昨日、友人と少し話しました。
詳しくは書けませんが、その友人はこの数年、本当に大変な思いをしていて、
「正直なところ、どちらかというと、『あっち側(安定した生活)』にいて、それでも自分では自分なりに世の中を知ろうとしてきたつもりだったけど、実際に火の粉が降りかかってみてから、何もわかっていなかった、と思ったの。それに、コイズミカイカクの結果、自分がこうなるとは想像もしなかった。
見かけだけで、『あなたは気楽で恵まれてていいわね、それに引き換え・・・』と言われることが多くて、反論したいことは何時間分もあって、でも黙って笑っているようにしてるんだけど、気楽で大丈夫な人なんてほんの少ししかいないないはずだよね。でも、国全体がそうなったのって、どう考えてもこの10年くらいのことだよね。中間マージンをはねる人や戦争をするためのお金を溜め込む(※)ことが優先されているように思うよね・・・」
という話題になり、中小企業搾取の問題、年金と医療問題などについて長話が続きました。
◆(※)参考
読売 07/11/25 ミサイル防衛、来月から訓練実施…新宿御苑など10か所で
弾道ミサイル攻撃から首都は守れるのか――。防衛省は12月から、ミサイルを地上から撃ち落とす地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の移動展開訓練を、東京・新宿御苑や防衛省のある市ヶ谷駐屯地など都内約10か所の公園や施設で実施する。
緊急時に迎撃部隊が展開する場所を決めるためで、精密兵器の運用に重要な通信環境、障害物の有無などを綿密に調査し、“その時”に備える。
(略)
訓練はまず、防衛省が迎撃時にPAC3を展開する候補地として検討中の新宿御苑(環境省所管)や陸自第1師団(練馬区)、市ヶ谷駐屯地など、国が管理する施設からスタートする。その後、都が管理する晴海ふ頭公園(中央区)やお台場海浜公園(港区)などでも実施する予定だ。
訓練では、実際に入間基地からPAC3本体を移動させ、迎撃ミサイルを発射する際に障害物となる高層ビルの有無を調べる。
また、弾道ミサイルを追尾するレーダーなど射撃管制機器の通信環境を確認する。
(略)
来月には、SM3を搭載した海自のイージス艦「こんごう」が、ハワイ沖で初の実弾迎撃訓練を行う。
今回の訓練に続き、防衛省は来年度以降、阪神・中京・北部九州などでも訓練を実施する方針。
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そういえば、先日、『ロハス・メディカル 』という冊子の12月号を病院でもらってきました。
後期高齢者医療制度についての記事の内容が気になったためです。
記事の中では、医療費増大に対してやむなきこと、といった説明も前半にはあり、後期高齢者医療のコンセプトとして過剰な医療行為のj排除と安らかに過ごすこと、といういわば対極にある医療行為の解説がなされてはいましたが、しかし、後期高齢者だからといって、本人が望まないのに「安らかな」が適用されては大変です、といういかにも起こり得る現実が示され、なぜこのような制度が当事者に知らされることなく進められたのでしょう?実はあの人気のあるコイズミ首相の任期に決められたことです。そうした置き土産もあるのですね、といった締めくくりがなされていました。
◆参考
上記を除いて、今日は情報収集日にしようと思ったのですが、自分の偏った視点にはなるかもしれませんが、気にかかる知らせを以下に集めてアップします。(静養になっていないと注意されたりしてます・・・)
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今日もまた柏崎刈羽原発で、「錆や粉による制御棒不具合」が発見されました。
asahi.som 制御棒また抜けず 柏崎刈羽原発で3本目
2007年11月25日21時18分
新潟県中越沖地震で被災した柏崎刈羽原発の制御棒が一部引き抜けなくなっている問題で、東京電力は25日、6号機で引き抜けない制御棒が新たに1本見つかったと発表した。6号機で2本目、同原発全体では3本目だ。制御棒や駆動装置に変形や異常がないか、今後調べる。
東電によると、原子炉内の被害状況を調べるために、16日から燃料集合体を移動した後、制御棒を引き抜く作業をしていたところ、23日の1本に加え、25日未明にさらに1本が抜けないことがわかった。
7号機で抜けなくなった1本は分解点検でも、特に異常が見つからず、東電は制御棒を動かすピストンと筒の間に1ミリにも満たない微小なさびの粉などが入り込んだのが原因ではないかと推定している。6号機でも分解して原因を調べる。
何故断定したかのような表明なのか、また、「1ミリにも満たない」・・・この表現が非常にひっかかります。
そうした「微細な粉末」にしても、あたかも軽微であるかのように語られているけれど、
・確率的に1~2箇所だけにしか入り得ないため、炉の制御全体に影響を与えないのか
・そもそも、構造上、入っても差し支えないものなのか
・錆や粉塵などの防止対策はどう取られているのか
・粉末が、地震によって上方構造物の削れや磨耗があって落下した、という可能性はないのか
・制御棒が挿入される際には問題にならず、制御棒を抜く時だけ障害となるものなのか
・もし、粉末が見つかったらそのことが発表され、変形は副要因として隠されることはないか
この他に、いくつでも疑問を挙げることができます。
下野新聞では 、制御棒の仕様などが挙げられています。
制御棒は長さ約四メートル。モーターなどで炉心に挿入し、核反応を抑制する。6号機は地震時、定期検査中で、制御棒は挿入されていた。
(お知らせメモ)柏崎刈羽原子力発電所6号機の炉内点検状況について
(PDF 16.4KB)
昨日の制御棒が抜けない事態と同じ表現の使いまわしである点、同じ炉で2度目であったことに対してコメントがないのは何故なのでしょう?
以下、この数日のニュースクリップです。
風乗りさんからの情報:
中越沖地震で被災した東京電力柏崎刈羽原発の周辺の海底や陸地に存在する断層について学ぶ集会が23日、新潟市で開かれた。同原発の沖合で東電が過去に実施した海域調査で多数の断層を見落としていた可能性があることに対し、講演した立石雅昭・新潟大教授(地質学)は「国内最大の電力会社がなぜ過小評価をして断層を無視したのか。反省して今後の教訓としなければならない」と語った。
集会は同原発の運転再開に反対する市民団体「さようなら柏崎刈羽原発プロジェクト」の主催。
立石教授は、東電が1970―80年代に行った海域調査後の90年代、石油公団と地質調査所(当時)がそれぞれ実施した海域調査では、東電の断層評価に比べて断層の距離は長いとの結論を出していたと指摘。
「東電の評価と違う結果が出た時に、国はなぜ東電に再調査を求めなかったのか」と国の姿勢を厳しく批判した。
また、「日本の原発は中越沖地震をはるかに上回る地震が起こり得る場所に立地していることを認識しなくてはならない」と話し、巨大地震に対する原発の備えを徹底するよう訴えた。
新潟日報2007年11月24日
ゴンベイさんからの情報:
中越沖地震で被災した東京電力柏崎刈羽原発の運転再開に反対する市民団体の集会「おやすみなさい、柏崎刈羽原発・柏崎刈羽から東京のみなさんへ」が24日、柏崎市産業文化会館で開かれた。市民ら約200人が参加する中、主催者が「大きな地震が起きないとする前提が崩れた以上、運転再開はありえない」と訴えた。
主催したのはプルサーマルを考える柏崎刈羽市民ネットワーク。音楽家の坂本龍一さんらが「おやすみなさい、柏崎刈羽原発」のタイトルで展開している運転再開反対の署名活動に賛同し企画。連携して原発立地地域の不安を電力消費地に伝えようと開いた。
集会では、坂本さんが寄せた「活断層の上に原発が立っている限り、将来的に不安が残る」などとするメッセージを披露。柏崎刈羽原発反対地元3団体の武本和幸さんが、原発敷地内の写真や地盤のデータを示し「敷地内に亀裂が走っており、断層が動いたもの。東電や国が否定している地殻構造運動が起きた」と指摘した。
最後に主催者が「原発の電気がなくても東京の電気は止まらなかった。少し生活の方法を変えることで、原子力に頼らない社会ができる」などと呼び掛けた。
新潟日報2007年11月24日
掲示板などでは、原発停止を求めるならまず電力交付金を返せ、といった乱暴な書き込みが多々あると聞きます。
こうした、現実を知らないことにより、行政の暴挙を指示する見解が漫然と語れ、それ利用しようとする力が働くことも想定されます。(岩国や沖縄につながる問題であるように思います)
また、以下の記事は、04年の中越地震(今回同様のM6.8と度重なる余震)で、現地の被災状況がどういったものであったかを感覚的に把握するための資料画像がアップされています(三介さんからの情報です)。
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日経BP Kenplatz
[地震]新潟県中越地震で斜面崩壊が多発、トンネルや橋に珍しい壊れ方
2006/04/032004年10月23日午後5時56分。新潟県中越地方の山間部直下で発生したマグニチュード6.8の地震と,その後の度重なる大きな余震によって,山間部のいたる個所で自然斜面や道路の盛り土が崩壊。平地の都市部でも,道路の下の埋め戻し土が沈下して道路が陥没した。
(略:画像に注目です)
国・電力会社ともども、原子力への依存をしなくては生きることすらできないという精神的依存状態を、強く関東一円の住民に広めている懸念(控えめに言って)に対して、わたし達も日常生活の中で自覚を持ったほうがよいものと考えます。
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引き続き、柏崎刈羽原発停止への署名↑をお願いいたします。
被災された方々の不安と風説被害に心よりお見舞い申し上げます。
同時に風説被害解消を挙げつつ安全宣言をいたずらに急ぐ政府・企業方針に懸念を覚えます。
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