東北には新しい発見と驚きがある。


…とは、ねこぜがいつも思っていることですが、

今日、行ってきた展覧会にも、
そんなコトバを見つけてうれしくなりました!


行ってきたのは、
三宅一生さん監修 「東北の底力、心と光。」展です!

$ねこぜの東京・青森

六本木・ミッドタウンのギャラリー
「21_21 DESIGN SIGHT」です。読み方わかんない…





関係ないのに気になってしまう窓掃除のにいさんたち。がんばって!


ここです。



ここからさきは撮影禁止なので
残念ながら写真がありません。


シャレオツなギャラリーなので、
ねこぜは今まで行ったことなかったけど、
地下に降りると思ってたより広くて展示もすごくいいっ!!


地下では、
青森県の「ねぶた祭り」、
秋田県の「竿燈(かんとう)祭り」、
宮城県の「仙台七夕まつり」など、
東北各地の祭りの様子を映像で紹介していました。

東京のオサレ(おしゃれ)タウンでねぶたのお囃子を聞くことになるなんて…!
なんだかテンションあがりますネ!(笑)


飾られているのは、

山形の草木染め
宮城のプリーツ
岩手のホームスパン
青森の裂織、こぎん刺し…

などなど、
東北の風土に根差した数々の素材と技術。

それを生かした三宅一生さんの服
も展示されていてとてもおもしろかったです!

(どれも斬新すぎて、東北の人がコシ抜かさないか気になりますが…笑)

実際にみてみると
東北にはすごい技術があるんだなー!


東北の技術を収集するんじゃなく、
未来に生かすことが今回のテーマ。

1週間だけの展示ですが、
会期中は、トークイベントや詩の朗読なども充実しています!
実際にものづくりに携わっている方のお話がきけるのがうれしい!


きのうは、
こんな
トークショーがありました!


ねこぜの東京・青森


お話ししてくれたのは、
南部裂織保存会 裂織教室指導者の
澤頭ユミ子さん、

そして、
十和田市現代美術館 特任館長の
小林ベイカー央子さんのおふたり。

裂織(さきおり)は、裂いた布を織ってつくる方法。
衣料が貴重だった江戸時代に、着古した着物や布を再生する機織りの一技法として生み出されました。

ねこぜの東京・青森

ねこぜの東京・青森

↑裂織(さきおり)

***

南部裂織保存会は、1975年7月7日七夕(棚機)の日、故菅野暎子によって創立。
青森県南部地方の農家から、古い地機(じばた)100台を収集。
先人の遺した手技の伝承普及に努める。
貧しさから生まれた裂き織りを、文化・芸術・教育・産業に高めようと、活動を続けている。
現在会員は220名。青森県伝統工芸士澤頭ユミ子が創立者の理想「和み」を継承。
会のモットーは『暮らしに創る喜びを、手仕事の温もりをいつまでも』。

(引用)

***


南部裂織保存会ってはじめてききましたが、
十和田市の道の駅に工房(南部裂織の里)があるんですね!
http://www.sakiori.jp/

平日の昼間なのに、定員80名の席はうまっていました。

南部裂織保存会の方や関係者の方も多かったのかもしれませんが、
デザイナーらしき年配の女性や、学生さんも来てましたよ!

お話の内容は、
裂織の説明、南部裂織保存会裂織教室がどうしてはじまったのかや、
今の利用方法などをお話ししてくれました!

南部裂織保存会創始者、故菅野暎子さんが母方の叔母という小林さん。
思い出話にはジーンときました。



トークショーのあと、
澤頭さんによる機織りの実演もあって、
機織りの機械を使うのって、はじめてみました!

腰を布でつないで機械と一体化して織っていく姿は、
人が体から糸を出してつくってるようで、なんともけなげに見えます!
つるの恩返しみたい…!


東北が好きな方には
ぜひ見ていただきたい展示です!

行ってみてちょ!


■特別企画「東北の底力、心と光。 「衣」、三宅一生。」
会期 7月26日(火)から31日(日)までの6日間。
開館時間 11時~20時。入場無料。
会場 21_21 DESIGN SIGHT(東京ミッドタウン・ガーデン内)
〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-6 tel. 03-3475-2121
http://www.2121designsight.jp/



ねこぜの東京・青森