が予定される「6街区」では年間42.2センチも沈むと予測されているのです。工事の盛り土で荷重がかかるためで、報告書には2年間様子を見ることも提案されていた。しかし、都は2年ほどで収まるとして12年の工事開始、14年の開場にこだわって様子見の期間を設けようとしない。はじめに計画ありきなのです」


都内のあるタクシー運転手は、豊洲周辺を走ると、道路がガタガタに歪んでいて車が何度も跳ねる。昨年から今年にかけて補修工事をやっていたが、市場を移転しても大丈夫なんでしょうか」と心配していた。


豊洲地区の地盤調査を続ける日本環境学会・土壌汚染問題ワーキンググループ長の坂巻幸雄氏がこう指摘する。


「新市場の地盤は脆弱な粘土層だから、移転計画はまさに賽の河原の石積みのようなものです。特に怖いのが地震で、周辺の道路が沈んだり、ひび割れや段差、地下水の噴出などが起きれば、負傷者が出るのはもちろん、食料供給がストップする可能性もある。本来なら、長い年月をかけて地盤の検証をすべきなのに、都は地盤沈下すればその都度補修するというだけ。とんだ金食い虫でもあります」


都民はこのデタラメ計画を許していいのか。


都民も国民も、世界の市民も、このデタラメを許してはなりませんね!!


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UNPLUG KASHIWAZAKI-KARIWA
市長・村長が、廃炉にすべき柏崎刈羽原発運転再開の事実上容認!

火災が頻発する異常事態、情報隠しも換わっていません。

くず湯の上に建つ、塑性変形した原発の再稼動は許されません。


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3月4日、イスラエル軍による戦闘員の狙撃が再開されています!

日本国際ボランティアセンターのガザに関する最新情報です(支援情報あり)

http://www.ngo-jvc.net/jp/projects/palestine/200812gaza.html


ガザからの叫び、以下に日本語で新しい情報が追加されます。

http://www.news-pj.net/npj/gaza/index.html
先の虐殺で失われた1300人以上の生命と失われた生活はガザに戻ってきません。

戦闘の犠牲と封鎖は続いています。

この問題は初めから「どっちもどっち」では決してありません。


※引き続き、「もやい」への寄付とカンパをお願いいたします!!

いくらからでもOKだそうです。政官財の非情がこれ以上漫然と繰り返されないためにも、もやいを支援しながら、積極的に反貧困を訴え続ける必要があります。

http://www.moyai.net/modules/weblog/details.php?blog_id=384

(もやいの危機について解説したエントリー: http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10147525072.html

サポーター会員も募集中とのことです。


汚染と利権まみれの市場移転計画に反対する「東京大行進」へのご参加と、真実を明らかにする署名へのご賛同ありがとうございます。

「壊すな築地 7.12東京大行進」 

→2008年7月、好天のうちに今回終了です。ありがとうございます。

 またよろしくお願いします。
http://tsukiji-iten.org/
江戸街初夏示威行歌舞伎座引幕版
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