実は、ちょっとだけ色が違うんです。 | 新田鉄人「久慈だョ!全員集合」

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難病と闘いながらピンの鉄道芸人、その他で活動する、元本物の鉄道の駅員と電気部、さらに保線の経験を持つ、新田鉄人のブログへようこそ!岩手県久慈市公認、北三陸久慈市ふるさと大使。潜水士の資格取得済。


長野オリンピック開催に合わせて開業した、長野新幹線。これに際して専用のE2系新幹線が登場、それまで在来線で上野と長野方面を結んでいた、特急「あさま」号の名前を引き継ぎました。
長野新幹線は、きつい勾配が続くなどの線路条件が厳しく、またJR東日本の新幹線は、この地方の家庭用コンセントと同じ50Hzの周波数(1秒間にプラスとマイナスが入れ替わる回数)の電気を使っていますが、長野新幹線だけは一部区間で西日本と同じ60Hzになるなど制約があるため、専用の車両が用いられています。臨時運用でごくまれに違う車両も入りますが、これに合った改造を施工したものに限られます。

E2系は、長野新幹線用の他に東北新幹線用も存在します。それぞれの編成には編成番号というものがあり、頭にNがつくのが長野新幹線用、Jがつくものは東北新幹線用です。東北新幹線用は「はやて」や「やまびこ」、そして「なすの」にも使用されていますが、長野新幹線用か東北新幹線用か、ちょっとした帯の色の違いで見分けることができます。
ちょっと写真を見分けてみて下さい。上が長野新幹線用なのですが、帯の色は赤、下は東北新幹線用ですが、ピンクの帯を巻いています。東北新幹線用は、東北の木々の花、つつじをイメージして、ピンクの帯に変更されているのです。
これを知っていれば、ホームに停まっているE2系を、また鉄道博物館など通過するシーンでも、さらに新幹線と併走する埼京線の電車の中からでも、一瞬でどちらの新幹線か見分けることができるのです。