最近、まったくAERAを読まないのですが(決定的にchemistryが合わないため…。関係者の方申し訳ありません。おそらくは、「女性の社会進出」を取り上げた記事やそこでの当事者の描き方に親和感を持てないためでしす)、ただ、Yahoo!みんなの政治に、以下の記事が掲載されていました。


アベ前総理の父親の名を冠して、アベ道路と呼ばれた第2関門橋の打ち切りが決まったそうです。

全国区ニュースで見た記憶がなかったのですが、ただフユシバ氏の調査打ち切りもまた「計画が詰められているから」覆される可能性があるそうです(「始めたことをやめられない」)。


地元では、利益誘導はいけないとアベ氏が総理の間は遠慮があったそうですが、それでもアベ政権が5~6年も続けば(←恐縮ながら苦笑)、陳情を強化してはどうか、という考えも当事者にはあったそうです。


要らない道路ばかりだと暴論を吐くつもりはないですが、しかし政権長期化したら、あっても悪くないかもという計画を平気で蒸す返すことのできる、それを恥ずかしくなく話せることに、やっぱり、とつぶやいてしまいます。


親族の住む田舎のように、高齢者も、車か原動機付自転車か電動シルバーカー、という地域を見てきました。

そこには、世論で批判されつくした橋が通り、その上を高速バスが走り安全に長距離移動できるようになっただけでなく、消費や雇用が都市部に流れやすくなったこと(利便性と弊害の予想できない均衡点)も念頭に置きながらも、今回アベ道路を「戦略的に」引っ込めた可能性にも思いをはせたりします。


関連部分を引用します。

Yahoo! みんなの政治 政治記事読み比べ

AERA 「安倍道路」と「麻生橋」
2008年4月28日 AERA


「ムダだ」「必要だ」。議論は揺れるが、道路は動き出したら止まらない。
前首相と次期首相最有力候補の地元を追った。

 与野党の大物議員が続々と入り、激しく火花を散らす衆院山口2区補選(27日投開票)。ガソリンの暫定税率問題を左右する一戦とあって激しい論戦が繰り広げられている。
「ガソリン国会」の最中、この山口県内の一大プロジェクトがやり玉に挙がっていたことをご存じだろうか。

 プロジェクトの名は「関門海峡道路」(第2関門橋)
 安倍晋三前首相の父、晋太郎元外相(故人)が主導したとされ、「安倍道路」などと地元では言われてきたが、遅々として事態は動かない中で調査費が延々と拠出されていることが分かり、その打ち切りが決まったのだ。

 安倍氏の地元、山口県下関市を訪ねると、下関商工会議所の冷泉憲一専務理事は、
「安倍政権が長期政権だったらなぁ……」
 とため息まじりに語り始めた。

 冷泉氏らによると、プロジェクトが浮上したのは1985年ごろ。ときあたかも、ジャパン・アズ・ナンバーワンの時代だ。

建設促進CDまで販売

(略)


首相就任で一発逆転?

 21世紀初頭に飽和するはずだという関門トンネルと関門橋の通行量も、95年以降は横ばいで、将来予測が甘かったことが次第に分かってきたのだ。

 これには、建設推進派のある団体幹部でさえ、
もちろん第2関門橋ができれば便利になるけど、ないと困るかと言われたらそれほどのものでもない

 下関が地元の自民党参院議員、林芳正氏もこう続ける。
「右肩上がりの時代に、第2関門橋の話が出たのもあるでしょう。あったほうがいいに決まってますけど、タダではできないとちゃんと話せば地元の方にもわかってもらえるはずです」

 こうした逆風の中、「一発逆転のチャンス」と期待が高まったのが、提唱者の息子がこの国の最高権力者に就いたときだ。 冷泉氏は苦笑しながら話す。
総理大臣には国全体を眺めてもらうべきで、地域に利益誘導して『安倍道路』なんて呼ばれるモノを造らせちゃならない。地元にはそんな遠慮が広がったただし、政権が5、6年続けば、最後のほうでワーッと陳情してみたかったですけどね

 これまでに、六つの長大橋プロジェクトに道路特定財源からつぎこまれたカネは総額68億円にもなる。「ムダ」との追及に、冬柴鉄三国土交通相はついに調査打ち切りを決めたが、計画自体は残った。いつまた、頭をもたげてくるか分からない。というのも、計画はかなり詳細な点まで詰められているからだ。

総裁選の仇敵同士が…

(略)

 4月上旬、そんな安倍前首相のお膝元下関に、意外な人物が訪れた。あいさつの冒頭で、
「なぜ私が山口で講演しないといけないのか」
 と呼びかけて笑いを誘ったのは、麻生太郎前自民党幹事長だ。安倍前首相とは総裁選を争って敗れた因縁の関係だが、会合には安倍氏も出席。「ポスト福田」をにらんで、結びつきの強さをアピールしてみせたらしい。
 実は、安倍氏と麻生氏。人間関係の近さは言うまでもなく、選挙区もまた極めて近い距離にある。中選挙区時代、北九州市の西半分は麻生氏の選挙区だったこともあり、2人の選挙区は海峡を挟んだ同じ経済圏、いわばお隣さんのような関係だった。
 その麻生氏の地元筑豊に、町の人家をまたぐ高架橋が完成間近だと聞いて訪ねてみた

人家を跨ぐ30m高架橋

 下関から関門橋を渡って北九州市に入り、久留米市まで続く国道322号を南下すること約1時間。筑豊の中でも交通の便がもっとも悪い嘉麻市にたどり着くと、突如として街の上空をまたぐ巨大な橋が現れた。
 橋は、合併前の旧市名「山田」にちなんで山田大橋と名づけられた。国道322号バイパスとして建設中なのだという。
 高架橋は高さ約30メートル。バイパスは30年以上前に構想され、来年3月にようやく部分開通の予定だ。
 そこから、さらに南下すること約10キロ。ここでも国道322号の計画が進んでいた。現在は測量段階だが、難所続きの八丁峠の下をぶち抜く約4キロのトンネル(総事業費約170億円)をつくる。06年11月の測量着手式には当時外相だった麻生氏も出席し、祝辞を述べた。
 嘉麻市の松岡賛市長は、道路は「町の生命線」と訴え、こう話す。
「道路がないと、企業も人も来るものも来なくなる。先に便利になった地区に流れる一方で、捨てられた嘉麻がどんどん衰退する。この町は道路ができないと、他の地域とさらに格差が広がってしまうんです」
 永田町でも実力者の一人になった麻生氏のもとに年に2回は陳情に行くと市長は言い、
「先生には頑張ってもらった」
 と「麻生橋」「麻生トンネル」ともいうべき道に町の命運が託されていると言うのだ。
 道路があれば――。かつて石炭産業で栄えた筑豊は、国のエネルギー政策が石炭から石油に転換したことで地域全体が衰退。縦横に走っていた鉄路は次々に廃止に追いこまれ、「陸の孤島」に追いやられてしまった。住民にはそんな思いがとても強い。

縦割りの橋とトンネル

(略)

 嘉麻市の担当者は嘆く。
「山田大橋とトンネルの間は、曲がりくねった狭い道で、経済動脈にするには二つの道路をつなげるのが望ましい。国や県にそうかけあっているが、なかなかいい反応がなくて……。このままじゃ山田大橋は経済道路じゃなくてただの迂回路になりかねません」

キャッシュはこちら です。

読売の以下の記事はリンク切れとなっています。


「関門特別市」研究会が会合

読売新聞 - 2008年4月18日
このため両市を結ぶ第2関門橋の新設、産業連携の必要性などを訴える意見が相次いだ。矢田座長は「地域から声が上がらない内容は(計画に)記述されない」と地元の熱意の高まりを求めた。 大学間連携では30日、北九州市で両市立大など4大学の学長らが会議を開き、共同 ...


関門海峡道路を考える懇談会 という公式?サイトもありました。


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