Traditional + 【vol.1】 現代に生きる日本の伝統楽器
平成24年9月9日(日)青山スパイラルホールにて開催された
和の魅力発見シリーズ Traditional +(トラディショナルプラス)【vol.1】
現代に生きる日本の伝統楽器 に 行ってきました。
和の魅力発見シリーズ Traditional +(トラディショナルプラス)【vol.1】
現代に生きる日本の伝統楽器 のイベント内では
箏 =西陽子さん
琵琶= 中村鶴城(なかむらかくじょう)さん
笙(しょう)=東野珠実さん
三名による伝統楽器のデモンストレーションや
坂本龍一さんのインタビュー映像が紹介されました。
普段、和食屋さんなどで漠然と伝統楽器の演奏を聞く事はあっても
箏・琵琶・笙の三種類の楽器の演奏を一度に聴く機会は
今までに一度もありませんでした。
別々のジャンルで確立された伝統楽器を
三種類一度に演奏するのは極めて稀なことなのだそう。
和の魅力発見シリーズ Traditional +(トラディショナルプラス)【vol.1】
現代に生きる日本の伝統楽器 で演奏された楽曲は
● 箏=六段・青森蛙・植物文様第十一集
● 琵琶=《空海》より上段「嵐の海へ」
● 笙=調子・two³
六段以外は初めて聞く曲ばかりでしたが
伝統楽器の演奏というよりも
聞き方によっては、現代楽器のような音色に聞こえる楽曲を
あえて選曲しているように感じたのは、わたしだけ???
琴の演奏は時折、優しいハープの音色にも聞こえ
琵琶の演奏は、激しくかき鳴らすロックミュージシャンのようにも見え
笙は、ブルースハープのようにずっしり心に響き渡るような演奏にも聞こえたのでした。
個々の演奏を聴きながら
私が思ったのは
何事も型にはまっては想像力が乏しくなるなと。
笙の演奏曲 【two³】では
作曲家 ジョン・ケージーの未発表映像【ワン・イレブン】も公開されたのですが
これがまた、難解な言うか、想像力を掻き立てられる映像でして。
途中で坂本龍一さんの「日本の伝統楽器を語る」というお題の映像も流れたのですが
人間の英知の結晶ともいえる伝統楽器三種類が
いまだ出会ったことの無いアンサンブルを奏でて
音として分かち合っていくプロセスがとても楽しみと言っていました。
東野珠実さん×中村鶴城さん×西陽子さん
スカイプにて出演した鳥養潮さんによるトークショーの後
今回の最大の目玉でもある
鳥養潮さんによる作曲
SONORE SONORE for SHOU,Koto,Biwa
(笙、箏、琵琶のための新作)の合奏がありました。
この演奏を聴きながらつくづく実感したのは
伝統楽器の演奏というテクニックやアレンジなどのベースはしっかりしていながらも
コンテンポラリーミュージックと言う異色な演奏をしても
楽器は音色を選ばないなと。
三人の演奏が一つの呼吸に合致したときに
奏でられる演奏は
何とも言いがたい想像を超えた音に変化していきます。
きっと、私の根源には
脈々と日本人の血が流れていて
遺伝子的に伝統楽器の音色をどこか懐かしく聞き取れるようになっているのかも。
鳥養潮さんによる笙、箏、琵琶のための新作は
まるで宇宙と言う揺りかごの中に
自分が漂っているイメージすら想像できる壮大な楽曲でした。
今回の
和の魅力発見シリーズ Traditional +(トラディショナルプラス)【vol.1】
現代に生きる日本の伝統楽器
も含めた
東京発・伝統WA感動
のプログラムは
今後も色々と実施されるみたいです。
10月11日(木)には
「三弦 海を越えて ―アジアから日本へ―」の公演が開催されます。
http://www.dento-wa.jp/schedule/schedule02.html
東京発・伝統WA感動
に関しての詳細はこちら。
→ http://ameblo.jp/garaponnmania/entry-11348552087.html
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