来月4月3日金曜日は、日進市にぎわい交流館にて『めぐみ音 4周年記念 ランチコンサート 」を開催します。

コロナウィルスの影響でもしかしたら開催できない可能性もあるのでちょっと心配していますが、、、


 
思い返せば、めぐみ音の活動は4年前にこのにぎわい交流館にて、2ヶ月前に集まった歌は初心者の4人のメンバーと、ピアノ、バイオリンをやっていたメンバー、そしてプロギタリストの臼井さんの7人から始めました。
 
伴奏はプロややっているメンバーがいたので、そこそこでしたが、歌は、、、、
 
でも、私はステージに立って歌うこと、話すことがガンという病になったとき、とても大切だと思い、この活動をスタートしたのでした。
 
その時の動画です。

 
そんな私の無茶に付き合ってコンサートに出てくれたメンバーがいたからこそ、今のめぐみ音があります。
 
そして当時のメンバーのほとんどは雲の上で、今の活動を見守ってくれています。
 
だから、私はこの周年のコンサートはそんなメンバーに感謝の気持ちを伝えたくて、毎年必ず開催しようと思っています。
 
もし、このコンサートをやめるとしたら、それはめぐみ音の活動をやめるとき、だとも思っています。
 
そんな記念コンサートは4月3日(金)12時から、日進市にぎわい交流館にて開催しますので、ぜひめぐみの歌を聞きに来てくださいね!
 
今日はそんな4年前を振り返って、私がどうしてめぐみ音でこのような活動を始めようと思ったかを書こうと思います。
 
私はここまで15年近くがん患者会の活動にかかわり、「生き方を変えればがんは治る!」ということを提唱してきました。
 
しかしガンになってら5年位の頃「生き方を変える」と一言で言っても、なかなか人は生き方を変えることはできないという壁にぶち当たったことで、当時患者会会長として在籍していた患者会を辞めました。
 
そこからは、患者さんと寄り添って少人数で私が思っている生き方を講座や講演などで話してきましたが、やっぱりそれでも一歩踏み出せる人は少ないという事がわかりました。
 
どうしてなのだろうか?と振り返ってみました。
 
そこでできた答えは「人が変わるには、自分を表現できる場が必要」だという事でした。
 
自分を振り返ってみた時、今のようになるきっかけは、ガンの患者学研究所の定例会や別の団体の大会で体験発表したことなのです。
 
当時はまだ不安もあり、自分のやっていることにも全然自信はなかったのですが、たくさんの人の前で緊張しながら話したことが、聞いた人から感動した、元気が出たといってくれたことが、とっても嬉しく、これで良いのだと力が湧いてきました。
 
しかし話すという事はなかなか簡単にできることではありません。
 
その理由は自分を表に出して表現するということは経験がない人には苦痛になってしまうからです。
 
だったら、「話す」ことの少し手前の「歌う」という事だったらどうだろうか?と思いました。
 
話すことは苦手な人はたくさんいますが、歌うことはカラオケボックスやJPOPなどが普及した現在はごく身近に音楽はあります。
 
しかし、私のように歌がへたくそで苦手意識を持った人は結構いるので、みんなで歌えば何とかなるような気がしました。
 
私も一人で人前で歌うことは嫌ですが、たくさんの中の一人だったらやってみてもいいかなぁと思えましたから。
 
そんなことから「音楽をやりたいなぁ」と思っていたのですが、自分が音楽は苦手だったので流石の私も一歩踏む出すことはできませんでした。
 
そんな時、プロのジャズミュージシャンの臼井さんが何度か講座にきてくれたことがきっかけで、ダメもとで以前からの音楽で患者さんを元気にしたいという事をお話してお願いをしたところ快く引き受けてくれたことがめぐみ音を始めるきっかけになったのです。
 
私が音楽活動を始めたのは、めぐみの会の患者さんに元気になってほしいという事はもちろんですが、以前の私のように自分の思っていることを表に出すという経験値を自然に増やす場を提供したかったからなのです。
 
楽しく歌うことも大切ですが、それでは単なる楽しみで自分が変わるまではいきません。
 
いくらカラオケボックスで歌っていても、それは欲求のはけ口は自己満足の世界で終わってしまうのではないか?と思ってのです。
 
やっぱり人が変わるのは以前の私のように発表する場が必要だ!という事で楽しく歌うだけではなく、コンサート活動をしようと思いました。
 
そこでせっかちな私は、始めたばかりのめぐみ音でしたが無謀にも3か月後にコンサートを決めました。
 
たぶんそれはメンバーもとてもプレッシャーになったと思います。
 
しかしそれは目標ともなり、一人ではないという事で無事クリアできたのでした。
 
そこまでは私自身ひやひやもので「初めて2,3か月で本当にコンサートなどできるのだろうか?」という不安でいっぱいでした。
 
あとは信じるしかありません。
 
根拠はまったくありませんでしたが、私はできると信じて練習をした結果、素晴らしい形になったのです。
 
場の力ってすごいもので、私の力なんて及ばないと思いました。
 
そして1回目のコンサートをするにあたって、私の音楽活動に対する思いを書いてマスコミに
流したところ、思いもよらず4大紙のうち3つの新聞と東海テレビまでが取材に来てくれたのです。
 
どうしてこんなにマスコミが来てくれるのだろうか?と考えた時、一つの答えが出ました。
 
この活動は最初は歌う事で患者さんたちが元気になれることを目指して始めたのですが、それは今後たくさんの患者さんへの希望の橋渡しになることなのだと確信したのです。
 
そして、2回目のコンサートでは歌うメンバーも聞く人にも明るい色が視覚から入ればより明るくなれるのではと思いコンサートに間に合うように、同じデザインで明るい現原色系の色のTシャツを作りました。
 
作った理由は、視覚から入る色の心に与える影響は、私が大きな手術をして病室にいたとき、友人知人からいただいたカラフルな折り紙で折った千羽鶴が真っ暗闇だった自分が希望を見出すきっかけをくれたことを思い出したからです。
 
頭で元気になろうと考えてもなかなか元気になることはできないことは自分の入院生活で痛いほどよくわかっていました。
 
しかし5感から入ってくるもには自然になんらかのエネルギーを与えてくれるという事が千羽鶴のおかげで分かっていたので、めぐみ音でも歌うメンバーや聞く人を元気づけるために色の
 
Tシャツを作ることにしたのです。
 
 
その結果は?
 
当日体調が悪くてこれなかったメンバーも同じTシャツを着ることで繋がっているという感覚を持つことができ、歌うメンバーもめぐみ音として仲間と一緒に歌えることの喜びやつながりを感じることができたようです。
 
 
そんなメンバーの姿を見て、次のステップとして自分を語ってみたらどうかと思い実行しました。
 
そこでびっくりしたのは、2回のコンサートでメンバーのいう事が大きく変わってきているという事でした。
 
私がこれまで講座やイベントなどで言ってっ来たことを、メンバーが自分の声として口に出してくれるのです。
 
これこそが私が求めていた場の力だと気づきました。
 
自信や元気があるから話したり歌ったりするとではなく、話したり歌ったりする場がありそれを体験すれば自信や元気、そして希望は自ずと湧いてくるということがわかりました。
 
それを皆さんにも、多くの患者さんにも知ってもらいたいと思い、それができる場を作ろうと思ったことがめぐみ音を作るきっかけでした。
 
ここまで書いたことは、私の経験測であって何の根拠もないことです。
 
人前で歌う、体験や思ていることを話すというアウトプットが大きな自信と希望を生み出すということは、あくまで私の仮説であって本当かどうかはわからないこと。
 
めぐみ音メンバーの皆さんには大変申し訳ありませんが、その根拠作りは僕にはできないので、場を作り皆さんがそれを実証してほしいという私の自分勝手な取り組みなのです。
 
しかし、私はそれは間違ってはないと思っていますし、今のメンバーの皆さんを見ているとそれは確信に近いものになっていますのて、本当に感謝しています。
 
めぐみの会は患者さん同士が、学びあい、支えあい、高めあう事で、がんになっても明るく楽しく幸せに生きることを目的としています、
 
それはめぐみの会の会員や自分が楽しめればいいという範囲ではなく、患者さん同士がお互いにアウトプットしてインプットもできるという場を作ることで成立するものだと思うのです。
 
もし私が思う事が間違っていなければ、きっとこの活動は奇跡はたくさん生まれるような気がしてワクワクしています。
 
これも好意だけの無償で「めぐみ音」のリーダとして指導いただけている臼井さんや、まだまだ自信がないのに私に引っ張り出されて歌い話してくれているメンバーの皆さんのおかげと感謝しています。
 
奇跡を作るのは私ではなく、患者さんが支えあい高めあうことで発生するエネルギーなのです。
 
今のめぐみ音を見ていると、それは足し算ではなく掛け算となり大きく広がっていくことは間違いないということが自信をもって言えます。
 
こんな大きなことを書いちゃうとめぐみ音メンバーはちょっと負担になっちゃうかな(笑)
 
でも、大丈夫!
 
めぐみ音はひとりではなく、仲間と一緒だから。
 
音楽と同じように音が重なることで共鳴して美しい波長を生み出すのです。