日曜には参加することのできなかった(早く体調を復活しなくては!)No Nukes More Hearts ストップ再処理 ですが(デモと途中少しだけ一緒に歩いた方の話を聞きました)、Alternative Merdiaの青山貞一さんのページ に、このイベントの詳報と、必要な情報はほとんど報道しないメディアの情報操作に対する異議をNPJで知りました。


原発報道しないメディアを ピーターバラカン氏 痛烈批判!

地震大国に原発はいらない


(ぜひお読み下さい)


教育基本法改悪反対や、国民投票法(改憲手続法)反対などの集会とデモでも、毎回毎回、右翼の街宣車が大音響を鳴らして妨害をしていましたが、今回も同じことがなされたと知って、憤りが甦ります。


もちろん、政治的な立場の違いに基づく言論封殺もあってはならないことですが、原子力施設の安全性が保たれなければがあれば、その影響の及ぶ範囲は右も左もないはずです。

何を思って妨害するのか、単に参加メンバーを見ているだけであったり、あるいは、反原発イコール「左」イコール「売国」、という彼らのシンプルな判断なのでしょう(そして、そう彼らに吹聴する人々がいます)。


さらに、事実を報道しないのに事実歪曲報道は流すメディアは、現実のところ、情報の受信と発信を妨害するという面から、こうした街宣車などによる言論妨害とある見方では、「同じ機能」を果たしていると言ってもよいでしょう。


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今日も、柏崎刈羽原発で、新たで深刻な被害が見つかりました。

時事ドットコム 2007/11/20-12:55

タービン翼、全周に傷=地震時稼働中、最大深さ4ミリ-柏崎刈羽原発4号機・東電

 東京電力は20日、新潟県中越沖地震で被災した柏崎刈羽原発4号機の発電タービンの回転翼(動翼)が、地震の揺れにより静止翼(静翼)と接触し、全周にわたって傷が付いていたのを確認したと発表した。4号機は地震当時稼働中で、タービンも毎分1500回転で回っていた。同社はその他のタービンの点検を進めるとともに、損傷部の補修を行う。
 東電によると、傷が見つかったのは4号機発電タービンのうち、3つある低圧タービンの一つ。8日からカバーを開けて点検をしていたが、19日に損傷が分かった。
 低圧タービンは蒸気で回転する動翼と、蒸気を効率よく動翼に伝える静翼が、4~18ミリの間を開けて交互に配置されているが、18段ある動翼のうち、すき間が最も小さい中心部の4段が地震の揺れで静翼に接触。動翼の最外周にあるリング状のシュラウドと呼ばれる部分が、全周にわたって深さ最大約4ミリ削れていた。また、静翼も最大約2ミリの深さで削れていた。


新潟日報 

柏崎刈羽原発タービンが摩耗

 東京電力は20日、中越沖地震で被災し、点検中の柏崎刈羽原発4号機の低圧タービンで、金属製の羽根(最大直径4・5メートル)に削れた跡が12カ所見つかったと発表した。4号機は地震当時運転中で、タービンが高速回転する中で揺れにより隣り合う羽根同士が接触したとみられるという。

 低圧タービンには、1秒間に25回転して電気を起こす動翼と、動かずに蒸気の流れを整える静翼の2種類の羽根が18枚ずつ交互に配置されている。動翼は軸に、静翼はタービンの覆いにそれぞれ固定されている。

 削れた跡が見つかったのはこのうち中心部の8枚。動翼先端部の約4ミリの突起が削り取られていたほか、静翼側にも最大約2ミリの摩耗が確認された。羽根同士は通常4―7ミリのすき間があるが、地震の揺れで接触したとみられる。今後、部品の交換を行い、外側の28枚や高圧タービンも点検する。

 同原発では、地震当時停止中だった1、5、6号機と、運転中だった7号機のタービンですり傷や接触痕が見つかっているが、削り跡が見つかったのは初めて

新潟日報2007年11月20日

大メディアの方々、東電さん、この削り跡の大きさが、全体の被害の大小を表すのではありません。

ただ、こうした稼動中の損傷が、今後の稼動を保障する前提に対してまだ見知らぬいかばかりの危険性を示唆しているのでしょうか?そのことに対して、事実をゆがめることのない報道・発表がなぜできないのでしょうか?


やはり何らかの大きな背後関係があるのでしょうか?


そういえば、News23も東電がスポンサーでしたね。

番組内の、東京電力 for youという企業CMでは、もっぱら柏崎刈羽原発の「停止がご迷惑をおかけしている」ことと、復旧作業をアピールする内容を繰り返しています。


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以前書いたようにも思いますが、過去の公害問題の事実関係の解明プロセスにあたっても、事実のごくごく一部だけを公開して安全偽装をしたり、あるいは厳密派とも呼ばれる、被害の認定に対して、異常に広い範囲の必要十分条件を取って決してそれを被害と認めないという御用学者が数多くありました。

そこに、事業者は自己正当化を図ります。


その理論が破綻すると、次には経済的な理由(「金がかかる、会社の存続に関わることになると、最小限の補償もできなくなる」、などなど)が、逃避の口実にされたりもします。


「厳密派」とされる学者の存在については、水俣病の勉強をしているときに知ったように記憶しています。



◆参考: 水俣病救済策の拒否について

晴天とら日和

チッソ救済策を拒否する厚顔無恥な「チッソ」後藤舜吉会長。


でも今回のチッソの対応の本質を詳しく説明されています。

また、上記でとらちゃんもリンクされている、石牟礼道子さんの『苦海浄土 わが水俣病 』はぜひ、この時代に読んでいただきたい書籍です。


地域の神話と風土を受け継いで名も無き人として魚をとり、魚を食べ、子を産み育てていこうとするだけで生命の危険にさらされることを神秘的な文章で記した『苦海浄土』により、水俣での悲劇を思いおこして鎮魂の念を持ち、そうしてこの世代に起きていることと、子どもたちの世代に起きかねない恐ろしいことを防ぐ義務が、わたし達の世代にはあると考えます。


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UNPLUG KASHIWAZAKI-KARIWA

引き続き、柏崎刈羽原発停止への署名↑をお願いいたします。

被災された方々の不安と風説被害に心よりお見舞い申し上げます。

同時に風説被害解消を挙げつつ安全宣言をいたずらに急ぐ政府・企業方針に懸念を覚えます。


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