今日の国会前集会の様子を理路整然とまとめられない程度にはまだ頭の中がちらかってます。

なぜなら、これまでにない形で・これまでにない方向への怒りを抱えているからです。


21時のNHKニュースには伊吹大臣が登場していたので、すぐさま電源を切りました。

だって今だけは、これ以上、理性をうしなう混乱に自分を置きたくないですから。

骨抜きにされたり三枚におろされたりしてたまるものか、と思います。


でも、安倍政権のとことん腹黒い政策は、直近には共謀罪、さらに参院後にはさらなる増税などが立て続けに控えています。

郵政民営化演出選挙のあまたの公約 (PDFです)は、一見互いに無関係に見えて何種類かのシナリオの糸をつむいでいます。

(『憧れの風 』の星影里沙さんが公約をひとつずつ、PDFからテキストで書き出してくださっています⇒こちら です)


その糸の1本=1プロジェクトが、誰もが身近に感じるようになったように、「戦争のできる凛としたウツクシイ国」づくりです。

プロジェクトの端緒としての教育基本法改悪の強行成立、いやそんな生易しい言葉ではなく、独裁的成立がなされた。

これを放置すれば、長期的に、戦争を是とする国民を幼児~社会人教育の局面で増産できるし、互いに監視させあうのだから、いわば自己補修機能付きのインフラを整備したことにあたる。

だから、人を「飼いならす」ことで、橋や道路を作る部品・材料のように扱いたいとのだなということはこれまでの戦いで学んだ。


防衛省法案も成立しました。これは短期的に戦争に持ち込む「ツール」です。

これまで、周りの大人全員とお友達にも相談しなくては買えなかった高価なおもちゃを、お年玉を何十年分も前借りして(前借りの了承も得ないで)買えちゃうわけです。
だから、この2つを同時成立させたことには、彼らなりの「意味付け」があると推察します。


まだわたしは、まだうちの子は、まだ我が家は、大丈夫だと思っているならば、一度下の文章を読んでいただきたい。

らんきーブログ 』のぶいっちゃんのエントリー から孫引きさせていただきます。


ナチスが共産主義者を弾圧した時

私は不安に駆られたが自分は共産主義者でなかったので何の行動も起こさなかった


その次 ナチスは社会主義者を弾圧した 

私はさらに不安を感じたが自分は社会主義者ではないので何の抗議もしなかった


それからナチスは学生、新聞、ユダヤ人と順次弾圧の輪を 広げていき、

そのたびに私の不安は増大したがそれでも私は行動に出なかった


ある日ついにナチスは教会を弾圧してきた 

そして私は牧師だった だから行動に立ち上がったがその時はすべてがあまりにも遅かった


丸山真男著 『現代政治の思想と行動』のドイツのマルチン=ニーメラー牧師の告白


【今日の集会】
・参加人数: 2500人 子ども~80代まで

・マスコミ取材: あり(上空ヘリコプター含む)

・警察官の皆様: 「車道に出ないで下さい!」「歩いてる人!のぼりを下げてください!」をしつこく連呼

・写真: わたしは取れず(呆然としてました)。しかし多くの方々がデジカメとビデオ撮影されていた


まず、よびかけ人から、この4年間のことを話されたとき、目が熱くなり始めて、学生さんや、ハンガーストライキの方のお話、学生さんの力強く聡明なお話の頃から、もう涙が出て止まらなくなりました。


弁護士の方や野党議員さんから、これは、基本法であるうえに、現行憲法とは根本的に異なる自民党新憲法草案に沿っており、違憲立法 であることが明確化されました。であれば、やはり無効を訴えたい。

内容に対しても、当然ながら弁護士さんの95%が反対だそうです。よし!
(参考)日弁連の『教育基本法改正案 このままでは反対です


野党が内閣不信任案で大同団結できなかったことの残念さを社民党福島党首が訴えていた。

また、内閣不信任案の採決で、ひどいヤジや、せせら笑いすらあったという、つまりは規範の低さも伝えられた。

わたしも不信任案推進のFAXも書いたし、残念。

与党の対応は昔からだが頭にくる。不信任案を出すこと=マヌケ、という演出を狙っているでしょうから。

教育進行基本計画、指導要領など、下位法への展開も怖い(罰則規定を設けられたらより一層危険だ)。


参院選にあたっては、なんとか野党共闘の輪を作っていただけるためのお手伝いをしたい。

小さなことでも、できることから。


同じく社民党からは保坂議員と辻本議員のお話も、また共産党の方も、みなさんとても分かりやすい。

さらに家庭教育と地域の連携という名の下に、国家の思う教育が家庭に土足で入り込むことが懸念されると。

自民党の中にも基本法改悪に賛成の議員さんばかりではないそうです。

・・・でもその反対には深謀遠慮があるはずなのに、組織の力学で賛成票を投じざるを得ないのだろうか。

抜けて野党に降りてこられませんか?と(素人ながら)お誘い申し上げたくなるけど、ひょっとして先日の復党宣誓書の際にあったように、「そうした場合は議員辞職する」という念書でも取られているのでしょうか??


続いて、教職員組合の方の「民主主義の中で多数決で決めてはいけないことがある」というお話も印象に残る。

まずは、真実が何かを多数決で採決してはいけない、権力者により明日から月と太陽が逆になってよいはずがない、と。

おっしゃるとおりです。だけどその月と太陽の差し替えが白昼堂々となされた。

国民の代表者としての国会議員が民主主義的な多数決によって決めなかえれば立憲国家と言えない、というタワケタ 強弁が伊吹氏他から「繰り返し繰り返し」出されたのですが、目ざとい中学生ですらも知っているであろう多数決の適用理念くらい知っておいてほしい。


民主主義 (Wikipedia)からの引用:


・・・単純な多数決と混同されることが多いが、単純な多数決では、単に多数であることをもって、その結論が正当であるとの根拠とするものであるが、民主主義として把握する場合には、最終的には多数決によるとしても、その意思決定の前提として多様な意見を持つ者同士の互譲をも含む理性的対話が存在することをもって正当とする点で異なると主張される。

いずれにしても、今回は戦って負けたのではなく、本当の世論というものがわたし達の後ろにはあって、そことまっとうに協調できれば、わたし達が長期的な優位にある、というお話は今日も挙げられて、負け惜しみ感なくしてそれには強く御意。


シュプレヒコールでは、

・教育基本法強行採決を許さないぞー

・われわれは絶対許さないぞー

・愛国心を強要するなー

・行政の不当な支配を許さないぞー

・教え子を戦場に送らないぞー

・安倍内閣を許さないぞー

・内閣総辞職だー

・アベがきらいだー


と枯れた声を絞りました。

帰路の電車は、呼びかけ人の三宅先生と、千葉大の学生さんと、途中まであつかましくもご一緒させていただきました。

ありがとうございました。

東京と地方でのイベントの感触の違い(東京以外では、少なくともビラを配ると「何だろう」という人としての傾聴の反応があるけれど、東京は・・・ということ)もついてもお聞きし、共謀罪集会などと同じ反応ですね、などなど。


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基本法については、違憲もさることながら、民主主義の履き違えについて伊吹大臣などの方法論に限らず、それをゆるす与党にも責任が所在しますことがはっきりしました。

ここで一気呵成に安倍政権支持率を20%代にまで一気に落としたい。


また、自由な教育と、「理性的な討議」がなされる国会をなんとしても取り戻したい。

そのために、リアルなご近所さん、ユニオンや法曹界の方々、先生方ともより強く連携していきたい。

どうやって、というところが難しいことは言われずとも分かっているけれど、こうして考え始めないと始まらない。


間に合いたい、と思います。


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