東京都の専門家会議「最終回」が開催されました。
東京新聞さん（共同通信電ですが）、正気になっていただきたいです。
報告書を比留間市場長l に手渡すセレモニーはたしかに仰々しいもので、各局があらゆるカメラアングルで撮りなおしをしていたようです。
そこまでして都知事閣下の意に沿う必要があるのですか？？
誰に命令されました？？？
質疑応答では、反対意見しか出ませんでした。さらには質疑応答集もほんのわずかの賛成意見を取り上げるのみで、会場は怒号に満ちていただけでなく、「これまで質問した人はできるだけあてません」という、もう独裁国家としか思えない運用がなされれていました。
この移転騒ぎでの重大な偽装を示す爆弾発言も質疑応答でありましたが、平気で平田座長も比留間市場長も、いわゆるスルーというものをしたのですね。
この爆弾発言については、重大性がとてつもなく高いので独立したエントリーにしたいですし、状況がアップロードされるのを待ちます（って特にプレッシャーをかけているわけでなく、音声などがなくしては意味が伝わらないと考えるためです...）。
ちなみに市場長への上のリンクは、弊ブログエントリーの、
『東京中央卸売市場長の比留間英人氏という人物（イシハラ教育行政の立役者、そして…） 』
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10109002936.html
を示したものです。
市場長の歩んできた人生が分かりますし、関係者の中でも、こんな人物の下で働かなくてはならない立場に追いやられた宮仕えのつらさを思うと心が痛みます。
もちろんもっとも痛んでいるのは、80％以上の魚を中央卸売市場を経由して購入しているわたし達であり、そして市場関係者です。そして次世代の子どもたちです。
【社会】
築地移転で最終報告書提出 都の専門家会議2008年7月26日 21時21分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008072601000725.html
東京・築地の中央卸売市場の移転先となっている豊洲地区（江東区）の土壌汚染問題で、東京都の専門家会議（平田健正和歌山大教授ら４人）は２６日、都庁で最終会合を開き、土壌と地下水の汚染対策を盛り込んだ報告書を都に提出した。
同会議は「提案に沿った現実的な履行」を都に求めた。都は工法などを検討し、具体的な汚染対策をまとめる。
報告書によると、地下２メートルまでの土壌をすべて入れ替え、さらに深い場所に環境基準を超える汚染土壌があれば除去。入れ替えた土壌の上に厚さ２・５メートルの盛り土やコンクリート舗装などを施す。地下水は浄化し、水位や水質を管理する。
仮に地下水に溶け出した有害物質が揮発しても、対策により、生鮮食料品への悪影響の可能性は小さいとした。
傍聴者との質疑応答では、業者の男性から「われわれの後には消費者がいる。提言を基に対策を取っても毒が残るのは事実」などの意見が出た。
（共同）
事実を明らかにする署名も281人を超えてさらに集約がなされているとのことです。
また、今日の専門家会議報告書（提言）が体をなしていないこと訴える、7.26付の新しい声明文、「7.26 報告書無効声明文」を引用します。
【声明文】
豊洲新市場予定地に関する専門家会議「報告書」は無効である
「第９回専門家会議の報告書」は報告書に値しない。本来、そこからは９章の対策は導き出せない。また東京都が現時点で、市場についての方向性を打ち出すのであれば「移転は不可能」という判断以外はありえない。本資料は、詳細調査結果の欠落した、暫定的で分析手法の本質的な不適格さを伴う単なる予定原稿に過ぎない。しかし、前回の会議ではそれを法令や条例に対応する汚染対策のための材料であると東京都は公言してはばからなかった。内容自体の稚拙さと手続きの不誠実さそのものもあいまって、利害関係者との合意による意見の調整がなされたとは到底見なせないにも関わらず、一般からの意見公募という表層的な意思決定へのプロセスへと事態は推し進められ、本日の第9回専門家会議は「最終回」と銘打って開催されるに至った。
欠落した調査結果は9月末まで入手不可能であると当の東京都により明らかにされ、さらに本日の以降に開示されるという市民からの請求に基づいた情報に至っては、生データの開示が拒否されているといった有様である。こうした状況のもとで、専門家会議「最終回」の無効な報告書と東京都側からのアナウンスをもって汚染調査の幕引きを図ろうと試みる非民主的な行為は絶対に許容されないことをここで宣言し、そして改めて強く抗議する。築地市場の豊洲東京ガス工場跡地への直近ないし将来のなし崩し的移転の可能性が確実に消え去らない限り、国民の健康と食の安心安全を担保するために、豊洲東京ガス工場跡地に対して都・東京ガス・事業者から発信された全ての情報を中立的な第三者および利害関係者を含めた公開された場に持込み、継続的な分析と透明性をもった検証・議論を始めることを我々は強く要望する。移転ありきの方針が見直されず、要望が聞き入れられない場合には、法的な手段に訴え最後まで正常化を求めることを申し添える。
２００８年７月２６日
「市場を考える会」 代表幹事 山崎治雄
他 賛同人有志
市場を考える会の山崎さんはじめとする有志の署名つきです。
今なすべきこと、それはここにある「正常化」、その一言につきます。
この横暴を許すことは、「東京の食の安全ですら、このようにひとひねりだ」という恐ろしい前例を作ってしまうことになります！！！
～～～
中越沖地震から1年がたちました。
引き続き、柏崎刈羽原発停止への署名↑をお願いいたします。
被災された方々の不安と風説被害に心よりお見舞い申し上げます。
「運転再開は白紙」と所長が年頭会見で強調し、その後、来年稼動とする内部資料がリークされました。08年6月発表の電力値上げの理由にも原発稼動停止が持ち出されています。
洞爺湖「原子力」サミットに対して、柏崎刈羽の安全アピールや六ヶ所村再開目処の発表などがリンクされました。
原発しか当面のエネルギー問題の現実策がないという原子力バブルの欺瞞をまかり通らせるわけにはいきません。引き続き動向を見守ります。
「壊すな築地 ７．１２東京大行進」（雨天決行）
→好天のうちに今回終了です。ありがとうございます。またよろしくお願いします。
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