一切れのパン
今回は長いです・・・(笑)
たぶん中学の教科書に載っていた話だったかと思います。
ストーリーはこちらを参照。
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Sakura/4493/hitokire.html
読む時間のない人に簡単に説明します。
======================
時は第2次世界大戦真っ只中のハンガリー。
そこで働く一人のルーマニア人の水夫が突然ナチスドイツに逮捕されます。
そこから収容所に輸送されるまでの間に、列車が空襲で足止めを食っている間に彼は脱走します。
その時に一緒に居合わせた老人か小さいハンカチの包みをもらいます。
その老人はこう言います。
「この中には、パンが一切れ入っています。何かのお役に立つでしょう」
そして・・・
「あなたに一つだけ忠告しておきましょう。そのパンは直ぐに食べず、できるだけ長く保存するようになさい。パン一切れ持っていると思うと、ずっと我慢強くなるもんです。まだこの先、あなたはどこで食べ物にありつけるか分らないんだから。そして、ハンカチに包んだまま持っていなさい。その方が食べようという誘惑に駆られなくてすむ。私も今まで、そうやって持って来たのです」
つまり、このパンはできるだけ食べずに、最後の希望として持っていなさいという事ですね。
そして、彼は脱走し幾多の危機に遭遇します。
そして逮捕以来何日も飲まず食わずで逃走しているため、飢えと渇きで何度も倒れそうになりながらも、彼は「あの老人もこうして持ち続けて来たものを私に授けてくれたのだから」と言い聞かせ、必死に飢えと乾きをこらえながらパンを食べずに逃げ続けます。
そして、幾多のピンチを乗り越えルーマニアの自宅に逃げ帰れた彼が、妻の作っている料理の匂いの中で、そのパンが入っているハンカチの包みを開けると・・・
中に入っていたのは1片の木でした。
彼は自分を勇気付け、支えてくれたこの1個の木片を見ながら、これをくれた老人に深く感謝するのです。
======================
簡単に言うとこんなストーリーです。
なぜこれを自分のブログに引用したか?これとダイエットがどう関係するのか?
これを読んでいる人には不思議に思う人もいるかもしれません。
実はこれと同じ原理をダイエットに応用するとすごくいいと思います。
と言うのは、人間は「ダイエットしよう!」と決めると、そのとたんにすごく食欲が旺盛になります。
これは「食べちゃいけない!」と自分に言い聞かせることによって、自分の意識が皮肉なことに「食べること」に集中されてしまいます。
その結果食べ物の情報などに敏感になったり空腹感がより強く感じるようになります。
本来、人間は栄養が足りなくなって血液中の糖質濃度が下がる(血糖値が下がる)ことによって空腹感と言うのは生まれます。
しかし知能の発達した人間は、血糖値が下がらずとも食欲を感じる時があります。
それは「12時になったから」、「美味しい匂いが漂ってきた」、「テレビで美味しそうな料理の映像が流れてきた」などの情報により、本来は空腹ではないのに空腹を感じてしまい無性にお菓子が食べたくなったりします。
これを「認知性食欲」と呼びます。
(これに対して血糖値が下がることによる自然な食欲を「代謝性食欲」と呼びます)
実はダイエットを行うことによって意識が「食欲」に集中してしまうため、ダイエットを決意する前よりもこの「認知性食欲」が上がってしまうと言う皮肉な結果になります。
だからこそ、ガマンすればするほどこの認知性食欲が大きくなってしまい、ついにはガマンしきれずに、ドカ食いしてしまいます。
するとガマンし切れなかった自分が許せなくなって、そのストレスからヤケ食いに走り、最後は「もういいや!」とダイエットを諦めるという状態になります。
ですから、ダイエットに挫折する理由は根性が無いわけでも人一倍食欲があるわけでも無いのです。
人一倍「ダイエットに成功したい!」と思えば思うほど認知性食欲が大きくなって、同時に「食べたい」と思う衝動も大きくしてしまうのです。
この「負の連鎖」を断ち切るためにはどうするか?
それを考えてきましたが、その一つの結論が、今回の「一切れのパン」です。
つまり
「これがあるから、今はもうちょっと耐えよう」
と思うような物を持っていれば、一過性の空腹感をしのげるのではないかと思いました。
もちろん私たちは1切れの木片を持って、それを希望に頑張ることは不可能です。
そこで私が実践しているのは、小さなチロルチョコやアルファベットチョコを机の中に入れておきます。
そしてこれを食べるときは、必ず午後3時以降で空腹感を感じてからと決めています。
午後3時以降で空腹感を感じたら、おもむろにコーヒーを入れてアルファベットチョコを1粒食べながらコーヒーを飲みます。
つまりこれをおやつにしているのです。
だから午後2時半頃にお腹が空いても、そこは「3時までがまん」と考えて、3時以降にずらします。この時間もできる限り4時や5時など遅い時間にします。
そうすれば夕飯までの時間が短くなるので、夕飯前に空腹感を感じることが少なくなります。
まあ、「一切れのパン」の主人公の体験からするとひどくレベルの低いことですが、こんな風に認知性食欲を抑え込むのも一つの方法だと思います。
やっぱ、なっがいなあ~(笑)
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メルマガ「キモチからダイエット!」 よろしく!
⇒ http://www.mag2.com/m/0001100142.html
たぶん中学の教科書に載っていた話だったかと思います。
ストーリーはこちらを参照。
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Sakura/4493/hitokire.html
読む時間のない人に簡単に説明します。
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時は第2次世界大戦真っ只中のハンガリー。
そこで働く一人のルーマニア人の水夫が突然ナチスドイツに逮捕されます。
そこから収容所に輸送されるまでの間に、列車が空襲で足止めを食っている間に彼は脱走します。
その時に一緒に居合わせた老人か小さいハンカチの包みをもらいます。
その老人はこう言います。
「この中には、パンが一切れ入っています。何かのお役に立つでしょう」
そして・・・
「あなたに一つだけ忠告しておきましょう。そのパンは直ぐに食べず、できるだけ長く保存するようになさい。パン一切れ持っていると思うと、ずっと我慢強くなるもんです。まだこの先、あなたはどこで食べ物にありつけるか分らないんだから。そして、ハンカチに包んだまま持っていなさい。その方が食べようという誘惑に駆られなくてすむ。私も今まで、そうやって持って来たのです」
つまり、このパンはできるだけ食べずに、最後の希望として持っていなさいという事ですね。
そして、彼は脱走し幾多の危機に遭遇します。
そして逮捕以来何日も飲まず食わずで逃走しているため、飢えと渇きで何度も倒れそうになりながらも、彼は「あの老人もこうして持ち続けて来たものを私に授けてくれたのだから」と言い聞かせ、必死に飢えと乾きをこらえながらパンを食べずに逃げ続けます。
そして、幾多のピンチを乗り越えルーマニアの自宅に逃げ帰れた彼が、妻の作っている料理の匂いの中で、そのパンが入っているハンカチの包みを開けると・・・
中に入っていたのは1片の木でした。
彼は自分を勇気付け、支えてくれたこの1個の木片を見ながら、これをくれた老人に深く感謝するのです。
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簡単に言うとこんなストーリーです。
なぜこれを自分のブログに引用したか?これとダイエットがどう関係するのか?
これを読んでいる人には不思議に思う人もいるかもしれません。
実はこれと同じ原理をダイエットに応用するとすごくいいと思います。
と言うのは、人間は「ダイエットしよう!」と決めると、そのとたんにすごく食欲が旺盛になります。
これは「食べちゃいけない!」と自分に言い聞かせることによって、自分の意識が皮肉なことに「食べること」に集中されてしまいます。
その結果食べ物の情報などに敏感になったり空腹感がより強く感じるようになります。
本来、人間は栄養が足りなくなって血液中の糖質濃度が下がる(血糖値が下がる)ことによって空腹感と言うのは生まれます。
しかし知能の発達した人間は、血糖値が下がらずとも食欲を感じる時があります。
それは「12時になったから」、「美味しい匂いが漂ってきた」、「テレビで美味しそうな料理の映像が流れてきた」などの情報により、本来は空腹ではないのに空腹を感じてしまい無性にお菓子が食べたくなったりします。
これを「認知性食欲」と呼びます。
(これに対して血糖値が下がることによる自然な食欲を「代謝性食欲」と呼びます)
実はダイエットを行うことによって意識が「食欲」に集中してしまうため、ダイエットを決意する前よりもこの「認知性食欲」が上がってしまうと言う皮肉な結果になります。
だからこそ、ガマンすればするほどこの認知性食欲が大きくなってしまい、ついにはガマンしきれずに、ドカ食いしてしまいます。
するとガマンし切れなかった自分が許せなくなって、そのストレスからヤケ食いに走り、最後は「もういいや!」とダイエットを諦めるという状態になります。
ですから、ダイエットに挫折する理由は根性が無いわけでも人一倍食欲があるわけでも無いのです。
人一倍「ダイエットに成功したい!」と思えば思うほど認知性食欲が大きくなって、同時に「食べたい」と思う衝動も大きくしてしまうのです。
この「負の連鎖」を断ち切るためにはどうするか?
それを考えてきましたが、その一つの結論が、今回の「一切れのパン」です。
つまり
「これがあるから、今はもうちょっと耐えよう」
と思うような物を持っていれば、一過性の空腹感をしのげるのではないかと思いました。
もちろん私たちは1切れの木片を持って、それを希望に頑張ることは不可能です。
そこで私が実践しているのは、小さなチロルチョコやアルファベットチョコを机の中に入れておきます。
そしてこれを食べるときは、必ず午後3時以降で空腹感を感じてからと決めています。
午後3時以降で空腹感を感じたら、おもむろにコーヒーを入れてアルファベットチョコを1粒食べながらコーヒーを飲みます。
つまりこれをおやつにしているのです。
だから午後2時半頃にお腹が空いても、そこは「3時までがまん」と考えて、3時以降にずらします。この時間もできる限り4時や5時など遅い時間にします。
そうすれば夕飯までの時間が短くなるので、夕飯前に空腹感を感じることが少なくなります。
まあ、「一切れのパン」の主人公の体験からするとひどくレベルの低いことですが、こんな風に認知性食欲を抑え込むのも一つの方法だと思います。
やっぱ、なっがいなあ~(笑)
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