坂東三津五郎がひもとく 【日本舞踊】 | みずブロ

坂東三津五郎がひもとく 【日本舞踊】





夏休みに入って

美術館や博物館などの施設では

いろんなワークショップが行なわれていて

こどもだけではなく、おとなのワタシでも

とっても参加してみたいイベントが目白押しだったりします。



で、早速 

東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団)主催の

東京発・伝統WA感動 という事業の一環として実施している

坂東三津五郎がひもとく“日本舞踊” というイベントに行ってきました。



会場は両国国技館の隣にある江戸東京博物館。


坂東三津五郎がひもとく 【日本舞踊】


江戸東京博物館は

興味深い企画展があるとちょくちょく行ってはいるのですが

いつも会場内で足を運ぶのが、館内に展示されている大きな熊手。



坂東三津五郎がひもとく 【日本舞踊】

この熊手を見ながら

心の中で「縁起が良いことがたくさんありますように。」と願うのです。



坂東三津五郎がひもとく“日本舞踊” の会場は

この熊手がある真正面の江戸東京博物館大ホール。

坂東三津五郎がひもとく 【日本舞踊】


東京発・伝統WA感動

日本の伝統芸能・文化の普及と発信、次世代への継承を目的としているので

普段はなかなか見ることの出来ない伝統芸能の裏側を

著名な方々から直接レクチャーしてもらえるの。



坂東三津五郎がひもとく“日本舞踊” のタイトルのとおり

解説は坂東三津五郎さんが担当。


坂東三津五郎がひもとく 【日本舞踊】



イベント中の撮影はもちろん出来なかったのですが

流れとしては

日本舞踊の「雨の五郎」の衣裳つけからお化粧方法を

坂東八大(やひろ)さんが舞台上で行ないながら

坂東三津五郎さんが詳しく解説してくださいました。



歌舞伎のお化粧なんて

普段は見ることが出来ないし

ましてや、隈取りの意味なんて全く分からなかったんだけど

ちょっとした色味やラインの引き方で

配役のイメージがガラッと変わったりします。


顔を白く塗るときや眉毛を消すときに

お相撲さんが髪の毛に使う鬢付け油(びんつけあぶら)を使っていたり

知っていそうで知らなかった歌舞伎の世界観を知る事が出来ました。



「雨の五郎」の主人公の五郎さんの衣裳なんて

肉襦袢着て、羽織つけて、帯締めて

着付けを担当している方も本当に肉体労働。

そして、役者さんも演技中に重たい衣装を着ながら踊るワケで

ひととおりお芝居をしただけで、ものすごくダイエットできそうな感じ。



坂東三津五郎さん曰く

江戸時代と現代を比較すると

確実に今は、感性が鈍っているって言ってた。

自然を愛しむ気持ちや、感情の表わし方が乏しいって。



普通に生活していれば、たいしたことのないことも

日本舞踊ではオーバーアクションにしなくちゃならなくて

物に無いものも、ゼスチャーで表現しなくちゃいけない。


自分が演じながら見えるものが

客席に伝わっていけたら、それは名人芸の域って言ってたのが印象的でした。



坂東三津五郎がひもとく 【日本舞踊】


第二部は

大和屋のお家芸でもある 清元「流星」の踊りのツボの解説。

流星は織姫と彦星の七夕のお話。

衣装もちょっとチャイナ服っぽい感じでした。


登場人物は タイトルの「流星」と

織姫と彦星のおうちの隣に住んでいる

雷の夫婦子どもファミリーと近所の雷のおばあさん。(笑)


全部で四役を一人で演じます。



この流星のすごいところは

演者さんが1人で配役を

登場人物それぞれの雷のツノと、声と仕草で演じ分けちゃうの。



多分、わたしはいきなり清元「流星」を観たとしても

良く分かっていなかったと思うので

この解説を聞いてとっても良かったと思うし

改めて清元「流星」の全幕をしっかり観てみたいと思っちゃった。




歌舞伎って意外と簡単そうで奥深いし

でも、何も知識がなかったとしても

思っていたよりも敷居が高くない興行だと改めて思ったよ。



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東京発・伝統WA感動 では

定期的にイベントが行なわれているみたいなのですが

今度ワタシが見てみたいと思っているのは

10月11日(木)に開催される

三弦 海を越えて ―アジアから日本へ― というプログラム。

とても内容が充実していて初心者にも分かりやすい内容なのに
チケット代金もとっても安価なので
日本の伝統芸能に興味のある方は是非チェックして欲しいイベントだと思います。



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