脂肪細胞と肥満の関係って? | 過食・お菓子依存でもやせる!リバウンドしない本物のダイエット

脂肪細胞と肥満の関係って?

先日、お会いした方から

「脂肪細胞って増えたら減らないんですよね?
 だから子供の頃から太っているとなかなか痩せられないんですよね?」

と聞かれました。

これは、結果的に言うと半分は合っていますが、半分は間違っています。


『脂肪細胞は減らない』

という点は合っているのですが、脂肪細胞自体は単に脂肪を蓄えるための「袋」みたいなものです。

この脂肪を蓄える袋は確かに子供の頃に数は決まり、その後増えることはあっても減ることはありません。


しかし脂肪細胞の数だけで、肥満かどうかが決まるわけではありません。

脂肪細胞がたくさんあっても、それだけで太るわけではないのです。


要は袋に『脂肪』を入れさせなければ太ったことにはなりません。

だから脂肪細胞が多くても、食事を改善したり・体を動かすダイエットをすれば脂肪細胞の袋に入っている「脂肪」を排出し減らすことができます。


また脂肪細胞は、以前は幼児期・思春期以降は増えないと言われておりましたが、最近の研究では成人期でも「脂肪」を現存の脂肪細胞で蓄え切れなくなると、自分で新たに脂肪細胞を生成し蓄える働きがあることが分かりました。

つまり脂肪細胞は成人になっても増えるのです。

だから脂肪を溜めこむような食生活を送っていればいずれにせよ太るのは当然です。


ところで脂肪細胞には2種類存在します。


今まで説明したのは全て『白色脂肪細胞』という

『脂肪を貯め込むための脂肪細胞』の話です。


このほかに『褐色脂肪細胞』という

『脂肪を分解するための脂肪細胞』があります。


これは幼児期には体全般に分布していたものです。

赤ちゃんの体温が高いのもこの褐色脂肪細胞による影響が大きく関わっています。

赤ちゃんは自分で衣服や窓を開けたり閉めたりという体温調節ができなかったり、免疫機能がまだ未発達ののために、この褐色脂肪細胞によって、自分で体温を上げて外部からの雑菌から身を守るのです。

成人になると、次第にこの褐色脂肪細胞の数は減り、最後は

『首の後ろ』・『肩甲骨の間』・『わきの下』に残るのみとなります。


余談ですが、寒い時にこれらの個所を使い捨てカイロなどで温めると体全体の体温が上がり体全体が温かくなります。

これも褐色脂肪細胞のおかげです。


今のところ成人になってからこの褐色脂肪細胞が増えるという事はないとされていますが、

『首の後ろ』・『肩甲骨の間』・『わきの下』などを刺激するマッサージやストレッチを行なうと

体全体の血流が促進され、冷え性などを改善し、基礎代謝を上げてダイエットにも効果的に進めることができます。